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46歳で出産 女優・加藤貴子「昭和生まれ、ダメ出し至上主義」を変える決意

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連載7回目となる今回は、昭和生まれママと平成生まれママのギャップについて語ってくれました。
この連載は、44才で第一子、46才で第二子を出産した、女優の加藤貴子さんの赤裸々な育児話と、育児に影響を与えた言葉を紹介しています。

関連:女優・加藤貴子 ”不妊治療で授かったわが子”に怒る自分に大号泣。子育てのフラストレーションを救った言葉は

昭和生まれの子育て論

息子の同級生のママたちには、平成生まれの方が結構いらっしゃいます。

「平成生まれ」なんて聞くと、思わず、若いな~、と肩をすくめてわが身を振り返ってしまう私ですが、高齢出産で子育てをしている、世の昭和生まれのママたちはいかがでしょうか?

私の知人にメンタルトレーナーをやっている人(昭和生まれ)がいます。
先日、その知人に話を聞いてもらう機会がありました。
日ごろの私のうっぷんやストレスや不安に、じっくり耳を傾けてくれた知人は、今後の仕事や子育てに有意義なアドバイスをくれました。

いわく「これからはダメなところにスポットをあてずに、プラスのことにフォーカスすべき」とのこと。

「僕らの世代は、物事のダメな部分をピックアップして、弱点を克服していこうとする教育を受けてきたよね」
「もちろんそれは決して悪いことではないんだけど、これだと、まず物事のダメな部分にスポットが当たって、気持ちが萎縮してしまう」
「なおかつ、この『ダメな部分』っていうのは、そのとき上の立場にいる人の考え方しだいで変わってしまうし、下の立場の人はそれに合わせていこうと、いつのまにやら目的が『周囲に適応すること』にすり替わってしまうことになりがちだよね」
「まさに『ちっちゃくまとまる』『出るくいは打たれる』だ」
「これからはこの昭和的な考え方を捨てて、『楽しかったこと』や、これから『やりたいこと』に意識を向けて、物事をポジティブな方向にナビゲートしていくようにする」

などなど、気づきを与えてくれました。

ダメ出し至上主義で生きてきた自分自身

なるほど私は、それこそじっくり振り返るまでもなく、いつも反射的に物事のダメな理由を探して、なんとかしようと躍起になってきました。

それがまれにいい結果に結びつくこともあったりしちゃったものだから(…でも、果てしない苦闘の末に…ようやくほんのちょっと)、その姿勢に疑問なく、今まで無意識に過ごしてきました。
眉間にシワを寄せて、空回りしたりドツボにはまったりしながら、えっちらおっちら、ときにトボトボ、歩んできてしまいました。

50年弱(!)もの間、このダメ出し至上主義でやってきた私が、いざ子育てをするようになり、平成生まれのママたちと肩を並べて「子どもをほめて育てる」なんて目標を掲げても、早晩どん詰まるのはもっともなことでした。
だって、まずは子どもの「ダメなところ」が目について、それを「改善」しようとほめ言葉で誘導していたんですから。
これじゃあ、のびのび能力アップ、につながるわけがありません。

まずは自分自身を認めてあげる大切さ

ということで、子育てうんぬんの前に、まずは自分自身が、自分のポジティブな面に目を向けることを意識するようにしました。

ほら、前回
「親の思うようには育たないけど、親のようにはなる」
と言われたことを教訓に、まずはお母ちゃんが自ら実践!てわけです。

ステキ!エラい!ガンバッた!ガンバッてる!など、自分を認めて、自分をのびのびさせるポジティブな言葉を、少しでも口にすることを心がけて、家族に発表して家族にもほめてもらおうと思います。

もちろん子どもたちには、子どもたち自身のよかった面、楽しかったことに目が向くような話を投げかけて、たくさんほめてあげようと思います。
そしていずれは、あらためてそんな時間を作るまでもなく自然に、子どもと一緒に、家族みんなでみんなを認め合えるようになっていければな、と思います。

そうそう、その知人は
「悩みや不安の改善策を見つけて対処しないと、物事は解決できない!と思い込んで、いつも悩みごとを抱えて難しい顔しながら歩んできたのも、僕たち昭和の世代だよね~」
「良案が浮かばなかったら、ひとまずそれはそれとしておいておく」
「ま、いっか、とやり過ごしてみる」
「今ある目の前の一歩を、リラックスして踏み出しながら歩き続けてたら、案外そのうち、悩みごとを悩む必要がなくなっていた、なんてこともあるかもよ」
と、ステキなアドバイスもくれました。(構成/ひよこクラブ編集部)

関連:友利新が「1才過ぎの母乳信仰の手のひら返しがつらい」に回答

自分が育ってきた環境と現代を生きる子どもたちでは、常識や価値観が違います。そこに気づき、変わろうとしている加藤さん。その姿から、私たちも気づくことがたくさんありそうですね。
次回も、加藤さんの育児に影響を与えた言葉が登場します。お楽しみに!


Profile●加藤貴子
1970年生まれ。1990年に芸能界デビューして以降、数々の作品に出演。代表作として『温泉へ行こう』シリーズ(TBS系)、『新・科捜研の女』シリーズ(テレビ朝日系)、『花より男子』(TBS系)などがある。

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