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保育士直伝「手づかみ食べ」は準備が大切!片付けをスムーズにするコツ

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blyjak/gettyimages

フリーランス保育士で2児の母の相原です。離乳食後期の関門の一つ、”手づかみ食べ”。「そろそろ時期だけど、汚くなるのや後片付けが心配で始められない」という声をよく耳にします。実は食事面だけではなく、赤ちゃんの発達にもいいことづくしの手づかみ食べ。片付けのコツとともにお伝えします。

相原 里紗
保育士・のあそびっこプロジェクト 主宰
早稲田大学国際教養学部卒。(株)オールアバウトを経て国家試験で保育士に。親子×のあそび×地域を軸とした「のあそびっこプロジェクト」他、親子向けイベントを多数企画・運営している。0歳、2歳の男子育児に奮闘中。

「手づかみ食べ」はいつから?どうやるの?

離乳食も後期に差し掛かると、ちらほらと気になるのが「手づかみ食べ」ですよね。
いつから、どうやってはじめるのがいいのでしょうか?

「手づかみ食べ」という言葉が離乳食に登場し始めるのは、一般的に後期食(3回食)になる9カ月頃です。
赤ちゃんが食べることに慣れ、ごっくんが上手にできるようになり、スプーンや食べ物に興味を持ち手が伸びるようになったらはじめどき。茹で野菜や棒状にしたおにぎりなどからスタートします。

今までずっと、スプーンで少しずつ、汚れたら拭いてを繰り返してきた人も多いと思いますが、ここからは「自分で食べる」練習をしはじめます。
どのくらい汚れるのか、何を準備すればいいのか…
不安でなんとなく後ろ倒しにしてしまいがちですが、赤ちゃんの一生につながる重要なステップ。
メリットと片付けのコツを知って、早速はじめてみましょう。

汚れを気にするのはもったいない!「手づかみ食べ」4つのいいところ

(C)相原 里紗

手づかみ食べは、食事面はもちろん、赤ちゃんの成長発達にいいこと尽くし!
汚れを気にして遅らせるなんてもったいない、4つの理由をお伝えします。

(1)食べることが好きになる!
離乳食期に一番育みたいのは「食事を楽しむ」ということです。
それまではあまり食べなかったけれど、手づかみ食べを始めたらパクパク食べ始めた!という赤ちゃんもいます。少しずつできることが増えてくる赤ちゃんにとって「自分でできる」ことは大人の想像以上に楽しいものです。一方で、手づかみが苦手な赤ちゃんもいます。まだ時期じゃなかったり、感触が苦手だったりと理由があるのかも。少しずつ様子を見ながら進めてくださいね。

ときにはニンジンが舞い、まわりが米粒だらけになることもありますが、長期的な目線で見れば、一生続く1日3回の食事を好きになることにつながります。赤ちゃんの「楽しい」を応援しましょう!

(2)手指の動きが上手になる
離乳食後期の9〜11カ月頃は、にぎる、もちかえる、つまむ、と、より複雑で指先を使った手指の動きができようになる時期です。手づかみ食べをすることは、この手指の動きのトレーニングにぴったり。「食べたい!」という気持ちや食べ物への興味が、指先を一生懸命使うことのつながります。スプーンやフォークを使わせないといけないんじゃないの?と思うかもしれませんが、それは指の動きがもっと上達してからで十分です。指先をたくさん使うことは、脳の発達にもいいと言われていますよ!

(3)好奇心が育まれる
ぐちゃぐちゃにしたり、投げたり、顔に押しつけたり…ダイナミックな離乳食はただあそんでいるわけではなく、食材を好奇心いっぱいに探求している証です。「これはどんなものかな?こうやるとどうなるのかな?」という実験を思う存分させてあげて見守ってあげることが、広い世界への好奇心を育む重要な一歩になります。

(4)実は親がラク
これは個人的な経験からです。「そんなわけない!」と思うかもしれませんが、環境さえ整えて軌道に乗ってくれば、手づかみ食べはラク。なぜなら、それまでは全部食べさせなければならず、自分の食事の時間もままならなかったのが、一緒に食べられるようになるから。食べ物に興味をもって集中してくれている間は、たとえぐちゃぐちゃになっていたとしてもゴールデンタイムです。この時期、後追いをされず、邪魔をされずにご飯を食べれるのは貴重な時間ですよね。

食事前の準備が肝心!片付けしやすい離乳食環境とは

赤ちゃんにとってはいいことづくしの手づかみ食べですが、親が大変なのは後片付け。
ただでさえ忙しい食事前後の時間、離乳食を簡単に片付けるためのコツをお伝えします。

コツ1:半径1メートル をすっきり片付けておく
手についたご飯をぶんぶん振ったり、野菜を落とす実験をしてみたり、汁物をこぼしてみたり…赤ちゃんを起点に半径1メートルは何かしら飛びます。空けておくと片付けが簡単です。

コツ2:イスの下にはビニールシートや新聞紙を

(C)相原 里紗

食べこぼしが床にこぼれるのはちょっと…と思ったら、イスの下にビニールシートや新聞紙を敷きます。ビニールシートならすぐに撤収、拭いたり洗ったりできますし、新聞ならそのままゴミ箱へ持っていきます。あとははみ出した分を片付ければOK!

コツ3:すぐに取れる位置に手拭き・台拭きを
食事が終わったりこぼしたりしたらすぐに片付けに取りかかれるように、手拭きと台拭きを準備します。取りに行っている間に被害拡大!なんて可能性があるので、なるべく手の届く場所へ置いておきましょう。食後手や口を拭いやすいので、手拭きは大判がおすすめです。

コツ4:食事用スタイやマットで食べこぼしをキャッチ

(C)相原 里紗

食事用スタイやマットは、汚さないためというよりも食べこぼしを"キャッチ”するために有効な手段です。特に手づかみ食べを始めた頃は、口に運んでも入るとは限らないので、ほとんどスタイに入ってる!なんてことも。

コツ5:食材は、机に直接置くという手も!

お皿で提供するとお皿が気になって舐めたり、投げたり。その場合には、机に直接食材を置くことも検討しましょう。離乳食マットを使えば衛生面も問題なく片付けも楽チンです。

コツ6:食べこぼしはすぐ捨てられるチラシ箱へ
食事中に食べこぼしを拾いたいなら、事前にチラシで箱を作っておいて、そこに集めるのがおすすめです。食事が終わったらそのままゴミ箱へ。簡単です!

コツ7:お風呂や手洗い場、着替えを準備しておく
髪も手も服もベタベタ、どうしようもない!となるようであれば、食べ終わったらすぐに洗ったり着替えたりできるようにしておきましょう。お風呂も同時に終わるので、時間がかかるように見えて、実は一番ストレスフリーです。

手づかみ食べで赤ちゃんの「これから」を育てよう

いかがでしたか?食事面だけでなく、赤ちゃんのさまざまな発達にとても重要な手づかみ食べ。
しっかり環境を整えて「どんとこい」という気持ちで臨んで、のびのび食べさせてあげたいですね。
進めていくといろんな問題に巡り会う離乳食だけれど、今目の前の大惨事は、赤ちゃんの将来へと繋がっていく。そう信じて頑張っていきましょう。

目の前の食事を食べることだけでなく、食べることを好きになる、手指の動きの練習、好奇心を育む…いいことたくさんの手づかみ食べ。しっかり準備して片付けのハードルを下げて、大人も楽しんで取り組んでくださいね。

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