子どもの「イヤイヤ」についイライラ…。親に余裕がある時、ない時とで受け止め方を変えても
イヤイヤ期は、1歳ごろから徐々に始まり、2歳ごろに本番を迎えます。子どもがかんしゃくを起こすたびに「イライラする!」「疲れる!」というママやパパもいるかもしれませんが、イヤイヤ期は成長の証し。上手に乗りきるコツを考えてみませんか。
本格的イヤイヤ期を迎えたママたちのホンネ
イヤイヤが本格的になるのは、2歳ごろが目安です。2歳の子をもつママからは、次のような悩みも聞かれます。
●2歳の娘のイヤイヤにお手上げ! 「◯◯しようか?」と言えば、「◯◯しない!」と言い、「じゃあ、やめよう」と言うと、大泣きしながら「やるの~!」とだだをこねます。毎日、この調子なので、私も怒ってばかり。「今日も怒ってしまった…」と自己嫌悪です。
●2歳の息子のイヤイヤに疲れています。着替え、おむつ替え、おふろすべてがイヤ! 思い通りにならないと、大声でひたすら泣いてます。気持ちに余裕があるときは、イヤイヤの理由を聞いたり、抱きしめて落ち着かせたりしますが、1日に何度もイヤイヤされると「うるさいなー」と言ってしまうことも。
体験談のように「子どものイヤイヤに、イライラする」というママやパパは意外と多いのですが、イヤイヤは見ず知らずの人に向かっては決してしません。
子どもがイヤイヤするのは、一番甘えられるママやパパです。愛着関係が築けている証しでもあります。
子どもがイヤイヤする2つの理由
1・2歳のイヤイヤは、単なるわがままではありません。イヤイヤするには、次の2つの理由があります。
【理由1】「やりたい!」「やりたくない!」を言葉でうまく伝えられないから
1・2歳は、やりたいことがあっても言葉で上手に表現できない時期です。また「やりたくない」「それは違う!」とわかっていても、伝え方がわかりません。
そのためイヤイヤは、子どもにとっての表現方法の1つです。
【理由2】「自分は何がしたいのか?」を探っている
「あれもイヤ!」「これもイヤ!」が続くと、「じゃあ、どうするの?」とイライラするママやパパもいるでしょう。しかし、これは「自分は何がしたいのか?」「何が好きなのか?」を探っている状態です。こうしたイヤイヤを繰り返すことで、やがて「自分は〇〇がしたい!」と表現できるようになります。
イヤイヤの対応は、余裕があるとき・余裕がないときで変えてOK
ママやパパがイライラしやすいのは余裕がないときです。そのため“余裕がないとき・余裕があるとき”で、かかわり方を変えてみましょう。
【余裕がないとき】ママやパパのしてほしいことだけ伝える
ママやパパに余裕がないときは「ごはんだから、おもちゃ片づけよう」などママやパパの気持ちを素直に伝えるだけでOKです。すぐには理解してくれなくても、繰り返すことで「〇〇すると、ママは××って言う」とわかるようになります。
【余裕があるとき】イヤイヤの理由を聞いて気持ちに寄り添って
ママやパパに余裕があるときは「もっと遊びたかった?」など、イヤイヤの理由を聞いて、気持ちに寄り添ってあげて。「赤と青の服、どっち着る?」など自分で選べるようにしてあげると、イヤイヤがやわらぐ子もいます。
子どものイヤイヤに、つい感情的になって怒ることが多い場合は、時間に余裕をもって行動したり、生活リズムを見直したりするなど対策をとってみると気持ちが楽になる場合も。また「着替えたら公園行こうね」など見通しが立つとイヤイヤが減る子もいます。イヤイヤは、一定期間はしかたがないことなので、「成長の証なんだ」と喜ぶ気持ちで、親子でぶつかり合わないかかわり方を考えたほうが得策です。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です