SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 妊娠・出産
  3. 【ミス・ユニバース2007森理世】アメリカでは出産直後が一番ハード?! 1カ月健診で先生の言葉に涙腺が崩壊

【ミス・ユニバース2007森理世】アメリカでは出産直後が一番ハード?! 1カ月健診で先生の言葉に涙腺が崩壊

更新

ミス・ユニバース2007で世界一に輝いた森理世さんは、2019年に国際結婚後、2021年にはアメリカで女の子を出産。出産時や産後の生活の様子と日米の違いなど、感じたことを教えてもらいました。

アメリカの病院では、妊娠中のメンタルヘルスも医師がサポート

——妊娠中の生活について教えてください。気持ちが不安定になることはありましたか?

森理世さん(以下敬称略) 妊娠中はつわりがひどく、常に吐きけとの戦いだったのでストレスを感じ、気持ちはかなり不安定でした。また、妊娠9週目で絨毛膜下血腫(じゅうもうまっかけっしゅ)になってしまい、大量出血をしてしまいました。すぐに受診したら心音も確認できるので安静にしていてくださいと言われましたが、絨毛膜化血腫があるということでずっと不安でした。

でも、アメリカの病院では、精神科の先生もいて、妊婦のメンタルヘルスのサポートをしてくれるんです。
ある日私が「最近、感情のコントロールがうまくいかない」と相談したら、すぐに精神科医の先生がリモートで相談にのってくれました。怒りや悲しみのコントロールの方法などもアドバイスしてくれたので、救われました。

——日本では妊婦さんのメンタルヘルスまでケアしてくれる産科病院は少ないと思うので、アメリカはそういうサポートがとても進んでいる気がします。

森 日本だと、別の科と分けて考えられるので時間がかかってしまうかもしれませんね。でも、アメリカはその日に精神科医につないでくれて、親身に話を聞いてくれるので妊婦さんへのサポートが本当にしっかりしていると思います。

アメリカでは「出産直後」がいちばんハードかも?

——アメリカでの出産はいかがでしたか?

森 アメリカでは無痛分娩を選ぶ人が多く、私も無痛分娩でした。麻酔が入った瞬間に痛みやつわりから解放され、リラックスできました。実は出産当日までつわりが続いていたんです。それまでつわりによる吐きけがひどく、毎晩、ソファで座ったまま寝ていたんです。約10カ月ぶりにベッドに横になることができました。私にとっては出産前が至福のときでしたね。

痛みや気持ち悪さから解放されていたので、実は子宮口が全開になるまで寝てしまっていました。

そしたら先生に突然、起こされて「プッシュ!プッシュ!」と言われ、びっくり。しかも、先生に自分で取り上げてみたら? と言われたので、自分で赤ちゃんをとりあげました。

誕生した瞬間は感動でしたね。貴重な経験ができたうえに、ひどかったつわりもうそのようにピタッと治まり、うれしかったです。

コロナ禍での出産でしたが、立ち合うことができた夫も喜んでいました。

でも実は、出産時はアメリカンフットボールのシーズンで、アメリカ人の男性の多くが夢中になって応援するタイミング。実は私の出産直前まで、夫はアメフトの試合が気になっていたんですよ。

——日本の場合は、産後3日~1週間は入院しますが、アメリカでの出産後すぐに退院すると聞きました。森さんの場合はどうでしたか?

森 アメリカは出産後、傷口に血液が滞り、血栓ができないように動くように指示されるんですね。だから私も院内をぐるぐる歩いたり、軽い運動をしたりしていました。そして、母体のチェックが終わり、出産から2日後に退院しました。そこから自宅でのケアが始まります。

また、生まれてから2日以内に自分たちで小児科医に予約を取り、退院後は健診に連れていかないといけません。だから、生まれて1週間しかたっていないほやほやの新生児ベビーをいろいろなところへ連れていきました。私も無痛分娩で体力があるとはいえ、出産したばかりなのに自分で運転し健診に連れていくという、かなりハードな時間を過ごしました。

夕日を見るとなぜか悲しくなり、涙した産後うつを経験して

——改めて母親になった感想を教えてください。

森 ひと言で表現すると、世界が変わったという感じです。今までとは比べものにならないくらい、大切な存在が自分の中にできました。そして、あらゆるものの見方が変わりました。すべての子どもの存在がいとおしく、かわいく思えています。ちょっと意地悪な大人でさえも「この人にも赤ちゃんのときがあった」と思うと許せたりしますね。

——初めての育児がアメリカでスタートしたわけですが、森さんのメンタル面はどうでしたか?

森 おもいっきり産後うつになり、意味もなく毎日泣いていました。里帰りもできなかったので寂しいという気持ちもあったのかと思いますが、夕日を見るとなぜか悲しくなり、泣いていました。

ご近所に日本人で同じ年のお友だちができたのですが、彼女から「理世ちゃん、大丈夫? なにかあったらいつでも言ってね」と言ってもらえていたのに私は「うん、大丈夫だよ」と、つらい自分を偽って“大丈夫なふり”をしていました。そして、1人になるとさらに落ち込む・・・という時期もありました。

——それはかなりつらい時期でしたね。そこからどうやって脱したのでしょうか。

森 ちょうど1カ月健診があり、そのときに病院の先生が私の顔を見て「Are you OK?」と聞いてくれたんです。その言葉に私の涙腺は崩壊。そこで自分は大丈夫なんかじゃない、と気がつきました。先生からは、「1人じゃ絶対に子育てはできないよ。薬やまわりの人のサポートなど、頼れることには頼ってね」と言っていただき、心がとても軽くなりました。先生に自分の現状を知ってもらえたこと、前向きなアドバイスをもらえたことで薬に頼らず、気持ちを落ち着かせることができました。

お話/森理世さん 取材・文/安田ナナ、たまひよONLINE編集部

アメリカで、しかもコロナ禍に妊娠、出産を経験された森さん。いろいろな場面で日米の違いを感じることがあったようです。
つらかった産後うつのことは、「今振り返ってみても、あのときの感情を説明することは難しいですね。とにかく不思議な感情でした。」と話してくれました。
産後うつを乗り越え、今は前向きに子育てできているそうです。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

森理世さん(もりりよ)

PROFILE
1986年、静岡県出身。モデル、ダンス、アーティスティック・ディレクター。MISS UNIVERSE 2007世界大会で優勝し、第56代MISS UNIVERSEに就任する。その後はチャリティ・ボランティア活動とHIV/AIDSの啓蒙活動に従事。任期終了後も継続してチャリティ活動を行っている。現在はこれまでの経験を活かし、子どもの育成、ダンスから得る健康美、メンタルのつくりかたなどを指導している。2019年に結婚、2021年に第1子出産を発表した。

@riyomori_

森さんが会長を務める世界5大ミスコンテスト歴代日本代表有志による社会貢献活動団体「5Crowns Japan」

妊娠・出産の人気記事ランキング
関連記事
妊娠・出産の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。