子どもの事故防止にも!「床にモノを置かない」が時短掃除の近道
家事の中でいちばん苦手なものは何ですか?「掃除」というママも多いのではないでしょうか。赤ちゃんが活発になってくると、ただでさえ後回しにしがちな掃除になかなか手が行き届かないこともありますよね。そこで、忙しいママでもすぐに始められる時短掃除のコツを、知的家事プロデューサーの本間朝子さんに教えてもらいました。
掃除しやすい部屋に変えることで、掃除は本当にラクになる!
掃除機をかけるとき、移動させなくてはいけないモノは部屋にどれだけありますか?動かす時間はわずかですが、積み重なると多くの時間が失われることになります。
最初に多少の手間をかけてでも、「掃除しやすい部屋」にすることで、短時間に、ラクに掃除をすることができます。それには「床になるべくモノを置かない部屋」にすることがポイント。掃除がしやすいだけでなく、赤ちゃんの転倒や誤飲などの事故防止にもつながるので、一石二鳥です!
モノは置かずに「つるす」
モノを床に置けないとなると…そう、利用したいのは「空間」です。空間を有効利用すると、掃除しやすい部屋になります。とくに、リビングと洗面所・バスルームなどは「つるす収納」にすることで、掃除に取りかかりやすくなります。
リビングの床にあるものをつるせないかチェック!
リビングにあるもので、つるせるものがないか、チェックしてみましょう!つるせるものとしては、こんな例があります。
■ゴミ箱
フック用の穴が開いた、つるせるタイプに変えてみる。
■スリッパ
100円ショップのタオルハンガーを靴箱の側面などにつけて、スリッパをひっかけて収納。
■バッグ
扉にドアハンガーをつけて、つるせるようにします。
バスルーム・洗面所に置いてあるものをつるせないかチェック!
バスルーム・洗面所まわりのアイテムは、床や台に直接置くとヌメリやカビが発生しやすくなります。タオルバー&フックを駆使して、つるす収納にチェンジしましょう!
■洗面器&バスチェア
洗面器はタオルバーに立てかけて干したり、100円ショップの湯おけホルダーでつるすと乾きやすくなります。バスチェアは浴そうのふちに立てかけて水けを切るのがおすすめです。
■シャンプーボトル
100円ショップで、タオルバーにつるせる専用のフックが売られています。使えるボトルサイズが決まっているので、確認してから購入しましょう。
■掃除道具
タオルバーにS字フックをかけてつるします。柄がついたブラシやスポンジはそのままかければOK。水きりにもなります。
■歯磨きコップ
フックつきの吸盤を鏡につけてひっかければ、洗面台まわりを掃除するときにいちいち移動する手間が省けます。コースタータイプの珪藻(けいそう)土マットも、水けをすばやく吸収してくれるので便利です。
■石けん・歯磨き剤
100円ショップの石けんネットに入れてつるすと、水けを切れるだけでなく泡立ちもよくなります。小さな吸盤がついた石けん置きを使って、鏡などにペタンとはりつけて、石けんをくっつけて浮かせても。
つるせないものは動かせるようにしよう
小さなものはつるせるけれど、加湿器や扇風機などの小型家電や椅子などはどうするか…掃除のとき、本当に邪魔なのは大きいものですよね。そうです、大きいもの、重いものはスルスルと動かせるようにすればいいのです!
■小型家電
100円ショップなどで扱っているキャスターつきのフラワースタンドに乗せれば、重いものも、片手で移動できます。
■椅子
キャスターがない椅子には「脚ピタキャップ」「カグスベール」といった、動かしやすくなるグッズが便利です。購入して取り付ける手間はありますが、一度つければ、動かす作業がラクになって掃除しやすくなります。
■キッチンなどに置く大きめのゴミ箱
キャスターつきを選ぶのがベストですが、ない場合は、ゴミ箱に強力な両面テープでキャスターをつけると便利です。
ごちゃごちゃの配線を、掃除しやすく整理しよう
最後はテレビ、パソコン、スマホの充電器などの「配線まわり」です。コードの周辺は配線がごちゃごちゃしていて、掃除しづらくありませんか?そのままにしていると、ほこりがたまりやすいのはもちろん、赤ちゃんがいたずらしたり、引っかかって転倒したりする危険性もありますね。そこで、散らばった配線はスッキリまとめて、掃除がしやすい環境にしましょう。用意したい物は、
■電源タップ
■スパイラルチューブ
■配線カバー
■結束バンド
といったグッズをおうちの配線状況に応じて使いましょう。最初はちょっと手間がかかりますが、一度やってしまえばあとはずっと掃除がラクになりますよ。
整理のしかたは4ステップ。
1 電源タップを家具に取り付ける
2 余ったコードをまとめる
3 電源タップからコンセントに伸びるコードは壁にはわせる
4 家具と壁のすき間をやや広めにとる
配線が整理できたら、テレビボードなどの家具と壁の間を、掃除機のヘッドやモップがスムーズに入るように広めにとります。これで配線まわりのゴチャゴチャはスッキリ!掃除しやすくなりますよ。