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新しい産院選び。妊婦健診は利便性、分娩は安全性で。いいとこ取りの「セミオープンシステム」って?

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期待する女性に超音波スキャンを行う医師
AndreyPopov/gettyimages

妊婦健診は家の近くの通いやすい産婦人科クリニックで、分娩は大きな病院で。そんなふうに妊婦健診を受ける施設と出産する施設を使い分けるのが、「セミオープンシステム」です。これからの時代、産院選びの選択肢として外せないセミオープンシステムについて、母性看護専門看護師・助産師の長坂桂子先生に聞きました。

安全で安心な、妊娠・出産のための医療システム

少子高齢化の時代、産科医不足や出産施設の減少によって、出産できる産院が見つからない「お産難民」が問題になったことがありました。
安全で・安心なお産のため、全国的に広がってきたのが、産科の「オープン/セミオープンシステム」です。
現在、オープンシステムを導入している医療機関は一部ですが、セミオープンシステムは全国的な広がりを見せており、産院選びでは欠かせない選択肢の1つになりつつあります。

産科オープン/セミオープンシステムとは?

オープンシステムとセミオープンシステム。どちらも、妊婦健診は妊婦さんが通いやすい産婦人科クリニックで行い、お産は設備やスタッフなどの態勢が充実している大きな病院で行います。
2つのシステムの違いは、お産のときに健診を担当していた主治医が立ち会うかどうか、という点です。

●オープンシステム
妊婦健診を診ていたクリニックの医師が分娩する病院に赴いて、分娩に立ち会う。

●セミオープンシステム
妊婦さんは妊娠9カ月ごろ、それまで妊婦健診を受けていたクリニックから、出産する病院へ転院する。

セミオープンシステムのメリット

現在、増えているのは、セミオープンシステムです。このシステムには、妊婦さんにとってのメリットが、いろいろあります。
こんなメリットがある!

●自宅や職場から近いクリニックや、待ち時間が少ないクリニックで、妊婦健診を受けられる。
●感染症対策として、移動距離が少なく、込んでいないクリニックで妊婦健診を受けられる。
●お産は、ハイリスクのトラブルにも対応できる病院で行える。
●妊娠・出産に限らず、非妊娠時の月経トラブルや将来の更年期など、長く付き合える婦人科のかかりつけ医を持つことは大切。その点、セミオープンシステムを利用すれば、かかりつけ医のもとで妊婦健診が受けられる。

セミオープンシステムは、どんな妊婦さんに向いている?

「妊婦健診の利便性、お産の安心・安全性」を求めて、このシステムを選びたいと思っても、だれにでもおすすめというわけではないようです。
こんな妊婦さんが向いている!

●妊娠・出産がローリスクである
前回の妊娠・出産が順調だった経産婦さん、持病がない人など、比較的リスクが低い人が向いています。妊娠出産時に配慮すべき持病がある、などハイリスクの人は、妊娠初期の健診からハイリスクに対応できる病院に通ったほうが安心です。

●精神的にも安定している
精神的に不安定で生活に支障がある妊婦さんや、非常に生活が苦しい人などは、医療側が行政のセーフティーネットなどと連携して、妊婦さんをサポートすることがあります。そのため、精神科のある総合病院などでの妊婦健診をすすめられることもあります。

●クリニックに総合病院の機能を求めていない
小規模なクリニック、大きな病院、それぞれのよさがあります。裏を返せば、クリニックに大病院のよさを求めることはできないし、その逆も同じ。産院、クリニックでどんなことができるか、気になることは、遠慮なくどんどん質問していいのです。あなたのお産を、どのスタッフもサポートしています。

セミオープンシステムを上手に利用するための心得

では、実際にセミオープンシステムを利用する場合、どのようなことに注意したらよいのでしょうか? 

●まず、各医療機関の利用システムを確認!
健診で通うクリニック、出産する病院のホームページをチェックしましょう。そこには、提携している医療機関や、受診・出産についてのルールなどが記載されています。
とくに、「出産する産院を何週までに受診するべきか」は必ず確認し、早めの初診予約、分娩予約を心がけましょう。

●緊急時の対応を知っておく
出血などのトラブルが起きたとき、どちらの病院に連絡してもいいわけではありません。健診に通っているクリニックの休診日にトラブルが起きたときはどうすればよいのか、確認しておきましょう。

●各医療機関で受けられるサービスと時期を知っておく
母親学級、マタニティヨガ、調乳指導、産後の乳房ケアなど、各医療機関が行っているサービスと受けられる時期を確認しておきましょう。たとえば、出産する病院で母親学級を受けるつもりでいても、転院後の週数では受けられない場合もあります。

●受けた検査・妊娠経過は、自分で把握する
一般的に、提携している病院同士は、日ごろから情報共有をしています。そのため、転院時に、妊婦さんの妊娠経過はきちんと申し送りされるので、安心してください。

ただし、万が一に備えて、受けた検査や気になる数値は、自分自身で把握しておくことも大切です。母子健康手帳に検査結果を貼りつける、妊娠記録・管理アプリに入力するなどして、聞かれたらすぐ答えられるようにしておきましょう。

監修/長坂桂子先生 取材・文/栗本和佳子、たまごクラブ編集部

通いやすい婦人科クリニックのよさと、安心してお産ができる大きな病院のよさ、両方を兼ね備えたセミオープンシステム。上手に利用するポイントを抑えて、満足度の高い妊娠・出産をめざしましょう。

長坂桂子(ながさかけいこ)先生

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