収納のプロに聞く、「ぐちゃぐちゃにならない」子ども服の保管、4つのコツ
衣替えといえば来シーズンまた着るために服を収納するものですが、ベビー服や子ども服の場合、下の兄弟姉妹や親戚のため、またはのちのちフリマアプリなどで売ったりするために「保管」するケースが多いのではないでしょうか。今回はサイズアウトした子ども服の保管のコツについて、整理収納アドバイザーの出口知子さんに聞きました。
出口知子
クリンネスト・ライフアレンジニスト・整理収納アドバイザー
株式会社ハート・コード所属。家事代行・整理収納のプロとして、約1000件の作業経験あり。豊富な現場経験と自身の子育て体験をもとに各家庭に合った効率の良いお掃除方法や収納用品の提案も行っている。
アイテム別サイズ別にグルーピング
子ども服を保管するときのコツは、サイズも考慮して分類すること。『パパ・夏物』など着る人と季節が分かればよい大人の衣替えと違い、子ども服の場合は『半袖Tシャツ・80』のようにアイテムとサイズも分かるように分類して保管することをおすすめします。
小さな子ども服を分類するのは一見面倒な作業に思えますが、そうすることで次の出番があるときにどのアイテムが何枚あるか、という在庫管理がラクにできるようになります。せっかく保管していたのに同じようなアイテムをダブって買ってしまった…という失敗も避けられて、効率よく買い足し計画が立てられます。また誰かにおさがりとして譲る場合もアイテムのサイズと枚数がわかっているほうが相手に打診しやすく、もらう側もわかりやすくて助かりますね。
広げなくてもわかるようサイズ表記を
下のお子さんとの年齢が離れれば離れるほど、保管するサイズアウト衣類の量は増えていきます。また周囲の人からおさがりをいただいた場合も、色々なサイズの衣類が混在してしまうケースがありますね。次の出番のことを考えるとただ収納するだけではなく、引き出し(または箱など)の中を見渡して、どのサイズがどれだけあるかを一目で把握できるよう収納していくと便利です。
具体的には、「厚紙などでインデックスを作りサイズごとに仕切りをする」「セーターやアウターは、畳んだ状態で輪になった部分にサイズ記入したマスキングテープを貼っておく」といった方法がおすすめ。衣類を一枚一枚広げてサイズ確認する必要がなくなり、効率よく取り出しができますよ。
おさがりをいただいた場合もサイズごとに振り分けて保管するようにすると、しまいっぱなしで着るタイミングを逃していつの間にかサイズアウトしてしまった…なんてこともなくなります。
ジッパー付き保存袋を活用
透明で中身が見えやすく、簡単に何度も開け閉めできるジッパー付き保存袋は、衣類の保管にも向いています。保存袋の大きさが揃っていると引き出しや箱の中に立てて収納しても収まりやすいので、今まで衣類の行方不明や死蔵に困っていた方にもおすすめですよ。また、おさがりとして差し上げる場合もそのままとりだせるので便利です。
Tシャツのような薄物やタイツなどの小物はアイテムごとにジッパー付き保存袋に入れ、まとめてサイズ表記しておくと、在庫の把握と衣類の入れ替えがより効率的に行えます。
衣類だけでなくシューズも一足ずつ保存袋に入れてサイズを記入しておきましょう。箱にまとめて収納しても左右がバラバラにならず中身が見えるので、お目当の靴が探しやすく取り出しやすいですよ。
劣化やシミに注意
サイズアウトしてすぐの再登板であれば心配ないですが、下のお子さんの成長まで年数がある場合は、保管中の劣化にも配慮が必要です。
シューズや靴下の場合はゴムが劣化して靴底がはがれたり、履き口がゆるくなっている可能性があります。また汗や食べこぼしの汚れを落としきれずに収納した場合に保管前には見られなかったシミが後から浮き出てくるとこもあります。長期間保管したものを差し上げる際には特に注意しましょう。
子どもは成長が早すぎてお気に入りの服がワンシーズンでサイズアウト…ということも珍しくありません。活躍期間が短いベビー服はおさがりでも喜ばれますし、フリマアプリでも人気です。適切に保管して無駄なく活躍させてくださいね。