1人目は癒着胎盤で大出血…!育児漫画家ふるえるとりさんにインタビュー【前編】
今年の8月28日に第二子出産、その次の日に初書籍『母ちゃんだってほめられたい。』をリリースしたTwitterで大人気の育児漫画家「ふるえるとり」さん。数々の育児あるあるや、ちょっぴり心配性なふるえるとりさんの日常に癒されているかたも多いのでは? 今回はそんな、ふるえるとりさんご自身の出産や育児についてお話しを聞きました。
前編は、第一子のことりちゃんの出産と育児について。
――Twitterで育児漫画を発信するようになったきっかけはなんですか?
「元々イラストを描くのが好きで、子どもの成長をイラストや漫画で記録できたら…と思い個人的に描き始めたのがきっかけです。次第に反応をいただけるようになり、本格的に発信するようになりました」
――1人目のことりちゃんの出産や育児で大変だったことはなんですか?
「丸3日の微弱陣痛からの出産後、胎盤が出ず、引き剥がしたことにより大量出血…という難産でした。育児では離乳食がうまく進まずとても悩みましたが、基本的には毎日楽しく育児ができています」
――壮絶な出産体験ですね……! 癒着胎盤で産後の回復にはどのぐらい時間がかかりましたか?
「ベッドから起き上がれるまで5日ほど、退院まで10日ほどかかりました。貧血が強く、1ヶ月ほどは体調が悪く、ここから体質が変わってしまったのか、貧血が現在まで続いています」
――ことりちゃんの離乳食がうまく進まなかったとのことですが、離乳食でなにか工夫したことはありましたか?
「見た目を可愛くしたり、喉ごしをよくしたり、食べるシチュエーションを変えてみたり…できる工夫はなんでもしました。今思えば自分の心を守るために、もっと積極的にレトルトに頼っても良かったのかなと思います」
――初めて出産・育児を経験して、心境にどんな変化がありましたか?
「まずは『みんな産んでるから大丈夫』と思い込んでいたけれど難産を経験して命がけであることを痛感させられました。
子どもが1歳半になるころまでは無我夢中で自分のこともよくわかっていませんでしたが、余裕が生まれ始めてからは『子どもだけでなく自分自身も大切にすること』の重要さを感じるようになりました」
――ふるえるとりさんご自身の“自分自身の大切の仕方”はどういったことでしょうか?
「自分の好きなこと、やりたいことを諦めないことです。例えば隙間時間の15分でも趣味を楽しみ、『自分のための時間』を設けるようにしています。お絵描きや手芸などを楽しむと母親ではない自分自身に向き合うことができるようで、息抜きになります」
初めての子育てはだれもが“ママ1年生”。ふるえるとりさんも初めての育児に翻弄されながら、無我夢中で駆け抜けてきたようですね。自分のことがおろそかになりがちな育児中だからこそ、ほんの少しの時間でも趣味を楽しむ時間を見つけて、母親ではない自分と向き合うことが息抜きになっていると話してくれました。
後編では2人目のひなちゃんを産んだあとの心境の変化や、2人目育児についてお聞きしています! お楽しみに。
(撮影/文・清川優美)
プロフィール/ふるえるとり
秋田出身、ことり(3歳)ひな(0歳)の姉妹を育児中の母。『母ちゃんだってほめられたい。』を発売中。Twitterで育児漫画を配信中。Twitter @torikaworks