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猛暑・子どもの脱水に注意!防ぐための水分補給ウオーターローディングとは?小児科医

かわいいアジア 2-3 歳の幼児の男の子は楽しい遊んでいる間に発汗、遊び場で屋外運動、熱中ストロークの概念
yaoinlove/gettyimages

鼻水が出ると来院した、2才の男の子とそのお母さん。陽ちゃん先生が診察中、夏に欠かせない水分補給方法についてママに伝えたアドバイスとは…?

赤ちゃんやママ・パパにいつもやさしく寄り添う陽ちゃん先生こと、小児科医の吉永陽一郎先生が、日々の診察室で起きた、印象深いできごとをつづります。先生は育児雑誌「ひよこクラブ」でも長年監修として活躍中です。「小児科医・陽ちゃん先生の診察室だより」#18

脱水予防にはこまめな水分補給が重要!

「先生、暑いですね~。もう本格的に夏ですね」
鼻水が出るという2才の男の子を連れて来院したお母さんは、しきりに「暑い、暑い」と繰り返します。
――いえいえ、お母さん。暑さはまだまだこれからひどくなりますよ。
「イヤですね~。それで、この子は大丈夫なんでしょうか。鼻水が出ていて…」
――毎年この季節は、微熱が出る子が多いんですよね。今日も、微熱やせきで保育園から帰された子を何人か診ましたよ。
「保育園に行くと熱があって帰されて、家に帰ると熱は無くて元気なんですよ。それでもすぐに帰されるんです」
――新型コロナウイルス感染予防のために、保育園や学校も神経質になっていますからね。感染症予防ももちろん大切ですが、これからの季節は“水分補給”も同じくらい大切にしてほしいですね。
子どもたちの水分補給をとくに考えないといけないタイミングは、暑い中外出したときや、運動後、入浴後、寝起きなどです。そのほか、下痢・嘔吐の症状が出たときや、発熱したときも必要ですね。
また、最近では“ウオーターローディング”という水分補給の考え方があります。体内の水分が少なくなったタイミングで補給的に水分をとるのではなく、通常から十分に水分をとっておき、過剰な水分喪失に備えるというものです。
スポーツ領域で注目されている考え方ですが、子どもの日常にも当てはまりますね。脱水が心配な状況だけでなく、こまめに少しずつ水分を補給しておくことが望ましいです。

水分補給時の飲み物は、水や麦茶で十分!

「こまめな水分補給が大切ですよね。私も、上の子にはいつでもスポーツドリンクを持たせています。この子の分のスポーツドリンクも、私がいつも持ち歩いていますよ」
――ええ、さっきからスポーツドリンクがお母さんのバッグに見えているので、少し気になっていたんです。
「え?どういうことですか?」
――スポーツドリンクには想像以上の糖分が入っています。糖は人間が動くエネルギーの素ですが、ちゃんとごはんを食べていればあえてスポーツドリンクで補わなくても大丈夫なんです。
むしろ、ずっと口内に糖が残ることでむし歯の原因になりますし、糖分を取り過ぎることでのカロリー過多も心配です。
また、糖を必要以上にとると食欲が満たされ、食事が進まなくなります。必要な糖分はたりていても、食事と一緒にとるべきタンパク質や脂質、そのほかの栄養素が入ってこなくなるのです。
嘔吐下痢などの病気ではなく、通常のごはんが食べられていれば、糖分やカフェインが含まれていない飲み物が適当です。そう考えると、通常の水分補給は水か麦茶で十分なんですよ。
「そうなんですか。でも、それなら薬局で売っている下痢用の経口補水液のほうが、水分補給に理想的でしょうか?」
――経口補水液は悪くないですが、病気でないときには絶対必要なものでもないですよ。
確かに、薬局などで売っている経口補水液と呼ばれるものは、さまざまなイオンだけでなく、糖分も体のつくりに近い量で調整されています。スポーツドリンクとは、まったく組成が違うものです。
しかし、病気でないときにわざわざ薬局で購入してまで使う必要はありません。水や麦茶で十分です。どうしてもスペシャルな飲み物を用意したければ、経口補水液は自宅で作ることもできますよ。ネットにたくさん公的機関からも情報が載っているので調べてみてください。
また、ボトルに適量の水と塩を入れ、子どもが好きなあめ玉をころころと入れて溶かすと、味も風味もオリジナルのスーパードリンクもできます。
ただし、くれぐれもあめ玉をのどに詰まらせないよう、あめ玉が溶けきってから子どもに持たせてくださいね。
本格的な夏は、もうすぐそこまで来ています。しっかりと水分をとって、楽しく夏を過ごしましょう。

文・監修/吉永陽一郎先生 構成/ひよこクラブ編集部  
※写真はイメージです。

吉永陽一郎先生(よしながよういちろう)

Profile
国内初の子育て専門診療科である聖マリア病院母子総合医療センターの「育児療養科」科長などを経て、現在は福岡県久留米市の吉永小児科医院・院長。

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