隣に住む威圧的な態度のママ友が超苦手。どう付き合えば…?
今回のテーマは、「威圧的なママ友」についてです。口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられたママ友づきあいの悩みを紹介するとともに、人間関係について多くの相談にのってきたメンタルケア・コンサルタントの大美賀直子さんにアドバイスをもらいました。
苦手なママ友、しかもお隣さん…。この状況どうする?
まずは、近所に住むママ友との距離感のついて悩むAさんの体験談を紹介します。
「我が家の隣には子どもの同級生一家が住んでいます。そのママは私よりずっと年上です。このママ友が、普段から『え?』と感じる発言が多く、近所なだけに悩んでいます。
例えば、『うちは汚れるから車でお菓子与えないし、砂遊びも汚れるから絶対させてこなかったの。でもAさん(私)が育ててたら、うちの子もAさんの子みたいになってたかも~』と。
うちの子かガサツだと言いたいのでしょうか。
私の子どもがお気に入りのぬいぐるみを相手の子に貸せなかった時には『貸せないなら持ってこなきゃいいのに』と言われました。貸せないのがいけないのでしょうが、子どもに向かって言うことでしょうか…」
ママ友とのつきあいは難しいことも多いですが、さらに隣に住んでいるのでは何かと気を遣いそうです。この悩みに対する、ママたちのアドバイスを聞いてみましょう。
人を小馬鹿にする口調の人っているもの
「文章だとニュアンスが分かりづらいですが、攻撃的な口調や人を小馬鹿にしたような口調の人はいます。年上というだけで、妙に上から目線の人間もいます。姑というだけで嫁に上から目線をする人と同じようなものだと思います」
相手から下に見られて、嫌味を言われているのでは?
「あなたが相手からよく思われていなく、距離を置かれているように感じました。考え方が違うってことを、相手は相当嫌みっぽく主張している気がします。例えば車のくだりは、子どもがガサツなだけでなく、あなたの躾がなってないということを、嫌みたっぷりに指摘しています。教育方針の違いって、厳密な方がルーズな方を嫌悪することが多いと思います。
ここまであからさまな人とは、距離を置いて関わり合わないほうがよいのでは…と思います」
「逃げる」の一択
「そんな相手、「逃げる」の1択です。決して他のママと悪口を言いあってはいけませんし、また擦り寄ってきても、華麗にスルーしましょう。とにかく、うすーい関係になるようにした方がいいと思います」
同じ経験あり! 距離をとって上部だけのつきあいを
「うちの近所にも、同じような人がいます。私より10歳下で、下の子が同い年、同じクラスです。我が家は上の子に特性があるのですが、そのことを会うたびに言われ、こちらから距離を取るようになりました。特性のことで、その方に迷惑をかけたことはないんですけどね。
距離は取っていますが、会えば挨拶はしますし、当たり障りない会話はします。上の子の話にならないように、会話を選びながら。しんどいときは距離を取って、少し大丈夫になったら、うわべのつきあいをして、またしんどくなったら距離を取って。それを繰り返しながら、上手くつきあっていくしかないかなぁと思っています」
うまく受け流して。子どもの成長とともに関係は変わる
私も経験がありますが、日常の生活習慣も子どもに対する考え方も本当に千差万別で、ママ友とのつきあいは、勉強になることも多ければ、びっくりすることも多いし、ときには悲しい思いをすることも…。
そもそも、ママ友とはどんなスタンスでつきあえばいいのか、また気をつけるといいポイントなどを、人とのコミュニケーションについて多くの人にアドバイスをしていた大美賀直子さんに伺いました。
「そもそもご近所のママ友とのつきあいは、とても難しく気を遣うもの。一定の心の距離を保ってつきあったほうが、相手に対する嫌な気持ちを募らせずに、穏やかでいられます。
子どもが幼い頃には、近い家の子同士の行き来が多くなるものですが、子どもは成長と共に自分の個性にあう友だちを見つけていきます。それまでの辛抱だと思って、ある程度のストレスは受け流していくとよいと思います。
気をつけたいのは、カチンときても、怒りの感情をそのままぶつけないこと。怒りをぶつけると、相手を攻撃した言い方になり、『売り言葉に買い言葉』で収拾がつかなくなってしまいます。
怒りが湧いたら、まずは深呼吸などをして感情をリセットしましょう。そして、怒りの理由を冷静に振り返り、どうしても納得がいかないことは、きちんと話しあいましょう。たとえば、自分の子育て方針や悪気のない子どもの行動を批判されて納得いかないなら、『言われっぱなし』のままでいる必要もないでしょう。
気持ちを伝える際には、『さっきの言葉は心外。私は子育て方針や子どもの気持ちをこのように考えているの』というように、自分の考えをはっきり言葉にして伝えると、相手も冷静に受け止めやすくなります」
たしかにママ友とのつきあいは、子どもが同じ園や学校、習い事などに行っているときに限ることが多いので、子どもの成長とともに変わっていくものなので、ストレスにならない距離感やつきあい方をしていきたいですね。
(取材・文/橋本真理子)
大美賀直子さん
メンタルケア・コンサルタント。公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラーなどの資格をもち、カウンセラー、セミナー講師、コラムニストとして幅広く活躍。All About「ストレス」ガイド。『長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか』(さくら舎)など著書・監修多数。
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。