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正しく行わないと乳幼児突然死症候群の危険もある添い寝【米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタント】

白い背景の美しい眠っている赤ちゃん
写真はイメージです
Yuricazac/gettyimages

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、主に1歳未満の健康な赤ちゃんが、ある日突然亡くなってしまう原因不明の病気です。窒息などの事故とは異なります。
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、12月以降の冬季に発症しやすい傾向があります。

乳幼児突然死症候群は添い寝についても注意をする必要があるといわれていて、今回はその添い寝のしかたについて考えていきます。

日本では、11月は“乳幼児突然死症候群強化月間”です。この機会に、添い寝のメリット・デメリットと、安全な添い寝をするための注意点を紹介します。
これからの季節、十分に注意しましょう。
日本人初の米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんが、米国NYから情報を発信! 
「愛波文さんのぐっすりねんねROOM#21」。

“添い寝”にはメリット・デメリットの 両方があります

添い寝とはママ・パパや保育者が赤ちゃんのそばに寄り添って寝ること。まだ授乳を頻繁に必要とする月齢が低い赤ちゃんの場合、ママやパパが隣に寝ていたほうが、お世話の手間が省けて便利、ということはありますよね。私も長男と次男ともに、添い寝をしていました。
しかし、赤ちゃんとの添い寝には危険を伴う場合があり、安全に行うことが何より重要です。添い寝のメリット・デメリットを確認しましょう。

【添い寝のメリット】 
1.赤ちゃん・親、どちら側にも安心感が得られる 


2.授乳(母乳の場合)が、簡単にできる


3.地震などの災害時に、素早く抱っこして移動するなど、迅速な対応ができる


【添い寝のデメリット】

1 窒息の事故の可能性が出る

掛け布団などの寝具が顔を覆ってしまう、掛け布団が巻きついてしまう、体がベッドと壁のすき間などに挟まれる、顔がマットレスに埋まってしまう、家族の体の一部で圧迫された、などの事故が実際に起こっています。


2 乳幼児突然死症候群のリスクを高める

日本では乳幼児突然死症候群のリスクを下げるための啓発がなされたことで、乳幼児突然死症候群 で亡くなった赤ちゃんは1995年では579名でしたが、2018年には60名と減りました。

発生件数が多いアメリカでは、予防のために、添い寝ではなく、
●親と同室で、親とは別の寝床のベビーベッドで寝かせる  
●添い寝をする場合、お酒を飲んだり睡眠薬などの薬を飲んでいる親の隣では寝かせない、ことを推奨しています。

厚生労働省:「乳幼児突然死症候群(SIDS)について
消費者庁: 「0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください! -家庭内で、就寝時に窒息死事故が多数発生しています-

添い寝する場合、寝かせる環境・寝具・寝かせ方などをしっかり注意!

添い寝を選択する場合は、くれぐれも安全面に注意することが前提です。注意するべき5つのポイントを紹介します。

【添い寝・注意点1】あお向けで寝かせる

あお向けで寝かせる場合に比べ、うつぶせに寝かせたときのほうが、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が高くなるといわれています。頭の形を気にして赤ちゃんをうつぶせ寝にしている方も私のクライアントにはいますが、危険なので避けてください、とお伝えしています。
医学上の理由でうつぶせ寝をすすめられている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあお向けで寝かせるのが基本です。

【添い寝・注意点2】寝床からの転落・挟まれる事故に注意

赤ちゃんにとってはベビーベッドがいちばん安全な寝床といわれています。住宅事情などで、大人と同じベッドに赤ちゃんを寝かせ、添い寝する場合、ベッドまわりの環境をしっかり確認してください。ベッドから落ちてしまったり、ベッドと壁の間に挟まれて死亡してしまったという事故の報告もあります。

大人用のベッドから落ちないようにするベッドガードはアメリカでは2歳から、日本では1歳半からの使用になっているので、使用時には注意が必要です。ベッドガードに挟まれて死亡してしまった事故もあるのです。赤ちゃんと大人と同じベッドで寝る場合、すきまがないよう、そしてすべての側面から転落しないような対策が必要です。
「落ちるかも」という恐れがある場合、親も心配したまま寝ているのでお子さんがちょっと動いただけでびくっと起きてしまい、安眠できなくなることがあります。親子ともに安心してぐっすり眠れるよう、寝床の安全対策を徹底することが大切です。

【添い寝・注意点3】寝具はかたいものを使用 

ソファの上で寝かせたり、やわらかい敷布団や枕で顔が埋もれてしまうことが原因で、窒息事故が起きることがあります。ベビーベッドのマットレスや敷布団はかたいもの使用しましょう。掛け布団は大人と一緒はNGで、赤ちゃんだけのものにしましょう。寝返り前の赤ちゃんには、掛け布団よりもおくるみやスリーパーを使うのがおすすめです。

【添い寝・注意点4】親の掛け布団がかからないようにする

赤ちゃんの近くに、親の毛布や枕を置くのはNG。寝ている間に、いつのまにか赤ちゃんの顔に毛布がかかって窒息しそうになった、という事例もあります。また、赤ちゃんが寝るベッドや布団のまわりにぬいぐるみを置くのも危険ですので、取り除きましょう。
赤ちゃんが親にべったりくっついて寝ると、赤ちゃんの体に熱がこもり、乳幼児突然死症候群のリスクが高まります。親の布団のかけすぎや赤ちゃんの衣類の着せすぎに注意しましょう。

【添い寝・注意点5】たばこ・飲酒・睡眠薬に注意

たばこは乳幼児突然死症候群(SIDS)発症の大きな危険因子といわれています。たばこを吸う親の隣や、睡眠導入剤だけではなく眠くなる成分が入った薬、花粉症の薬、そして、お酒を飲んでいる親の隣では、赤ちゃんを眠らせるのは絶対に避けましょう。

アメリカの小児科学会や日本の消費者庁は安全な寝床はベビーベッド、と伝えています。一瞬のできごとでお子さんの命を乳幼児突然死症候群で失ってしまったママさんのことも知っている私としては、「とても疲れているから、今日だけ添い寝をしよう」と決めたとしても、くれぐれも安全に気をつけてほしいと強く思っています。
ただ、住居環境によっては添い寝しか寝かせる方法がない家庭もあるかと思います。
私は添い寝を絶対にNGと伝えているわけではありません。親子がハッピーであれば、どんなスタイルで寝てもいいのですが、安全対策だけはきちんと頭に入れて、守っていただければ…と思っています。親子ともに、安心して眠っていただくことが私のいちばんの願いです。

文・監修/愛波 文さん 構成/ひよこクラブ編集部

愛波 文さん(あいばあや)
Profile
乳幼児の睡眠コンサルタント 『ママと赤ちゃんのぐっすり本』(講談社)著者。『ママにいいこと大全』(主婦の友社)監修。 日本人初 乳幼児の睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IPHI日本代表。Sleeping SmartJapan株式会社代表取締役社長。Sleeping Smart Consulting LLC代表。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IPHI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、企業やイベント講演、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティング、日本人向けに睡眠を専門とするSleeping Smart®子育てサロンと睡眠・育児について配信を行うぐっすりLIVEを運営。IPHIと提携し、オンラインで妊婦と乳幼児の睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。 

■Instagram:aya_aiba
■Twitter:@sleepingsmartJP
■Home Page:公式サイト
■YOUTUBE:愛波文 ねんね&教育チャンネル


※写真はイメージです

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