「捜査会議」「美男美女しかいない職場」など 現実にはありえないドラマの世界、ママたちの声
「ありえなーい!」「実際とはちがーう!」と、叫びたくなるドラマの演出。エンターティメントにツッコミは野暮と思いつつ、経験者のママたちの声が口コミサイト、ウィメンズパークに届きました。
ドラマの演出とわかっているけどツッコミ満載の専門職
「昔、水商売やってました。クラブ、キャバクラ、ホストのシーンで『おいおい、そんなことしたら即クビだよ』というシーンが多々あります。
接客業ですらそう思うのですから、専門職では山ほどあるんだろうなぁ」
専門職のなかでも、現実ではありえないことが連発と噂の刑事ドラマから。
「ホワイドボードに被害者と容疑者の写真を貼り出すシーン。個人情報漏洩になるのでありえません」
「警官の手をあげる敬礼は、帽子をかぶっているときだけ。ノー帽子のときは頭を下げます」
「刑事ドラマうずうずします。ホワイトボードも帽子も然りだけど、みんなで集まる捜査会議なんてないし、鑑識入る前に刑事がズカズカなんてありえないし、捜査情報だだ漏れだし(笑)
でも楽しく見ていますよー」
「京都在住です。清水寺から嵐山まで瞬間移動。どこでもドアでも使ってる? は、科捜研あるあるです」
あるある話でもうひとつ。
「池井戸潤さんのドラマあるあるなんだけど。なぜに初対面でそんなに喧嘩腰?」
次は高視聴率の多い医療ドラマから。
「身内に医療従事者がいます。テレビドラマで医師がオペのとき、手袋をした手先を上に向けるシーン、あれはやらないそうです」
「大門先生は白衣の前を開けているけど、ありえない」
「病人や老人の最期、口をパクパクさせて遺言を言ってからガクッと亡くなる。
見たことない……」
知ると面白い武道や音楽系のツッコミ
「子どもの頃、なぎなたを習ってました。テレビの時代劇などでなぎなたが出てくると『右手はももの位置だよー』『石突と肘の長さ合わせなきゃダメでしょー』と、ついついテレビ画面に向かってツッコンでます」
「弓道やってました。その離れじゃ的まで矢が届かないだろうよ、と思うことたびたび」
「剣道やってた兄は、ドラマで剣道シーンを見るたびに『全然違う!腹がたつ』と、怒っています」
「『俺は空手家だ!』と、柔道着を着ている。空手道着は刺し子してないのよ〜」
「ヴァイオリンは弓を端から端までいっぱいいっぱい使って弾きます。
なのに弓を10㎝しか動かさないで曲を弾いているシーンを見ると『その弓幅で弾けるなんて超絶技巧の天才!』と、ツッコンでます。
まぁ、初心者で弓を隅々まで使うのは難しいのですが」
「バレエ経験者です。ドラマや映画は監修がつくのでマシですが(それでもツッコミ満載)、漫画やアニメは目を覆いたくなるほどひどいときがあります。
一番びっくりしたのはフェッテという、片足でくるくる回る振り付け(白鳥の湖の黒鳥32回転が有名)。
その軸足なら時計回りなのに、反対回りをしていたときは、どんな超人だよって笑いました」
ドラマの何気ないシーンも実は「ありえない!」
「ガーデニングオタクです。
道路脇にひっそり咲く小さな花に感動して写真を撮るヒロイン……というシーンの花は、どれもポット植えの園芸品種。シラけます。
とくに山奥の崖に咲く一輪の花でそれをやられると『種飛んだら生態系乱れるー』と、ヒヤヒヤしてます」
「夏の夜、窓を全開にして縁側や窓辺でくつろいでいるシーン。
『虫が入るよ、虫が、虫が』と、思いながら観ています」
「厳しいけど有能でピンチのときは助けてくれるイケメン上司、
落ち込んだときはすぐに察して飲みに誘ってくれる美人な先輩、
親友並みに頼りになる同期、癒し系のイケメン後輩。
ドラマじゃ溢れている職場だけど、現実はどこにあるの?」
そして母ならではのツッコミも。
「食事のシーンで『ごちそうさま』のあと、家族が部屋にさっさと戻る。
いやいや、食べた食器はシンクへ運べよって毎回思ってます」
「『あ、お腹を蹴った!』と。初めての胎動に感動する妊婦。
いやいや胎動ってお腹が目立つ前から、お腹がポコポコしてお腹の調子がわるい!?って感じからスタートだから。
『うぅうぅぅ』と、洗面所で吐いてはっと妊娠に気づく。
いやいや生理が遅れて検査薬で気づくのが一般的。
『痛い』と、うずくまって陣痛が始まる。
いやいや初めっから激痛の陣痛なんてないし。
経産婦の女優さんは、ツッコミながら演じているんだろうなぁ」
ドラマはエンターティメント。わかりやすく、そして楽しむための演出とわかっています。
が、妊娠&出産シーンは昭和の頃からそのパターン。もう令和なんだから、そろそろやめようよと感じる今日この頃です。
文/和兎 尊美
■文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿を抜粋したものです。