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保育園や仕事に遅れそうで毎日バトル…!発達の専門家に聞く、朝に弱い子どもへの対処法

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LeManna

朝、子どもがなかなか起きなかったり、グズグズして着替えができなかったりということがありませんか。今回のテーマは「朝のぐずり対策」です。ただでさえ忙しい朝、子どもをどのように促せば、朝のグズグズはなくなるのでしょう。乳幼児期の親子関係に詳しい青山学院女子短期大学子ども学科教授、菅野幸恵さんに聞いてみました。

朝のグズグズ、ダラダラにイラッ!我が家の朝の現実

まずは、口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられた、子どもの朝のぐずりに困っているママたちの声を見てみましょう。

21時に寝ているはずなのに…

「子どもは21時には寝ているので、十分睡眠時間はあるはずなのに、低血圧かよって思うほどグダーッとして、不機嫌です。でも、保育園に行くまでには切り替わります。朝一番が問題です…」

パジャマでゴロゴロ

「3歳児の息子の身支度、これが本当大変!ご飯も食べずパジャマのままゴロゴロしている時は、ついついブチ切れてしまいます。『もう年中さんなんだから!』と過度に期待しちゃってるんですよね、こっちが急ぐほど子どもたちは言うこと聞きません」

朝の支度に2時間かかることも

「我が家の3歳児は、朝がグズグズで、急かしながらでも支度に2時間ほどかかります。まず、朝起きたら『ギャー、お母さーん!』と泣き叫びながら起きて、布団のところで私の膝でグズグズ…。リビングにきても、トイレや着替えにグズグズ…。朝食も、おにぎり1つやパン1枚、それとバナナというメニューでも、30分以上かかります。7時に起きても、家を出るのは9時になります」

朝のグズグズは、リズムの崩れと大人の焦りが原因に

しっかり睡眠がとれているようで、子どもも眠れていないこともあるのだそう。朝のぐずりについて菅野幸恵先生に聞いてみました。

「お子さんの朝のグズグズにはいくつかの原因があると思われます。そのひとつに日中の過ごし方があります。

私たち人間の体内時計は地球の動きに合わせられています。日中陽が上っている間は活動し、陽が落ちて暗くなったら休息する(寝る)ようになっているのです。そのリズムが崩れると朝目覚めが悪く、ぐずぐずしてしまうことになります。

朝すっきり起きるためには、夜しっかり眠くなって寝ることが大事です。睡眠学の分野では、日中太陽の光をたくさん浴びることが眠りのホルモンの分泌に関係があることがわかっているそうです。子どもだったら外遊びをしっかりすることで夜ちゃんと眠くなるのです。睡眠時間をいくら取っても、そもそも眠くならなければ、しっかり眠れているわけではないのです。夜は暗くすることも重要だそうです。就寝時間になったら部屋の明かりを落として暗くするなども工夫も有効でしょう。

また、焦っている大人の態度も朝のぐずぐずの原因のひとつです。子どもは大人のことをよく見ていますから、大人の気持ちが自分に注意が向いていないことを敏感に察知し、自分の方に注意を向けようとします。大人たちの余裕のなさが、子どもたちのぐずぐずを産んでしまうのです。

子どもたちにスムーズに朝の準備をしてもらうには、大人の余裕が持てるのが一番。例えば夜は子どもと一緒の時間に寝て、自分は早く起きて用事を済ませてしまえば、子どもにも余裕をもって接することができます。親の早寝早起きが、親の子の朝をスムーズにしてくれるのではないでしょうか。

太陽の光を浴びることの効果は、大人でも子どもでも同様です。親子の睡眠の質を高めるためにも、せめてお休みの日は外で身体を動かしてみることから始めてみてはいかがでしょうか」(菅野幸恵先生)

朝の忙しい時間は大人も余裕がないと、つい急かしてしまいますね…。大人も余裕が持てるように朝は早めの行動が大事なようです。(文・酒井範子)

菅野幸恵さん
青山学院女子短期大学子ども学科教授。専門は、発達心理学で研究テーマは、乳幼児期の親子関係、地域コミュニティでの子育てについて。著書に『あたりまえの親子関係に気づくエピソード65』(新曜社)がある。

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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