元SDN48・奈津子 妊娠糖尿病を振り返る「妊娠糖尿病になる人が結構多いんだ!」という驚きも
昨年第1子を出産した、奈津子さん。妊娠後期に血糖値の基準値を少しオーバーし、軽度の妊娠糖尿病と診断され驚いたそうです。その体験談を伺いました。
妊娠28週で妊娠糖尿病と診断
私の通っていた産院では、妊娠中期と妊娠後期の計2回、糖負荷検査がありました。中期のときはクリアしましたが、妊娠後期の28週目で受けた検査で軽度ではあるものの基準値をオーバーしてしまっていました。食生活には気をつけていましたが、糖尿病を持つ親族が何人かいたため遺伝的な要素もあったようです。
妊娠糖尿病にかかると、切迫早産や巨大児などのリスクがあると医師から説明を受け、心配になりました。また、ただでさえストレスが多いコロナ禍の中での妊婦生活で、食生活まで細かくコントロールしなければならないことに不安も。友人や家族と気軽に会えないなかで、おいしいものを食べることは大きな楽しみだったので。
でも、病院で担当してくれたのが女性の医師で、「私も妊娠糖尿病だったけど、健康な子どもを産んでいるから大丈夫。適切な心がけさえしっかりとすればいいから」と言ってくれて心強かったです。そのあとで、食生活の指導を病院専属の栄養士さんから受けたのですが、その方からも妊娠糖尿病で出産したことがあると言われたんです。不安な思いは消えませんでしたが、「妊娠糖尿病ってこんなに多いんだ…!」と驚きました。
毎日血糖値を測定
産院から指導があり、起床時すぐと、朝・昼・晩の食後2時間後に、毎回血糖値を計測してノートに記録していました。どんな食材を、どのぐらいの量とると自身の身体に影響があるのかをしっかりと可視化できてよかったですね。それに加えて、低糖質系のレシピ本も読み込み、栄養の勉強をしました。
運動もよいということなので、めちゃくちゃ散歩しました! 人生でこんなに歩いていた日々はないというほど(笑)。
夜は、仕事帰りの夫にも付き添ってもらって色んな話をしながら、ひたすら歩きました。夫婦二人での暮らしというのは老後まで得られない貴重な時期だと思うので、この時期に、赤ちゃんが生まれた後の妄想話をしたり、日常の様々な不安を夫に共有したりできたことは気分転換に。幸せなひとときで、私の人生最後の走馬灯で現れるだろうなと感じていました。
食事コントロールと運動のおかげもあってか、母子共に健康に出産できました。
医療協力/世田谷内科・糖尿病総合クリニック 院長 櫻岡怜子先生 撮影/成田由香利 ヘア&メイク/田村直子(GiGGLE) スタイリング/梶本美代子 文/たまごクラブ編集部
検査で注意される人が少なくはない、妊娠糖尿病。奈津子さんも「まさか自分が…」と思ったそうですが、自分とは関係ないと思わずに、生活習慣を気にしてみてください。
参考/『たまごクラブ』2021年11月号「えっ⁉ 私が妊娠糖尿病に?」特集
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
奈津子
PROFILE
女優、タレント。元SDN48メンバー。家電製品アドバイザーGOLD等級を取得し、家電女優として多くのメディアに出演。東京FM「スカイロケットカンパニー」レギュラー出演中。昨年5月に第1子の男の子を出産。