【医師監修】陣痛を乗りきる!コツと方法/出産の基礎知識
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心と体をリラックスさせることが「陣痛を乗りきる」コツ。子宮口が全開大になるまでは、いかにリラックスして過ごすかがカギです。分娩室に移動しても、自分に合ったリラックスの方法を試してみましょう。
陣痛室での過ごし方
食事をきちんととる
お産は長時間にわたります。乗りきるにはまず体力。痛みの合間にはしっかりと食事をとり、体力をたくわえておきましょう。
会話でリラックス
陣痛の合間には、パパや家族、スタッフと楽しく会話しましょう。それが気分転換になり、リラックスにつながります。
じっとしていないで歩く
赤ちゃんは産道の出口に向かって下がっているところ。歩いて重力をかけることでお産が進み、赤ちゃんの後押しをすることにつながります。
お役立ちグッズあれこれ
陣痛のときに役立ったというグッズを、先輩ママのコメントとともに紹介します。
クッション
「しがみついたり、もたれたり、つらいときはたたいたりして大活躍でした」千葉県 N・Aさん(27才)
ストローと飲み物
「声を出すのでのどがカラカラ。さっぱりした飲み物があると助かります。ストローがあると寝たまま飲めるので便利ですよ」静岡県 H・Hさん(31才)
うちわ
「陣痛中はとにかく暑い! 陣痛の合間にはうちわでひたすらあおいでいました」秋田県 M・Sさん(25才)
リップクリーム
「口で呼吸をするせいか、唇が渇いてガサガサに。リップクリームを塗ったほうが呼吸が楽になり、集中もできました」宮城県 S・Oさん(27才)
ソックス
「足が冷えると体全体が冷える気がして持参。あってよかったです」東京都 S・Tさん(31才)
ハンドタオル
「汗をかくので汗ふき用と、陣痛中に握るための大きめのものと2枚用意。愛用のアロマオイルをたらして使いました」愛知県 T・Nさん(29才)
テニスボール&ゴルフボール
「腰に押し付けて左右にゴロゴロすると、陣痛が和らいで楽になりました」埼玉県 T・Oさん(30才)
カイロ
「服の上からカイロをはって腰を温めると適度に力が抜けて、血行がよくなるせいか痛みも和らぐようでした」東京都 M・Yさん(34才)
自分がいちばん楽になれる姿勢を探そう
陣痛は、波のように強く来るときと引くときがあります。痛みが引いているときは、体を休ませることを重視して。疲れを感じたときは陣痛を逃すポーズで体を楽にして、体力を温存します。覆いかぶさるポーズをとったり、シムスの体位のように横向きになったりして、自分がいちばん気持ちのいい姿勢を探してみましょう。ずっと同じ姿勢でいると血流が悪くなるので、時々体の向きや姿勢を変えて、体の1カ所だけに負担がかからないようにしましょう。
横向きに寝る
横向きに寝て、足を軽く曲げます。足の間に枕やクッションを挟むと楽になります。
うつぶせの姿勢
覆いかぶさる姿勢は体を楽にします。おしりの高さは自分の気持ちいい位置で、少し突き出すようにしても。
いきみ逃しには
お産が進み、いきみ感を逃したいときは背中を少し反らせると効果があります。
陣痛が始まったら、パパがサポートを!
付き添うパパは、どこを押してほしいのか、さすってほしいのか、さりげなくママに聞きながらマッサージを行いましょう。陣痛が来ているときはやさしくさするより、強くグッ、グッと押すほうが効果があるようです。助産師のマッサージをお手本にしながら、ママの呼吸に息を合わせて押してあげて。力加減や強さはママに確認しましょう。
陣痛が始まったころ
手のひら全体を背中に密着させ、ウエストラインのあたりを中心に上下にさすってあげましょう。ママに安心感を与えます。
いきみ感が出てきたら
横向きや両手両足をついた姿勢で肛門付近をグッと押します。こぶしや、テニスボールなどを使っても。強さや場所はママに確認しながら。
腰に痛みが出てきたら
陣痛が進行してきたら、腰からおしりの上あたりを、指の腹でグッと押してあげましょう。押すタイミングや力加減はママに確認しながら。
初回公開日 2017/8/1
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