コロナで仕事激減! 家族のピンチを救ったダブルワーク
6歳娘・3歳息子の子育てに奮闘しながら、ダブルワークをしているママライターの“Tomomi”です。
37歳の現在はフリーランスのライターとして在宅ワークをする傍ら、週に数回ホテリエとしてホテルのフロント業務をかけ持ちしています。育児と仕事のバランスを取りながら、共働き生活もようやく軌道に乗っていたところで起こった、今回の新型コロナウイルス感染拡大防止対策による生活の変化。
我が家が体験した、想定外のコロナ危機の現状を綴ります。
突然現れた謎の感染症! 職場に漂う不穏な空気…
いつものようにホテルで仕事をしていた1月下旬のある日のこと。中国から来るお客様の予約が、突然すべてキャンセルとなりました。中国武漢で発生した感染症の影響であることは分かりましたが、この時はまさか事態がここまで大きく、長期化するなんて予想もしておらず、みんな数週間程度のことだろうと思っていました。
そして、ここから不安の日々が始まりました。もしも感染者が来館していて、自分が家庭に持ち帰れば子どもたちを危険にさらしてしまうかもしれない。接客の基本として、通常、フロントスタッフはマスク着用不可なのですが、母親としてできることをしなくてはと、当時は社内で浮いた存在になりながらも、1人マスクを着用し、接客後には手を消毒するなど、個人レベルで対策をしてフロントに立っていました。
まさかの全国一斉休校措置! 気になる休業補償制度
そして、2月に入ると、事態は急速に悪化。日本国内でも感染者が発生し始め、ついにホテル全館マスク着用が認められ、日本国内のお客様の予約キャンセルが相次ぎ、不穏な空気が流れ始めたのでした。
新型コロナウイルスが世界で猛威を振るいはじめた3月、ついに恐れていた事態に発展。突然の休校措置にとても慌てたのは今でも忘れません。休校当初は、幼稚園の預かり保育と保育園を利用して仕事に出ていましたが、3月中旬になるとお客様も減り、休校要請が出ている子どもを持つパートスタッフは、休みを推奨されるようになりました。
ここで、気になったのは休業補償です。早速、勤務先のホテルと交渉を開始するも、なかなか話は進まず日々は流れ、4月に入ると、ついに仕事はゼロになってしまいました。
収入が激減! コロコロ変わる補償金や助成金の制度
私の場合、学校の休校期間であれば「休業補償」、会社都合によるシフト減に対しては、「雇用調整助成金」の2つに該当していたため、ハローワークなどに相談しつつ、勤務先のホテルとの交渉を進めました。
しかし、国の制度は内容や申請方法がコロコロ変わり、勤務先のホテルは事業存続のために多忙。複数回の交渉で、なんとか“補償の約束”は得られたものの、その詳細はいまだ不透明のままです。
営業マンである夫も、海外・国内問わず出張に行けなくなり、出張手当がゼロに。私の減収と合わせて、世帯の収入はコロナ前より月に約10万円の減収となり、苦しい日々を送っています。私には在宅ワークからの収入もありますが、緊急事態宣言が発令されると、仕事依頼が減りました。フリーランスへの休業補償に関しては、仕事依頼が減った場合の補償はなく、不安は募るばかり。
何とか収入を増やしたい! でも怪しいビジネスにご用心
子どもたちが寝静まると、この先の不安が押し寄せ、ネットサーフィン。お小遣い稼ぎの“ポイ活”の仕方を調べて家計節約を試みるも、意外と労力が必要でくじけました。夜を学び時間にしようと翻訳セミナー、オフショア投資など、怪しげな売り込み記事を読み漁ったりしていました。
このままではいけないと現実的になり、英語や仕事のスキルを上げる勉強を進めました。そうこうしているうちに、国の特別定額給付金が開始し、さらに在宅ワークの仕事依頼もくるように。子どもを寝かしつけてからの仕事は大変ですが、仕事ができる喜びをいつも以上に感じながら、夜の時間を有意義に過ごしています。
同時に、怪しいビジネスに手を出さなくて良かったと我に返りました。ピンチの時こそ冷静に、日々の努力や学びを怠らず、アウトプットできる日を信じて、インプットを続けたいです。
今回のことで、先のことは予想できないのだと感じました。現在は在宅ワークに支えられていますが、こういった非常時に、子どもの安全を確保し、心のケアをしながらも収入を得られる在宅ワークをしていて良かったです。
大好きなホテル業を辞めることは考えていませんが、さまざまな仕事を兼業しておくことで、こういった危機をのり越えることができるのだと思いました。
子どもたちのお世話と在宅ワークの両立は苦労も多いですが、いつも頑張る姿を見せられる母でいたいなと思います。
[Tomomi*プロフィール]
20歳で日本を飛び出しオーストラリアで就職。現地で出会った夫を日本に連れ帰り、茶畑に囲まれたのどかな土地で一姫二太郎の育児に奮闘中! 休日は、夫と子どもたちと“旅行”“フェス”“アウトドア”を楽しみながら、語学力とホスピタリティー業界での経験を活かして、ホテリエとライターを兼業する37歳、在宅ママライター。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。