4児の父、杉浦太陽「妻のことは一生女性として扱う」「育児で反省したこと」

４人の子どもがいる、杉浦太陽さん。愛妻家＆子煩悩なパパとして知られる杉浦さんですが、おうちではどんなふうに家事や育児を担当しているのでしょうか？　また、パパになって13年。これまでの、父親としての道のりや変化は？　本音を聞きました。

※このインタビューは杉浦さんが新型コロナウイルスに感染する前に行われました。

４人の育児を経て、おむつ替えが上手になりました

――育児分野で得意なこと、不得意なことは何ですか？

杉浦さん（以下敬称略）　おむつ替えは、長女・希空（のあ）のときは女の子ということもあり、『どうやったらいいんだ』なんて、言ってましたね（笑）。今は、効率を考えて、妻と２人でやることが多いけど、１人で行うときも、おむつを替えようとすると逃げ回る３男・幸空（こあ）をドナルドダックなどのモノマネで笑わせながら、片手で息子を抱き抱えてロックし、もう片方の手でおむつを替えています。不得意というか、幸空の寝かしつけは、妻がやると譲らないので、おまかせ。妻いわく“幸空との大好きな時間”なんだそうです。

得意なことは、料理のサポート。苦手な洗濯は、手出ししません

――家事分野で得意なこと、不得意なことは何ですか？

杉浦　料理は昔から好きですし、得意ですが、妻が作りたいものがあるので、ぼくは基本的にサポート係。その代わり、野菜を切って準備したり、食卓を整えたり、配膳（はいぜん）したりとどんな角度からのサポートもできるようにしています。苦手なのは、洗濯ですかね。洗剤と柔軟剤の配合バランスなど、妻のこだわりが強いので、ノータッチ。乾いたものの取り込みや、たたむのはやりますよ。

父親としての自覚を持ちつつも、奥さんのことは女性として扱うこと

――パパになったばかりのかつての自分にかけたい言葉はありますか？

杉浦　長女が初めて風邪をひいたときのこと。心配で、仕事に出る前に娘には声をかけていたんですが、妻に後から『看病する私にはひと言もなかった』と言われたんです。そのときに子どもは２人で守るものだけど、妻は僕が守らないといけなかったと気づいて…。だから、当時の僕には『妻のことは一生女性として扱え』と言いたいですね。

飲み会からは足が遠のき、家族の時間がより大切に

――子どもが生まれてからのどんなふうに変化しましたか？

杉浦　妻とけんかになるのが嫌で、飲み会から足が遠のきました。子どもも増えて、夜に遊びに出ている場合じゃなくなったのもあるけど、家族の時間が増えるほど、どんどん楽しくなって、今に至ります。それに僕、昔から居酒屋にいる友人に電話して、家でリモート飲みをしていたんです。だいぶ先駆けでしょ（笑）。それで十分楽しいです。

家で飲み会をして、妻にすごく怒られました

――辻さんとの夫婦げんかで印象的なものを教えてください。

杉浦　結婚１年目の１人目が赤ちゃんのとき、自宅で友だちと飲み会をしたんです。途中、妻がやって来て、『うるさいから、希空が起きる』と。こっちからしたら、『遊びに行けんし、友だち呼ぶのもあかんし、なんやねん！』と、けんかになりました。あとから謝りましたけど…。ただ、後日、娘の寝かしつけを初めて経験してわかったんです。赤ちゃんを寝かせるのがどれだけ大変か、やっと寝たのに、すぐに起きるとどれだけ“はぁ…”となるか…。やっぱり何事も経験しないと、苦労ってわからないですね。

撮影／花盛友里　スタイリング／松　純　ヘア＆メイク／山口恵美
取材・文／江原めぐみ、ひよこクラブ編集部

終始やさしいトーンで、すべてていねいに答えてくれた杉浦さん。家事も育児も“ママのお手伝い”ではなく、“自分が必ずやるべきあたりまえのこと”として捉えている姿が印象的でした。　

杉浦太陽（すぎうらたいよう）
Profile
1981年生まれ。俳優。「ウルトラマンコスモス」に主演し、話題に。2007年にタレントの辻希美さんと結婚。2018年には第4子の3男が誕生。たまひよ「理想のパパ」ランキングの常連で、20年には２位にランクイン。

参考／『ひよこクラブ』2020年10月号「夫婦の家事・育児シェアの壁！どう乗り越えた？」

※辻希美さんの辻の字は、しんにょうの点１つが正式表記です