保育士でも想定外なことだらけ。2人目出産、1人目と大違いな5つのこと
長男が2歳のタイミングで次男を出産しました。1人目の出産と大きく違ったのは、何と言っても長男がいること!そんな長男2歳がいる中での我が家のドタバタ出産・産後を振り返ります。
相原 里紗
保育士・のあそびっこプロジェクト 主宰
早稲田大学国際教養学部卒。(株)オールアバウトを経て国家試験で保育士に。親子×のあそび×地域を軸とした「のあそびっこプロジェクト」他、親子向けイベントを多数企画・運営している。0歳、2歳の男子育児に奮闘中。
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妊娠中から大変だった!想定外多発の2人目出産と産褥期
長男1歳4カ月の時に妊娠発覚、2歳ちょうどの時期に次男を出産しました。
妊娠初期もつわりと長男のお世話に随分と疲弊しましたが、中期、後期も重くなってくるおなかと「だっこだっこ〜」の日々。長男とのラブラブデイズも最後だと思うと、目一杯甘えさせてあげたい気持ちとのバランスを取るのが大変でした。
そして、いざ出産、産後!!
産休も育休もただただおなかの子、出て来た長男に集中していれば良かった1人目と違って、長男2歳がいる中での出産・入院・産後は想定外が目白押し。
何が大変だったんだろう?ということで、1人目からは考えられなかった「想定外」を5つ振り返ります。
想定外1:いくら考えてもまとまらない!陣痛が来たらどうするかシミュレーション
1人目の時は、陣痛タクシーを登録して、夫がいる時は車で、出産準備グッズを用意したら準備オーケー。どんとこい!でした。
ところが2人目は、長男がいることによりシミュレーションパターンが増える増える。立ち会い出産を希望していたのでなおさら難解に!
日中に陣痛が来たら、私は陣痛タクシーで産院に行くとして、保育園にいる長男は誰が迎えに行くのか?夫が急いで帰ってきて、保育園経由して車で…って、産まれちゃうんじゃない?などと言いながら陣痛移動ルートを試行錯誤。
長丁場だった場合長男のご飯はどうするのか、出産準備グッズに長男のおもちゃとかおやつ入れといた方がいい?など、陣痛を待つ間の対策。
さらに困ったのは、直前に流行り始めたRSウイルス。かかった場合は誰が面倒を見るのか、実家を頼るのか、私が1人で出産に臨むのか…
などなど、想定することがたくさん!最終的には不確定要素が多すぎて、準備はするけどもはや出たとこ勝負なんじゃないか、という結論に。2人目でこれだったら、3人目とかどうなるのだろうか…
想定外2:長男大号泣の立ち会い出産
幸いなことに、陣痛は深夜でした。長男もRSウイルスにはかからず、全員まとまって車で移動できたので一番いいパターンに。
夜中なのでぐずるかと心配していましたが、いつもと違う空気を察したのか、起きたのにご機嫌な滑り出しを見せました。陣痛中も、「痛い痛い痛い〜!」と叫ぶ私に「いたくないからー!」と言いながら寝っ転がる母の上にトミカを走らせ、隣で大声で歌い始め、終始和やかムード。
そして最後、痛みマックスで私が大声で叫び始めた頃に事件は起きました。私の叫び声の他に、「いーやーなーのーーー!エーーーーン」と泣く声が。長男、私を見ながら大号泣。あ、そうか、確かに狂ったように叫ぶ母親なんて見たことないし、そりゃ不安になるよね。と、そのとき初めて気づいたのでした。
長男にその日のことを聞くと、「かーちゃん、おなかいたいってなって、えんえーんってしてたよねー」と、私が叫んでたのがとっても印象的だったようです。泣いてたのは君だけどね。
1人目だったら考えられなかった賑やかな出産劇。家族で過ごせた立ち会い出産の時間は、とっても思い出深いものになりました。
想定外3:入院中・産褥期は夫と実母の休み・早帰りで綱渡り
産前から一番悩ましかったのが、入院中、そして産褥期をどう乗り切るかということ。
1人目の時は、入院が終わったら実家に帰ってのんびりしましたが、2歳男子がいるとそうはいきません。両親ともにまだ働いているのもあり、里帰りをしたとても、この活動的な長男を誰がみるんだ…?という問題が。長男にしても大きな変化なく安心して通えている保育園がある方が、気持ちが安定するだろうと、自宅で過ごすことに。
ということで、実母にヘルプを要請。みんなの悩みは「いつ産まれるのか」。予定日に合わせて休みを取ってもらっていたので、ちょっとずれると誰かのスケジュールに影響が出る、まさにパズル状態。朝は夫が送って、迎えは実母で、この日は6時お迎えで、7時半登園で…と、夫と実母のスケジュールを常に頭に入れながらその日を待ちました。
空気を読んだのか、幸い予定日+1日、三連休初日に産まれてきてくれた次男。ギリギリスケジュールの産褥期はどうにか乗り越えましたが、保育園がなかったら、そして子どもの人数が増えたら…体を休めないといけないはずの産褥期が、ないがしろになるのにも納得です。
想定外4:え、この事務作業は誰が?産後間も無く保育園継続申請、入園申し込み
バタバタの産褥期が明けたと思ったら、待っていたのは書類の山!気づけば保育園の継続申請と翌年4月からの新規入園の申し込み時期だったのです。よく考えたら出産前にわかったはずでしたが、産前産後ですっかり抜け落ちていました。就労証明書を取り寄せたり、ひたすら書類記入(なんでこんな何回も住所と名前を書かねばならないのか!)をしたりと、煩雑な書類作業は産褥期明けの妊婦にはなかなか辛いものでした。子どもが増えれば増えるほど、こういった事務作業は増えていくはず。2人目以降は子どもの年間スケジュールを事前に把握しておくことが重要だと痛感した出来事でした。
想定外5:いつ落ち着く?日々刻々と変化する生活リズム
最後に、5カ月経った今でも続いている産後の想定外が、乳児と2歳との生活。次男誕生までの2年で、すっかりリズムができていた長男との毎日。発熱やイヤイヤなど、多少のイレギュラーはもちろんありつつも、毎日あまり考えなくても回るようになっていました。
ところがそこに、頻回授乳、おしっこうんちで号泣、なんだかわからないけど泣く、乳児登場!さらに想定外なのが、彼は日々刻々と生活リズムを変化させていくのです。きのうはおんぶして寝たから食事作って、長男と遊べたけど、きょうはなんだか落ち着かないぞ、翌日なんかずっと泣いてるぞー!と。次男を相手する私を見て、長男も「だっこ〜!」「おひざ!」と甘える日々。
1人目は目の前の子の成長についていけば良かったけれど、2人目は2人いる、という当たり前の事実。保育園の異年齢保育とは大違いのカオスな毎日が落ち着くのは、まだまだ先になりそうです。
2人目の出産・産後は、1人目と大違い。そんな当たり前のこと、出産直前(直後?)までほとんど気づいていませんでした。とはいえ、周囲の助けを1人目よりもはるかに得ながら乗り切ることで、家族のチーム感は一気に高まっているのもまた事実。これからも続く想定外の日々を、楽しんでいこうと思います!