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「泣いてばかりの日々だった」子どもが不登校になったママたちの体験談

学校を歩く少女
Kerkez/gettyimages

今年はコロナの影響で学校の休校が相次ぎました。教育関係者の中からは、長かった休校明けで学校に行きたがらない「登校しぶり」を懸念する声が上がっています。
そこで今回は、もしも我が子が不登校のサインを出した時、どうすべきか、そして不登校になってしまった子どもにはどう接すべきかについて、考えていきたいと思います。
口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちのリアルな声とともに、長年、養護教諭として勤める先生からの実践的なアドバイスをご紹介します。

ゴールはないかもしれないけれど

実際に「子どもの不登校」に悩んでいるママの声をピックアップしてみました。親子ともども、先行きが見通せずに悩んでいる方が多いようです。

■ 不登校って、ここまで親子で心身ボロボロになると思わなかった
「ゴールの見えない先を目指して、どこまで頑張ればいいんだろう…。家事をして、仕事して、家族のために最善を尽くしても、裏切られて。それでもまた最善を尽くし…、もう疲れたな。
きっと見返りを求めてたり、期待するから裏切られたという表現をしてしまうのでしょうが、そんな自分も腹立たしく、自分の生きる価値すら分からなくなってしまいそうです。
不登校ってそこまで、心身ボロボロにされちゃうくらいの大問題なのかな。そこまで執着しなきゃいけないことなのかな…と、また世の中の理解不足のせいにしています。自分の弱さに嫌気がさします…」

さなかの辛さがひしひしと伝わりますね。でも、いつまでも続くわけではないと語るママもいます。

■ 学校に行く・行かないで自分が否定されるわけでないことを伝えて
「1日中、ツラツラと涙を流してた日々が嘘のように、吹っ切れてきた気がします。
いろいろとグルグル考えることは無駄じゃないと思うので、今は娘もおおいに悩めと思っています。学校に行く・行かないで、自分が否定される存在ではないということ、条件付きの愛ではないってことを示すことの大切さを、不登校の復学支援でも教わりました。
子ども自身を認めることで子どもに力が充電されるのでしょうか。でも、私も子どもから優しくされると元気になるので、きっと、そうなのでしょうね」

■ 学校へ行かなくても、食べて寝て笑ってたらいい
「私も、最初の頃は泣いてばかりでした。友人から共通して言われたことは『(母親の)あなたが悪いわけじゃない』『本人の前では泣くな』、そして『必ず終わりは来るから』でした。
でも疑心暗鬼で、家族や本人の前で『おかあさんが間違えて育ててきちゃったからいけないんだ。ごめんね。みんな、ホントにごめん!』と泣き崩れることも。
ただ、『子どもは不登校になってしまったけど、自分の側でちゃんと食べて寝て笑って生きているではないか。抱きしめて温もりを感じ、言葉を交わし、一緒に外出することもできている。受け入れてくれている』とも思いました。
辛い暗闇の時期を2カ月ほど過ごして、今は放課後登校となりましたが、子どもも私自身も少しずつですが、何かが明るく変わってきたと感じています。ゴールがあるかどうかは見当もつきませんが、今、その日・その時にできる事を大切にしていきます」

■ 通信制の学校へ行ってから楽になったようです
「通信制高校に転入してから上の子は、ずいぶんと気持ちが楽になったようです。
本人のペースで行ける時に行くという感じで、行かなくてはいけないものではなくなったのがよかったのでしょうか。下の子も中学の途中から不登校になりましたが、『学校に行かなくたって、お兄ちゃんと同じ学校へ行けばいいや』と思うようになりました。
以前は子どもを罵倒してしまったり、子どもに『死にたい…』と言われて言葉に詰まってしまったりと、いろいろなことがありました。なんで私ばっかりという不満から、夫とも喧嘩になり、家の中がどんよりしていました。
でも、『子どもたちが学校へ行かないのが、我が家にとっての普通』になったのが、私にとっての転換期かな、と思います。まだ二人とも自立とは程遠いのですが、不登校は卒業したなぁと思っています」

専門家からのアドバイス

様々な要因があるため、我が子が不登校にならないとは断言できない現代。「ひょっとして不登校かしら?」と思ったり、すでに不登校が続いている家庭では、どのように子どもと接すればいいのでしょうか。
30年以上、公立の小中高校で養護教諭として勤めるT先生は、このようにアドバイスします。

「リアルなお声を読ませていただき、今まで出会ってきたたくさんの子どもたちや、家族の姿と重なりました。

子どもが、『学校に行きたくない』と言い出したり、腹痛や頭痛を訴えて学校を休みがちになったりしたら、親として、どうするべきか悩みますよね。励ましたり、機嫌を取ってみたり、何が原因かと問い詰めてみたり、育て方が悪かったのかと自分を責めたりしてしまうと思います。

不登校は、その子どもの数だけパターンがあり、『これで解決できる』といった特効薬はありません。
まず言えることは、学校に登校しづらくなった時はエネルギーがない状態なので、あれこれやらせようとしないことです。
親ができるのは、安心して寝て、食べられる空間と時間を確保することで、そうした姿勢が大切だと思います。
休みはじめはの頃は学校に行くことが辛くて、休んでいることも辛くて、食欲がないかもしれません。また、夜も寝られないかもしれません。幼児返りする子もいます。
子どもも学校に行かなければならないことはよくわかっているし、家族に迷惑かけていることもわかっています。うまく言葉にできない感情や動かない体と戦っているのです。『こんなダメな自分を、親は見放さないか』とビクビクしている子もいます。

親としては、周りの目や言葉に傷つくことも多いでしょうし、このままでいいのだろうかと不安になることもあると思います。でも、たとえ子どもに怒ってしまうことがあっても、お子さんが大切な存在であることは伝えてくださいね。
そして出口の見えないストレスの多い日常になるでしょうから、子どもと一緒に思い悩む保護者自身のためにも、評価せずに思いを聞いてくれる人を作るといいでしょう。お友だちや先輩ママ、学校のカウンセラーさんや養護教諭、その他、公的な機関もあります。
不調の子どもと一緒にいるのは、エネルギーが必要なことです。まず家族がエネルギーチャージをしながら、寄り添ってください。

お子さんにエネルギーが貯まってきたら、表情も良くなりますし、食事や睡眠も安定してきます。様子を見ながら学校に徐々に復帰する計画を、お子さんを交えて担任の先生方と話し合って作っていけるといいですね。
まずは、放課後に学校へ行くとか、保健室までだけ行くとか、小さいステップで登校復帰できるように援助しましょう。ただ少し登校できたからと、焦ってしまわないようにしてください。『大丈夫かな』と確かめながら、自分で自信が持てたら徐々に復帰していくものです。

私が今まで関わった卒業生には、学校へなかなか行けない状態を経験しつつも、人の痛みのわかる、素敵な大人になっている子はたくさんいます。

どんな子どもも日々、心も体も成長しています。停滞しているように見えても、螺旋状に大人に近づいています。
自分の子どもを最後まで信じることができるのは、親しかいません。
ご家族とも辛い日々だと思いますが、振り返れば、子どもが立ち止まってくれたことで、大きな気付きと新たな価値観を与えてくれます。必ず懐かしく思い出す日がくることを信じてください」

「どんな子どもも日々、成長する」。そうですね、それは親こそ信じたいこと。
T先生の元には30年以上年賀状をくれる保護者の方もいるそうですし、今はイキイキと頑張って生活している元生徒も多いのだと教えてくれました。
この記事が、何かしら、お子さんを支えるヒントなれば幸いです。(文・橋本真理子)

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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