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今日から始められる♪安産のためのからだづくりと冷え予防

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冷えは大敵。からだを温め、血行をよくしましょう

 妊娠がわかったら、今までの生活を見直してみましょう。不規則な睡眠や食生活、運動不足ではありませんか? 生活リズムを整え、健康的なからだづくりをしていけば、出産はもちろん、体力がいる子育ても元気に乗りきれます。
 
 とくに妊娠中は血行が悪くなりがちで、冷えやすくなります。冷えが原因の症状には、肩凝り、足のむくみ、便秘、腰痛などのほか、おなかの張りや破水などがあり、注意が必要です。
 
 からだを温めると、血液循環がよくなり、筋肉がしなやかになります。そのため、お産のときには有効な陣痛が来て、子宮の収縮がスムーズになるばかりか、産後の体力の回復も早く、母乳の分泌もよくなるなど、いいことがいっぱい。安産体質をめざして、早速今日からからだづくりと冷え予防を始めましょう。
 
 冷え対策は難しくありません。普段の生活の中でできます。
 
 まずは食事です。煮る、ゆでる、焼く、炒めるなど、加熱調理した食材を温かいうちに食べるように心がけましょう。からだを温める根菜類や香味野菜、香辛料を組み合わせるのもいいですね。冷たい飲み物は控えめにしたいですが、夏は適度に冷たいものをとっても大丈夫です。
 
 2つ目は運動。ウォーキングなどの有酸素運動やストレッチ、筋力をつける体操などがおすすめです。筋肉がつくと代謝もよくなり、体温が上がります。また、1日7~8時間の睡眠で内臓が休まり、免疫力もアップしますので、規則正しい睡眠を心がけましょう。
 
 3つ目は入浴です。シャワーだけでなく、湯船にしっかりつかりましょう。からだのしんまで温まり、リラックスできて快眠につながります。冷えがちな足のケアには、フットバスや半身浴もよいでしょう。

妊娠後期のむくみはリラックスして解消

 おなかが大きいと、足からの血液の戻りが悪くなり、むくみやすくなります。運動不足やストレス、疲労などによる血行不良も、手足の冷えやむくみの原因です。
 
 首元、おなか、足首を冷やさないようにしましよう。むくみを感じたら横になって休みましょう。横になることでおなかの重みが軽減し、血行がよくなり、足にたまった余分な水分も移動します。
 
 ストレスが冷えの大きな原因ですから、趣味や音楽、親しい人とのおしゃべりなど、気分転換する時間も大切です。からだを温める、横になる、リラックスする。からだを大切にすることが、安産へのいちばんの近道です。



市川香織 先生
文京学院大学保健医療技術学部看護学科准教授 一般社団法人産前産後ケア推進協会 代表理事 日本助産師会出版 取締役、助産師

大学病院、助産師学校教員、厚生労働省、日本助産師会事務局長等を経て、2014年4月より現職。大学での教育・研究活動のほか、産前・産後の女性のケアをはじめとした、女性の生涯の健康を支援する活動を行っています。

※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。

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