私って鬼嫁? 義実家からの困った介入、みんなどうしてる?
義父母がいろいろと世話をやいてくれるのはありがたいけれど、場合によっては困ってしまうことも。みんなどうやって上手くかわしているのでしょうか。口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられたママたちの体験談とコミュニケーションの専門家・岩槻まなみさんのアドバイスとともに解決法を探ります。
お節介、すれ違い、アポなし訪問…みんなの困り事は?
まずは、義実家との関係性や必要以上の介入に困っているというコメントから。
■ 必要最低限のことしかしません
「義両親と同居していますが、出かける時にお互い何も言わずに出ています。だって、義母がなんにも言わないで出て行くので、それでいいのかと思って…。
食事で使った食器や鍋など、洗い物が山のようにたまっていても、義母は自分のものしか洗わないので、私も義母のことはやらないようになりました。、ホントに必要最低限のことしかしません」
■生後5カ月の孫と一緒に旅行に行きたがる義父母
「私が3人目を出産した頃に義父母は60歳になりました。その時に、義父母に『還暦の祝いに旅行に連れて行ってほしい。赤ちゃんも5カ月なら大丈夫だろ』と言われた時はあぜんとしました。義父母はお祝いをくれたし、おもちゃを買ってくれたりしていい方なんですが、自分本意なんです。面倒はみないのに、孫と旅行に行きたがるんですよ。困りもの…」
■アポなし訪問はホントに迷惑
「車で1時間位の距離ですが、義理の両親がアポなしでよく来るんです。あまりに頻繁なので、居留守を使うようになりました。連絡をもらってから来る時も、玄関先で応対して家にはあげません。鬼嫁かな、私」
義実家の大きなお世話のかわし方
アポなし訪問などの義実家のちょっと困った介入を上手にかわしているママたちも。
■子どもを義母に任せて家事に没頭
「子どもが小さい頃は何度か夕方に突撃訪問され、夕飯の準備はできないし、お腹が空くしでイライラしたことがありました。『事前に連絡をして』とやんわり言っても、『通りすがりに寄った』とか『ちょっと寄っただけ』などとスルーされて効果なし。
結局、義母の相手はせずに家事に専念することにしました。子どもに義母の相手を任せて家事をすれば、家事は進むし子どもは喜ぶし、と考えるしかないかなぁ」
■嘘も方便!
「『大事な友だちが深刻な悩みの相談をしに家に来るんです。この日は真剣に話を聞いてあげたいので、申し訳ないですが明日だけは来ないでいただきたいです』というような感じのことを伝えます。何度も同じネタは使えないけれど」
■夫からビシッというべき!
「『アポなし訪問』『忙しい時間に居座る』『あまりにたびたび訪れる』などは、息子の立場から義父母にビシッと言ってくれるのが一番いい気がします」
■子どもにバイバイさせる作戦
「『電話を1本入れてから来て欲しい。夕方はバタバタしているので、その時間の訪問は避けて欲しい」と何度義父母にお願いしても変わりません。そのため、私の対応も年々雑になりました。訪問回数が多いので、家にはあげませんし、扉を開けるだけで玄関に入れないこともあります。
孫の顔を見ながら、自分のしたい話をずーっとしているので、途中で『今、夕飯を作っていて火を使っているので、またー!」とか、子どもに「ほら、ばぁばにバイバイしてー」などと早々と切り上げています」
コミュニケーションの専門家に聞く義両親との付きあい方
義両親の必要以上の介入を受けて困っている場合、どういった対応をすればいいのでしょうか。コミュニケーションの専門家・岩槻まなみさんは「この問題は、多くの人が通る悩みです」と語ります、と言います。
これだけは押さえておきたい2つのポイント!
「夫婦ですら、『目玉焼きには醤油か、ソースか』といったと小さなことから違いがあるのに、まして義父母とは異文化ですよね。良い嫁にならなければと義父母に合わせてばかりだと本当にしんどいし、子どもの成長に何よりも大切なことは、母親の気持ちの安定なので、多少の鬼嫁はOKだと思います。
ただし義実家とのつきあいは、これからも続くので、押さえておきたいポイントを2つお伝えしましょう。
感情的な言葉は発しない
「異文化なので、『相手はわかってくれるだろう』という前提は通用しません。また、わかってくれないからといって、つい感情的になって相手を傷つけてしまわないように、言葉には気を遣いましょう」
キーマンは「夫」
「言いにくいことは、すべて夫から伝えてもらいましょう。なぜなら、義母にとって息子は『自分の一部』という感覚があるから。たとえ正直な気持ちを伝えたとしても、息子からの言葉なら受け入れやすいものです」
困ったことがあった時は、まず夫婦で膝を突き合わせて『会議』をしてください。スタートはこんな感じです。
『今まで、我慢してきたことがあって、だんだん限界になっているの。私はあなたと子どもたちと、これからも一緒にあたたかい家族でいたいので、相談にのってください』
相談スタイルにすると夫は力を発揮してくれます。『限界』の状態を理解してもらい、義父母との架け橋になってもらいましょう。考えが固定して変化しにくい年配の人に『察して』と言っても難しいものです。相手が異文化なことは覚えておき、義実家と上手くつきあってくださいね」(岩槻まなみさん)
「感情的にならないこと」「夫から伝えてもらうこと」がオススメの解決法のようですね。
(文・橋本真理子)
岩槻まなみさんプロフィール
ビジネスメンタリスト。企業研修講師。マインドコミュニケーション人材教育コンサルタント。日本メンタルヘルス協会心理カウンセラー。2013年にビジネスメンタリズムと出会い、人の心に入っていくコミュニケーションの大切さをセミナーや講演で伝えている。著書に、『一瞬で心を開く魔法の会話術!』(BABジャパン)などがある。
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。