48時間もの難産の末に生まれた天使にメロメロ。鼻だけは妻、鼻以外は僕にそっくり!【丸山桂里奈・本並健治】
元サッカー日本女子代表でタレントの丸山桂里奈さん(40)と、元サッカー日本代表で指導者の本並健治さん(58)夫婦に、2023年2月21日に第1子が誕生しました!丸山さんはSNSなどで大変な難産だった様子と、入院が長引いたことなどを発信しています。たまひよONLINE編集部では、本並さんに丸山さんの出産や産後の様子について聞きました。連載「GK夫とFW妻の育児奮闘記」第3回です。
どうか母子ともに無事で、と産院へ送り出した
妻の出産予定日の数日前に少し出血があったので入院することになり、そのときは僕が産院まで車で送っていきました。「どうか母子ともに無事で戻ってきてほしい」という気持ちで送り出しました。
入院後にはなかなか陣痛が始まらず、いざ陣痛が始まったらそこから出産までかなりの時間がかかりました。
妻を送ったあと、僕は仕事で山形にいく予定になっていて、仕事先の山形で陣痛に耐えている妻と電話で何度か話すことができました。電話ごしの妻の声はすごくつらそうで・・・。「しんどいけどもうちょっと頑張る」と言う妻の言葉を聞きながら、無事を祈ることしかできず、もどかしい思いでした。なかなか生まれなくて時間ばかりが過ぎ、やきもきしながら落ち着かない気持ちでした。
48時間の難産。疲労困憊した妻の声に心配でたまらなかった
2月21日の午後に無事に出産したあと、仕事の合間に妻から直接電話で出産の報告を聞きました。赤ちゃんも妻も無事で安心はしたけれど、妻の声からかなり疲労困憊している様子が伝わってきました。いつも明るい妻の声と打って変わったかなりつらそうな様子の声を聞いて、娘の誕生はもちろんうれしくて喜んでいるのですが、妻の体調が気になって気になってしかたがありませんでした。
以前のインタビューでは「サッカーの試合ぐらいの90分で産めたらいいな」と話していましたが、実際には48時間もかかるとんでもない難産。陣痛が2日間も続いて、妻は体もつらかっただろうし、精神的なストレスもあったと思います。産後、仕事の関係もありすぐにそばには行くことができませんでしたが、電話で妻が「出産はこういう感じだったんだよ、こんなことが大変だったよ」と話してくれるのを「うん、うん」と聞きました。大変な思いで娘を産んだ妻に、僕からは「よく頑張ったね、ゆっくり休んで」と伝えることしかできず、何やら力不足も感じました。どうか僕の声かけが少しでも妻の体と気持ちをラクにしてくれていればいいと願いました。
天使のようなかわいさの娘にメロメロ
出産の2日後に初めて娘に会うことができました。感染対策のためにPCR検査の結果が出るまでは抱っこができなかったので、初対面の日は、娘の顔を見て、指先でちょんちょん、と触れるまでに。ずっと妻がおなかで育ててくれた赤ちゃんにやっと会えた。妻と2人で「この子がおれたち2人の子どもなんだね」と話して・・・感動しました。抱っこできたのは生後3日目のころです。娘はもう、なんとも言えないかわいさですね。本当に天使のようで、メロメロになっています。
妊娠中のエコーでは「鼻が僕に似ているね」と妻と話していましたが、生まれてみたら鼻だけは妻にそっくりです。妻は「とくに鼻の穴が私に似てる」と言っています(笑)。鼻以外は僕に似ていて、はっきりした顔立ちの女の子です。僕の小さいころの写真と比べて見るとそっくり。名前は2人で相談して、心が寛大な子に育ってほしいという願いを込めてつけました。
出産で体力を消耗し、入院期間は3週間弱にも
長時間の出産だったために、妻も赤ちゃんも疲れきっていたようです。妻は産後に体調を崩し、発熱もありました。血液検査の結果、体内で炎症などがある場合に上昇するCRP値が上がってしまい、体力の回復が遅れていたようで、19日ほど入院が続きました。
産後の妻は出産の疲れと体調の悪さで食事を食べられなくなっていました。もともと体力に自信があるはずの妻が、食事がとれないほどしんどい様子がとても心配でした。そのことで精神的にも落ち込んでいるようにも見えました。妻は人としゃべるのが好きな人ですから、入院中にだれかとしゃべれないことも寂しかったようです。入院中は僕以外の家族は面会に行くことができなかったので、できるだけ僕が毎日会いに行っていました。
僕が抱っこするとなぜか泣きやむ娘
3月中旬に産後19日で退院して、今は自宅で過ごしています。娘はとっても食欲旺盛なようで、たくさん飲んでしっかり出すタイプ。泣き声も大きくてとっても元気な子です。不思議なことに、娘は僕が抱っこすると泣きやんで寝るんです。だから僕は自宅にいる間は娘の抱っこ担当。
家にいる間は僕も一緒にお世話をしています。新生児のおむつ替えももうバッチリ慣れました。沐浴は2人でやっています。まだ首がすわらなくて体がふにゃふにゃなので、僕がベビーバスの中で赤ちゃんを支えて、妻が洗って、という感じですね。なかなか難しくて、2人でてんやわんやしながら沐浴させています。
僕からしたら、もはや孫のような感覚なのかもしれません。ほんともうめちゃくちゃかわいいんです。寝顔や笑顔はもちろんのこと、泣いているときですら「かわいいなぁ」って思います。小さな手や足に感動する毎日ですが、足はしっかりしていて蹴りも強いので、遺伝子を受け継いでいる気がします(笑)。
【今月の丸山さん】やっと会えた娘は天使みたいにかわいい!
娘が生まれてもうすぐ1カ月。最近は少しずつ赤ちゃんの生活サイクルに慣れてきて、娘が寝ているときに体を休めるようにしています。本並さんとは寝室を別にしているので、夜間の授乳は私の担当だけど、朝になると本並さんが交代して、私が少しでも休めるようにしてくれています。
赤ちゃんのお世話はわからないことばっかりで、いろいろと心配。少し体が熱いと「熱があるのかな?」とか、鼻が詰まっていると「風邪かな」とか、体温調節はどうしたらいいのかとか・・・。SNSでそんなことをつぶやくと、私と同じようなママさんが反応してくれたり、先輩ママさんが情報やアドバイスをくれるので、それがとっても助かっています。
でももちろん娘は天使みたいにかわいい!産む前は「赤ちゃんとか好きじゃないからどうなるかな」って思ってたけど、もう、大好きオーラが止まらなくて大変です(笑)。「キミがママのおなかにいたんだね〜」とか、いろんなことをずっとしゃべりかけてます。
語り・写真提供/丸山桂里奈、本並健治 聞き手/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部
「知り合いだけでなく、地方の仕事で出会った人や、初めて会うに人まで子どもの誕生を『おめでとう』と言ってもらえることが本当にありがたいです」と本並さん。赤ちゃんのお世話をしつつママを気づかう、頼れるパパの様子が伝わります。
●記事の内容は2023年3月の情報であり、現在と異なる場合があります。
丸山桂里奈さん(まるやまかりな)
PROFILE
1983年3月26日生まれ、東京都出身。第4回女子W杯、アテネ五輪、北京五輪、第6回女子W杯(優勝)、ロンドン五輪(準優勝)で日本代表として活躍。 2005年Lリーグ(現なでしこリーグ)新人王、2011年国民栄誉賞を受賞。現在はバラエティ番組、スポーツ番組などで活躍。2022年10月に第1子妊娠を発表。
本並健治さん(ほんなみけんじ)
PROFILE
1964年6月23日生まれ、大阪府出身。1986年松下電器産業サッカー部に入団。ガンバ大阪、ヴェルディ川崎で活躍し、日本代表に選出される。2002年に現役を引退後、2012年にはなでしこプレミアリーグ「スペランツアFC大阪高槻」の監督に就任し、指導者として活躍。2016年退任し、現在はサッカー解説者、サッカー指導者、タレント活動など幅広く活躍。