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離乳食後期(9~11カ月ごろ)の進め方! 食べさせて良い食材一覧

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離乳食が進んで、9カ月ごろからは1日3回にしていきます。食べる回数も食べる量も多くなってくるので、栄養のバランスにも気を配っていく必要が出てきます。また食べむらや好き嫌い、ばっかり食べなど食欲に波が出てくることも増えてくるでしょう。そこで、離乳食が1日3回になる9~11カ月ごろの離乳食の正しい与え方と与えていい食材を紹介します。

離乳食後期はいつからいつまで

離乳食後期というのは、いつごろの時期の離乳食のことなのでしょうか? 

目安は9~11カ月ごろ

1980年に「離乳の基本」が策定され、その後約10年ごとに離乳の指針が見直されています。かつての目安は、月齢と初期、中期、後期、完了期としていました。しかし、2007年に策定された「授乳・離乳の支援ガイド」では、個々の成長の流れの中でゆるやかに進められるようにするため、〇〇期という呼び方をやめています。現在でも育児雑誌やWEBサイトでは9~11カ月ごろを後期と表記していることもありますが、ガイドではシンプルに9~11カ月ごろとして記載しています。

9~11カ月ごろの離乳食の内容は?

9~11カ月ごろの離乳食は、7,8カ月の離乳食を始めて2カ月ぐらいたち、舌でつぶせる「豆腐程度のかたさのものを上手にモグモグと食べられるようになる」状態が、移行の目安。離乳食の回数は3回になります。

いつから?進め方は?初期から完了期まで 食材・レシピも動画で分かる きほんの離乳食

9~11カ月の離乳食の基本

9~11カ月(離乳食中期)ごろの離乳食の一般的な量や回数、味つけについて紹介します。

味つけは風味づけ程度に

1日3回食になると、中だるみする赤ちゃんも出てきます。変化がつく程度に味つけをしてかまいません。調味料は、風味づけ程度にしょうゆ、みそ、マヨネーズ、砂糖、塩、みりん、バターなどを少量使ったり、ベビーフードのソース、ヨーグルトで味つけをするのもおすすめです。

食事の量

の時期の1回当たりの目安量は、以下のようになります。

●炭水化物
倍がゆなら90g、食パン(サンドイッチ用)なら1枚、ゆでうどんなら1/3玉

●ビタミン・ミネラル類
野菜、果物30~40g

●タンパク質
魚や肉なら15g、豆腐なら45g、全卵なら1/2個、乳製品なら80g

離乳食を与える頻度と回数

この時期の離乳食の回数は1日3回。日中の授乳タイムに合わせて午前10時ごろ、午後2時ごろ、18時ごろにします。3回食に慣れてきたら、大人の食事と同じ時間に与えるようにしましょう。

まだ与えないほうがいい食材

ほとんどの肉類や魚介類を食べられるようになりますが、刺激のあるものやかみ切れないもの、味の濃いものはまだ与えられません。

離乳食 9~11ヶ月[かみかみ期] 進め方、食材別レシピ、離乳食動画 きほんの離乳食

9~11カ月ごろの離乳食への進め方・正しい与え方

1日3回の離乳食(後期の離乳食)の目安は、9~11カ月。いつ、赤ちゃんがどんな状態になったら始めたらいいのか、その目安をご紹介します。

9~11カ月ごろの離乳食への移行の目安

7,8カ月ごろの離乳食を始めて2カ月くらいがたち、豆腐程度のかたさのものを上手にモグモグと食べられるようになったら歯ぐきでつぶせる固さのものを加え、9~11カ月ごろの離乳食に進めます。離乳食の回数は1日3回にしていきますが、できないときは生活リズムを見直しましょう。

●離乳食のタイムスケジュール
・3回の離乳食の間は、3~4時間あけます。
・早朝、深夜を避けて時間を設定します。
・3回食に慣れたら、大人と同じ時間に食事ができるようにします。
・3回目の離乳食は、19時ぐらいまでに食べ終えるようにします。

9~11カ月ごろの離乳食の栄養バランス

個人差はありますが、離乳食からの栄養素の40~70%をとるようになるので、栄養バランスのいい献立をたてましょう。食べられる食材の数も増え、食べ物の大きさが大人により近づくため、大人の料理から食材を取り分けて作る「取り分け離乳食」が便利になります。フリージングやベビーフード、電子レンジなども利用すると楽でしょう。

●献立のポイント
・少量の塩やしょうゆ、みそ、マヨネーズ(10カ月から)が使えるようになります。
・鉄分が不足しがちな時期なので、レバー、まぐろ、卵、大豆製品、ほうれん草などの緑黄色野菜等を積極的に取り入れましょう。
・離乳食後の母乳やミルクはまだ必要です。

離乳食のかたさの目安と5倍がゆ・野菜スティックのレシピ(作り方)

9~11カ月ごろの離乳食では、奥の歯ぐきで食べ物をかめるようになります。しっかり歯ぐきでかむ練習ができるよう、(完熟)バナナくらいのかたさのもの、指にちょっと力を入れると楽につぶせるくらいのかたさを目安にします。やわらかければ、さいの目切りなど少し大きめの形があるものも、食べられるようになっていきます。

食べる意欲が出てくるので、手で持って食べられるメニューを取り入れましょう。食べないときは、ママやパパがお手本を見せたり、スプーンでほぐしたりしながらあげてみます。

<5倍がゆの作り方>
米1に対して水5の割合で炊いたおかゆ。大人が食べる全がゆと同じです。
・材料
普通に炊いたごはん1カップ、水2カップ
・作り方
(1)小鍋にごはんと水を入れ、ひと混ぜする。
(2)(1)にふたをして弱火にかけ、10~15分煮る。
(3)火を止めて、7~8分蒸らす。

<野菜スティックの作り方>
手で持って食べる練習になります。

・材料
にんじん(7mm~1cm角×3~4cm長さのスティック状に切ったもの)1本、大根(7mm~1cm角×3~4cm長さのスティック状に切ったもの)1本、グリーンアスパラガス(穂先)1本

・作り方
(1)にんじん、大根は皮をむき、やわらかくゆで、器に盛る。
(2)グリーンアスパラガスは、はかまを取り除き、やわらかくゆでて、(1)に添える。※グリーンアスパラガスは、手で持ちやすいように、茎を長めに残してもOK。

離乳食の正しい食べさせ方と赤ちゃんの食べ方チェック

舌が左右にも動くようになります。取り込んだ食べ物は舌で左右どちらかの歯ぐきの上に移動させ、歯ぐきでかんで食べるようになります。
 食べる意欲も出てくるころなので、小さなものを指でつまんだり、つぶしたりして指先の感触も楽しみます。手で持って食べられるスティック状のパンやゆで野菜をメニューに加えましょう。上手に食べられなくても、手で持って口に運ぶという一連の動きは、自分で食べられるようになるために必要なことです。汚したり、こぼしたりしてもある程度は自由にさせてあげましょう。
 動きがますます活発になってくるので、椅子に座らせるときは安全ベルトを忘れずに締めましょう。

離乳食 1歳~歳6ヶ月[ぱくぱく期] 進め方、食材別レシピ、離乳食動画 きほんの離乳食

9~11カ月の離乳食 与えてOK食材一覧

赤ちゃんの消化機能は未発達なので、体に負担の少ないものから徐々に与えていきます。新しい食材を食べさせるときは、何かあったらすぐにかかりつけ医に受診できるよう、午前中に与え、少なめの量から始めましょう。

9カ月ごろから与えてOKのもの

●めん類(ビーフン、フォー、中華めん、そば)
大人用よりもやわらかくゆでて、1~2cm長さに切る

●パン(バケット、バタール、イングリッシュマフィン、胚芽入りパン)
耳を切り落として小さくちぎる

●炭水化物(玄米フレーク、クラッカー、春雨、葛きり)
玄米フレークやクラッカーはこまかく砕き、水分を加えて煮て。春雨や葛きりはやわらかくゆでてこまかく刻んだものを少量ならOK。

●大豆・大豆製品(焼き豆腐、ゆば)
豆腐は加熱して7~8mmくらいの角切りに。ゆばは粗みじん切りに。

●乳製品(プロセスチーズ、クリームチーズ、マスカルポーネ、溶けるチーズ、モツッアレラチーズ)
モツッアレラチーズは7~8mmサイズに、そのほかはこまかく刻んで。

●肉類(牛ひき肉、豚ひき肉、豚もも肉、豚ロース肉、牛赤身肉、ベーコン)
鶏ひき肉はすりつぶして加熱、鶏ささ身肉、鶏もも肉、鶏胸肉は、すりおろして煮たあとすりつぶして。レバーは加熱後裏ごしして。

●魚介類(金目鯛、さわら、あじ、さば、銀だら、かき、えび、かに、干し桜えび、さば缶、帆立て貝(生、缶))
生魚や貝は加熱後こまかくほぐして、缶入りの魚や貝は汁を切って湯通ししてからほぐして刻んで。

●葉菜・果菜類(ゴーヤ、もやし、セロリ、パセリ、しょうが、にんにく、しそ、バジル、ミント、パクチー、切り干し大根)
切り干し大根はぬるま湯でやわらかくもどしてからみじん切りにして調理、そのほかはみじん切りにして少量を。

●果物類(グレープフルーツ、缶詰の果物、ブルーベリー、ラズベリー、アボカド)
グレープフルーツは、5~7mmサイズに、ブルーベリー・ラズベリー、アボカドは、つぶして、缶詰の果物は、薄皮や種を取り除き、水洗いして5~7mmサイズに切って。

●海藻類(ひじき、めかぶ、もずく、ところてん、寒天)
ひじき・めかぶは加熱して、もずくは味つけされていないものを選び、みじん切りに。ところてんや寒天は小さく切って。

※全粒粉クラッカー、中華めん、そば、バケット、バタール、イングリッシュマフィン、胚芽入りパン、クラッカー、チーズ類、えび、かには食物アレルギーを起こしやすいといわれる食材です。
※赤ちゃんに初めての食材を与えるときは、どの食材でも病院があいている日の午前中、単品で、ごく少量ずつから始めます。

10カ月ごろから与えてOKのもの

●タンパク質(さんま、いわし、いわしのすり身)
あじやさばに慣れた10カ月ごろ以降、少しずつ、加熱して粗くほぐしたものを与えて。いわしのすり身の市販品は塩分、食品添加物が多いので少量に。

●ビタミン・ミネラル類(れんこん、生しいたけ、ごぼう、しめじ、えのきだけ、まいたけ、びわ、いちじく)
れんこんはすりおろすか薄切りにして加熱、きのこ類はゆでてみじん切りにしてとろみをつけて、びわ・いちじくはみじん切りにして与えて。

注意したい食品・衛生面

そのほか、離乳食作りでは、以下のことに注意しましょう。

・はちみつは、乳児ボツリヌス症予防のため1才までは使用しません。
・牛乳は、鉄欠乏性貧血予防のため、飲料とするのは1才を過ぎてからにします。ただし、離乳食作りの材料としてなら、5,6カ月から加熱調理で少量使用できます。
・卵は、食物アレルギー予防のために、しっかり加熱した卵黄から始めましょう。
・日本そばやピーナッツは強いアレルギーを起こすことがあるので注意しましょう。
・果汁は、与え過ぎると母乳やミルクの量が不足するので便秘のとき以外は必要としません。
・誤嚥(ごえん)、窒息の恐れのある食品は、与えないか調理の工夫をします。もち、こんにゃくゼリー、豆は3才までは与えません。赤ちゃんせんべいなどは大人が見ている前で座って食べさせましょう。
・赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が弱いので、料理の前に手指はよく洗い、食材や調理器具も衛生面には注意を払いましょう。
・離乳食は薄味で水分が多いため腐りやすいです。作ったらすぐに食べさせます。残った離乳食は食べさせません。
・赤ちゃんをやけどさせないように、必ず人肌に冷ましてから与えるようにしましょう。

離乳食後期(9~11カ月ごろ)の悩み

離乳食後期(9~11カ月ごろ)に経験しやすい離乳食の悩みの改善策をご紹介します。

食卓の楽しい雰囲気をどう作ればいいかわからない

楽しい雰囲気は、無理して作り出すものではありません。ママやパパと一緒に向き合って食事に集中し、「おいしいね」と声かけをしてあげれば、十分です。テレビを見ながらでは食事に集中できないので、テレビは消し、赤ちゃんの気が散らないように、おもちゃは片づけましょう。また、自分で食べる意欲を育てたい時期なので、以下のことに気をつけましょう。
・赤ちゃんの足が床か椅子の足乗せ台につくようにする
・テーブルは赤ちゃんが自由に手を動かせる高さにする
・椅子の背もたれにクッションを置くなどして、体がまっすぐになるよう調整する

手づかみ食べによる汚れでイライラしてしまう

自分で食べたいという気持ちを育てることはとても大切。汚してもイライラしないように、食事用エプロンを着けさせて、おしぼりを近くに用意。テーブルの下に新聞やレジャーシートなどを敷いて対応しましょう。また赤ちゃんが持ちやすくて食べやすい、スティック状に切ったメニューを用意すると、食卓が汚れにくくママのイライラも少なくなるでしょう。食事時間は20~30分を目安にし、口を開けなくなったら、様子を見ながら無理強いせずに切り上げてかまいません。

鉄分が不足する時期と聞きますが、どうしたらいい?

鉄分不足は、9カ月ごろからの離乳食で気をつけたいもの。不足すると「鉄欠乏性貧血」を起こすことがあります。離乳食のメニューには、レバーや牛肉、まぐろやかつお、ほうれん草、小松菜、納豆などの食材を取り入れましょう。鉄分を強化したベビーフードで鉄分をとる工夫も有効です。
フォローアップミルクには鉄分が強化されているので、鉄分不足対策として離乳食作りの材料として取り入れたり、飲ませるのも一案です。けれども、これは牛乳代わりに栄養を強化するための食品ですから、育児用ミルクや母乳をやめてまで変更する必要はありません。
 フォローアップミルクを与えるとしたら、まず、離乳食で鉄分を強化したうえで、1才から牛乳のかわりにコップで飲ませてもいいでしょう。

早く起きられず3回食に進めない

9~11カ月のころは、おおよそ3回の離乳食と授乳から栄養をとりたいところです。1日2回の離乳食と母乳やミルクでは、栄養、とくに鉄が不足しやすくなります。
 まずは、1日3回食にするためには、朝は7時ごろと時間を決めて起こし、午前10時くらいには1回目の離乳食を与えましょう。初めは夜遅く寝ても、朝きちんと起こすようにすれば、だんだん夜も早く寝るようになり、生活リズムが整ってくると思います。
 夜寝るのが遅い赤ちゃんは、大人も夜型の生活をしていることが多いもの。赤ちゃんが大人の生活に合わせるのではなく、大人が赤ちゃんの生活に合わせてあげることが大切です。

おやつはどう与える?

基本的には9~11カ月ごろまではおやつは必要としません。この時期のおやつは、水分補給と気分転換程度のものです。遊びの切り替えくらいに、赤ちゃんせんべいやベビーフードのクッキーやボーロを少量与えることがあってもいいでしょう。しかし、おやつの時間を決めて栄養補給として与えるのは、授乳が終了する1才過ぎごろからにします。
外出先などで、泣くたびにおやつを与えると、けじめなくおやつを食べることになり、離乳食に影響が出ます。離乳食を食べないからとおやつで補おうとすると、ますます離乳食を食べなくなるので、気をつけましょう。

まとめ

9~11カ月になると、離乳食を食べる量や好き嫌いなどにもかなり個人差が出てきます。あせらず、大人と一緒に楽しく食べる練習をしていきたいですね。子育てを楽しみましょう。
(文/ひよこクラブ編集部)

監修
太田百合子先生
管理栄養士。東京・こどもの城にて長きにわたり乳幼児の栄養指導を行う。現在は東洋大学、東京家政学院大学(聖心女子専門学校)などの非常勤講師として活躍されています。

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