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【産科医が解説】切迫早産!?「自宅安静&入院安静」していいこと、ダメなこと

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iStock.com/shironosov

妊婦健診で医師から「安静に過ごして」と言われる場合があります。
「安静」とはどういうことか、なんのために「安静にする」のでしょうか。東府中病院の細野真沙子先生に伺いました。家での過ごし方や対処法もご紹介します。

「安静」って、どんな状態ですか?

「安静が指示されるのは、次のような症状が見られる場合です。

・出血がある
・子宮頸管(しきゅうけいかん)の長さが短い
・おなかの張りや痛みある
・胎盤の位置が低い、子宮口を覆っている
・妊娠高血圧症候群の兆候がある
など。

安静とは、それまでの日常生活よりも動きを制限すること。症状のレベルによって程度は異なりますが、安静にすることで症状は治まり、早産を予防する目的で行います」

「自宅安静」と「入院安静」はどう違う?

「安静には大きく『自宅安静』と『入院安静』があります。

・おなかが張る
・少量の出血がある
・子宮頸管の長さが短くなっている

などの症状が見られたら、まずは張り止め薬を服用しながら『自宅安静』を指示されることが多いでしょう。
1週間単位で様子を見て、症状が改善、もしくは進行していなければそのままの生活を続けますが、改善されない場合には入院が指示されます」

【自宅安静】が指示されるケース

●張り止めの薬や安静で、おなかの張りが治まる
●一時的な出血があるものの、安静にすると治まる

【入院安静】が指示されるケース

○自宅安静では症状が改善しない場合…
●点滴など投薬が必要
●継続的な観察や治療が必要
●症状によって緊急手術になる可能性がある

「自宅安静」と言われたとき医師に確認しておくといいこと

「『自宅で安静に』と言われても、どこまで、何を制限すればいいのかわからないこともあるでしょう。自宅での過ごし方は、診断された週数によって重要度が違い、家庭の事情によっても変わります。次のチェックリストを参考に、医師に確認してみてください。
できる限り安静にして、可能な範囲の日常生活を心がけましょう。できるだけ動作を減らすことが基本です」

家での過ごし方

□寝室ではなく、ソファなどで横になってもいいか?
□自宅で、パソコンや電話を使って仕事をしてもいいか?
□立って調理してもいいか?
□布団の上げ下ろしはしてもいいか?
□掃除・洗濯はしてもいいか?
□階段の上り下りをしていいか?
□湯船につかってもいいか?

外出での過ごし方

□出勤してもいいか?
□自転車で買い物に行ってもいいか?
□車の運転は可能か?
□上の子の送り迎えはしてもいいか?

こまかい指示は、診察を受けた際、医師に確認しましょう。

「入院安静」になったらどうなる?

「自宅安静では症状が改善しない場合には、『入院安静』に切り替わります。
入院での治療や安静で症状がなくなれば、退院して自宅安静に。ですが、入院が長く継続する場合や、さらに症状が進んで制限が強くなる場合もあります。
いずれにせよ、早産を防ぎ、正期産(せいきさん)の妊娠37週以降に出産できるようにするのが目標です」

「安静度」による入院中の過ごし方

下に行くほど、安静度が高くなっていきます。

●シャワーOK

●フロア内の移動OK

●部屋内の移動OK

●トイレのみ移動OK

●動けるのはベッドのみ

「切迫早産(せっぱくそうざん)」は妊婦さんならだれにでも起こる可能性があります。切迫早産と一言で言っても、施設によって、妊婦さんによってケース・バイ・ケースです。
妊婦健診を受けていて、もし、切迫早産と診断されたら、医師の指示にしたがって過ごしましょう。(文・たまごクラブ編集部)

■監修/東府中病院 細野真沙子先生

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●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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