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「赤ちゃんはちょっと薄着」のほうが質のいい眠りに【米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタント】

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写真はイメージです
Yuricazac/gettyimages

だんだんと寒くなり、乾燥も気になる時期になりましたね。冬は、赤ちゃんが寒くないようにと、寝るときにもつい厚着をさせてしまうママやパパが多いよう。けれど、質のいい睡眠のためには、実は厚着は逆効果なんです。 
何をどれくらい着せればいいのか、目安を紹介します。

日本人初の米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんが、米国NYから情報を発信! 
「愛波文さんのぐっすりねんねROOM#22」

室温は“親が寒い”くらいがちょどいい!

赤ちゃんがぐっすり眠るためには、親が寝室に入ったときに、肌寒いと感じるぐらいが理想です。

アメリカの国立睡眠財団は18度~19度前後をおすすめしていますが、私が実際に試したところ、この温度では寒すぎて眠れませんでした。ですので、目安としては、約20度~22度とお伝えしています。これでも、かなり寒く感じる方もいらっしゃると思います。
「22度でもかなり寒い」「20度でも日ざしが入ってくるので暖かい」など、ママ・パパの体感温度はさまざまです。

とにかく覚えておいてほしいことは、「親が寝室に入ったときに、肌寒いぐらいがちょうどいい」ということ。
そのほかのポイントとして、「赤ちゃんが夜中に起きたとき、背中や頭に汗をかいていたら暑すぎる」と覚えておきましょう。

肌着+カバーオール+スリーパー(もしくはおくるみ)が目安

室温の目安がわかっても、実際に「室温がどれくらいのときに、何を着せたらいいの?」という悩みが出てきますよね。
世界でもっとも有名な赤ちゃんのサイト「Baby Center US/UK 」で掲載されている内容を参考に私が日本語でまとめてみました。参考にしてみてください。
【室温別 夜のねんね時に着せるアイテムの目安】

●室温が20度~23度

【肌着+カバーオール+おくるみまたはスリーパー ※寝返り前はおくるみ(スワドル)/寝返り後はスリーパー】が目安です。

できれば、衣類やスリーパーの素材はコットン100%がおすすめです。
室温が23度くらいまでの場合、スリーパーの素材は通年タイプでOKです。


●室温が24度~25度以上

【肌着+カバーオール】または、【肌着+夏用の涼しい生地(ガーゼ1重または2重タイプ)のスリーパー】が目安。カバーオールは着せなくてもいいでしょう。

●室温が25度以上
【肌着+カバーオール】でスリーパーは着せません。また、赤ちゃんがカバーオールよりも、おくるみやスリーパーのほうを好む場合、ロンパースは脱がせ、【肌着+スリーパー】のパターンでもOK。

海外では、かけ布団は使わず、おくるみやスリーパーを活用するのが安全と言
われています。まだ日本では、かけ布団を使用することが多いようですが、
かけ布団は窒息の原因にもなりますので、使用は控えましょう。

肌が弱い子やアトピー性皮膚炎がある赤ちゃんに関しては、肌トラブルを防ぐためにも、直接肌に触れる衣類やスリーパーは、オーガニックコットンの生地がおすすめです。
私の次男はアトピー性皮膚炎で、2歳ぐらいまでときどき肌がかぶれたり、かゆがったりすることがありました。
保湿は徹底していましたが、寝るときのスリーパーはオーガニックコットンを着用。かゆがったりすることはなかったです。

居住地域によって環境が異なるので、気温の差が大きいものです。何より、いちばん大切なことは、“赤ちゃんが暑くなりすぎないことを心がける”ということ。目安を参考にしつつ、赤ちゃんの肌に合う寝具を選び、眠る環境を整えてあげましょう。

構成/ひよこクラブ編集部

文・監修・図版提供/愛波 文さん

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