ママ500人に聞いた「離乳食のあるあるつまずきTOP3」を解決【専門家アドバイス】
新生児・低月齢の赤ちゃんのお世話に慣れてきたかな、という5カ月ごろから始まるのが離乳のお世話です。離乳食については「どう始める?」から始まり「どう進める?」「食べる量はこれでいいのかな?」など、赤ちゃんの成長に合わせて、次々と新たな悩みが出てきます。
そこで、「ひよこクラブ」が500人のママに聞いた(※)、離乳食で実際につまずいた困りごとや疑問のTOP 3について管理栄養士の太田百合子先生に解決策を教えてもらいました。
※この記事内のデータは、妊娠中~1才11カ月の赤ちゃんを持つたまひよモニター会員516人にインターネット調査を行った(2020年8月実施)アンケート結果をまとめたものです。
【第3位】レシピや献立、栄養バランスがわからない
離乳中期(7~8カ月ごろ)から完了期(1才~1才6カ月)に向かって右肩上がりに増えていくのがこのつまずきです。
離乳初期の後半(6カ月ごろ)からは「2回食」になることもあり、レシピのバリエーションを増やして変化をつけたいところ。「でもどうすればいいのかわからない」というママが多いようです。
【太田先生アドバイス】食材を組み合わせたり、ベビーフードのソースを利用したりしてみて
食材単品のペーストに慣れてきたら、それらの食材同士を組み合わせたり、食べ慣れている食材に新しい食材を組み合わせたりすることで、バリエーションも増えていきます。
味つけには、離乳中期の7カ月ごろからはだし汁などのうまみ、8カ月ごろからはバター・ごま油などの油類を少量使用してもいいでしょう。
また、ベビーフードのコンソメやホワイトソース、トマトソースなどを利用すれば、簡単に味のバリエーションを増やすことができますよ。
栄養バランスについては、ごはん、パン、うどんなど炭水化物源の主食、豆腐や魚、卵、肉などタンパク質源の主菜、野菜や果物などビタミン・ミネラル源の副菜が、1週間の間にバランスよくとれていればいいので、そのあたりを意識してみましょう。
【第2位】食べさせる食材の種類や大きさ・かたさがわからない
このつまずきについては、離乳初期(5~6カ月)から、離乳後期(9~11カ月)まで、かなり多くのママが悩んでいるようでした。離乳食を始めるときのなめらかなポタージュ状から、赤ちゃんの月齢と食べ具合に応じて、食材のかたさと大きさを変えていくのが難しい、と感じているママが多いようです。
【太田先生アドバイス】食べさせながら、赤ちゃんの好みを探って
赤ちゃんによっても食材のかたさや大きさの好みが違うので、まずは月齢の目安に合わせた大きさ、やわらかさの食材を赤ちゃんに食べさせてみましょう。
食材がかたければ口から出すので、大人がスプーンでつぶすなどして再度試してみて。
食材をすりつぶしてもなめらかにならず、出来上がりがかたくなってしまった場合は、お湯やベビーフードの野菜スープなどで少しのばしてあげると、赤ちゃんも食べやすくなります。
【第1位】食べさせる量がわからない
このつまずきについては、離乳期の全月齢にわたって、たくさんのママが抱えている悩みのようです。
どちらかといえば「目安量ほど食べてくれない」ことに悩むママが多いようですが、中には「食欲旺盛で、もっと食べたいと泣かれるけれど、どこまで増やしていいの?太りすぎにならない?」と食べすぎの悩みを抱えるママもいました。
【太田先生アドバイス】体重が乳幼児身体発育曲線の帯に入っていれば大丈夫
食べる量も赤ちゃんによって個人差がありますし、たくさん食べるからといって、必ずしも太りすぎになるわけでもありません。
いずれにせよ、食材の大きさややわらかさが赤ちゃんの口の発達に合っているか、大人がスプーンを口に運ぶペースが、赤ちゃんの食べるペースに合っているかなどに気をつけてみましょう。
体重が多めでも少なめでも、乳幼児身体発育曲線の曲線に沿って体重が増えているのなら大丈夫。極端にはずれているようなら、かかりつけ医に相談してみて。
取材・文/ひよこクラブ編集部
離乳食については、育児本やネットだけではなく、祖父母やママ友からの情報も入ってくるから、ついついそれらと比較して悩んでしまうのかもしれません。赤ちゃんの個性や個人差に目を向けて、それぞれの赤ちゃんに合ったペースで離乳食を進めることが大切です。
『ひよこクラブ』2020年12月号(11月15日発売予定)の大特集「今 & ちょっと先のお悩み、全部解決!赤ちゃんの月齢別 離乳食のわからない & 困った ママが実際につまずいたことだけ、集めました!」では、月齢ごとのつまずきTOP3や、ママたちから集めたリアルな「困った」や「わからない」に一問一答で解説しています。