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子どもの脳を刺激する! 指先の大切な役割って?

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Jupiterimages/gettyimages

たくさんの感覚器が集まる指先は“第二の脳”ともいわれていて、指先を使うことで脳に刺激を与えます。
幼児期は脳がぐんぐん発達する時期なので、子どもにはたくさん指先を使わせたいと考えるママやパパも多いと思いますが、普段の生活の中で指先を使う動作にはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、相模女子大学学芸学部子ども教育学科准教授・金元あゆみ先生にお話を聞きました。

脳を刺激する! 指先の大切な役割って?

――指先が“第二の脳”といわれるほど、脳の発達に深い関係があるのはなぜでしょう?

金元先生:手や指先というのは、赤ちゃんにとってさまざまな役割を果たしています。

赤ちゃんはまず、自分の手を認識するところから始まり、しだいに目でとらえたものに対して、自分の意思で手を動かして触ったり、口に入れたりするようになります。これは赤ちゃんが手を使って世界を知ろうとしているということなんです。

――まだ手を認識したばかりのころは、ちょうどいい距離感がわからず、自分のこぶしをなめたいのにうまく口へ運べない、といった時期などもありますよね。

金元先生:そうですね。そんなかわいい時期を経て、遊ぶための手となり、道具を使う手となり、時にはいたずらをする手となりながら、指先でできることがどんどん増えていくんです。

もちろん、ママやパパと触れ合ったり、指さしをしたり、コミュニケーションの手段としても重要です。

――すごい! 手や指先の役割ってたくさんありますね。

金元先生:赤ちゃんは手を使っていろいろなことを試すんですが、試せるということが喜びなんですよ。
そんな手や指先を使った動作は赤ちゃんのさまざまな感情を呼び起こしますので、それが脳への刺激となり発達につながっているのではないでしょうか。

普段の生活の中でも指先は大活躍している!

――指先を使うことが脳にいいとわかったところで、実際に日常生活で指先をなるべく使わせることができたら…と思うのですが、どのような動作がありますか?

金元先生:「指先を使わせる!」と意識せずとも、普段の生活の中で自然と指先を使っている場面はたくさんありますよ。

たとえば、離乳食で手づかみ食べをするのも指先を使っていますし、2歳半ごろにははさみが使えるようになったり、3歳ごろにはおはしを使ったり、衣類の着脱を自分でするなど、日ごろ当たり前にやっている動作の多くは指先を使うものです。

さらには、衣類の着脱とひと言でいっても、ボタンのかけ外し、ファスナーの上げ下げなどかなりこまかい動作まで含まれています。また、靴下を履くのは1歳過ぎごろの子どもにとって、まさに指先を使った挑戦です。つま先は入ってもかかと部分がなかなかこえられません。時々あきらめそうになりながら指先を使って試行錯誤する姿とよく出会います。
食事の場面でも、食具を使うだけでなくこまかい食材を指先でつまむ、ペットボトルのふたを開け閉めする、など挙げればキリがないほど指先を使っていますね。こうした姿と出会ったときに、ついもどかしくて大人が全部やってしまいたくなりますが、待つことも大切にしたいですね。自分でやろうとする気持ちを尊重して見守ったり、励ましたり助言したり、どうしてもできないところのみ手を添えて一緒にやったり。そしてできたときは一緒に喜びましょう。

――なるほど…! ママやパパが先回りせず、「自分でできることは自分でする」ということも大事になってきそうですね。

金元先生:そうですね。自分一人でできることが増えるのは子どもにとって大きな喜びです。達成感・満足感が味わえるように子どもの挑戦を応援しましょう。もし、指先を使う機会を増やしたいと思うのなら、楽しみながら指先を使えるともっといいと思うので、指先を使う遊びなどを取り入れてみてはいかがでしょうか?

――具体的にはどんな遊びでしょう?

金元先生:かんたんなところでいえば、新聞紙を破るだけでも子どもは喜びます。力を入れて思いきり破る、指先を使って細長く破る、こまかくちぎる、丸めて転がしたり投げたりする、など素材の形を変化させたりいろんな動きを試せたりすると、もっと試したくなります。
あとは、粘土遊びや砂遊び、いろいろな感覚を指先で感じられる感覚遊びもおすすめです。身近な素材を用いると日常的に何度でも試すことができます。紙や土などは視覚的に変化がわかりやすく、遊び方に決まった正解もないので、自然といろいろな働きかけを試したくなります。大人が楽しそうにやって見せて遊びに誘ってみましょう。

今挙げた遊びはほんの一例ですが、大事なことは、子どもが楽しめているかどうかです。動作一つとっても、本人なりのおもしろさを感じることができているかどうかが大切です。
楽しいと思ってやっていれば脳にいい影響がありますが、イヤイヤやらされていればそれはただのストレスになってしまいます。

わが子になるべく指先を使わせたいと思っているママやパパは、子どもの発達や性格をよく見極めて、「楽しく指先を使うにはどうしたらいいか」を考えてみてくださいね。
(取材・文/大月真衣子、ひよこクラブ編集部)

いかがでしたか? 金元先生によると、指先を使うということは必ずそこに集中する必要があるため、集中力も養われていくんだそうです。
「指先を使わせなきゃ!」と気負う必要はありませんが、親子で楽しく指先を使えるような環境や遊びを工夫してみてはいかがでしょうか。



■監修/金元あゆみ先生
(相模女子大学学芸学部子ども教育学科准教授)
保育学・幼児教育学を専門とし、保育園での保育を経験したのち、大学院に進学。昭和女子大学での助教を経て現職。著書に「0歳児のあそび」(ひかりのくに)がある。

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