第3子を妊娠中のタレント・丸高愛実。排卵が起こりにくくなる病気の治療をしながらの妊活や、夫・柿谷曜一朗とオンラインでつながっての出産も経験
2024年4月に、第3子の妊娠を自身のSNSで発表した、タレントの丸高愛実さん。2023年には夫であるプロサッカー選手の柿谷曜一朗さんの移籍が決まり、現在は所属チームのホームがある徳島県で、5歳と3歳になる娘さんと4人で暮らしています。多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)という病気が見つかってから第3子を妊娠するまでのこと、また2度の出産について聞きました。
全2回インタビューの1回目です。
生理不順から多嚢胞性卵巣症候群がわかり、治療と並行しての妊活に
――第3子を妊娠されて、今はどんな気持ちですか? また、いつぐらいから3人目を考え始めたのでしょうか。
丸高さん(以下敬称略) すごくうれしいですね。夫とおつき合いしているときから、子どもは2人か3人は欲しいねと話していたんです。ただ、二女が生まれてから、想像以上に子育てが大変で、3人目はもういいかなと正直思っていました。それでも、二女が1歳半になったぐらいから、夫と2人で3人目を考えるようになりました。人生一度きりなんだし、後悔はしたくないなと思いが大きくなっていって・・・。
そのときは、自然に授かれたらいいなと思っていたのですが、その後もなかなか妊娠はできませんでした。ちょうど、名古屋から徳島に引っ越してきたタイミングだったのですが、そのころに、生理の間隔が2カ月ぐらいあいてしまうというようなことが何度か続いたんですね。最初は、引っ越してきたばかりで体調面も不安定なのかな?と軽く考えていたんですが、あまりにも生理不順が続くので、産婦人科に行くことにしました。
そこで、多嚢胞性卵巣症候群だということがわかりました。ああ、だからなかなか自然に妊娠できなかったんだなと納得しましたね。
――多嚢胞性卵巣症候群というのは、どんな病気でしょうか。丸高さんの場合どんな症状があったか教えてください。
丸高 女性にとって珍しくない病気らしいのですが、正常に卵子が育たず、体のリセットのためだけに無排卵月経が起きている状態だと聞きました。いろいろなタイプがあるそうなのですが、私はそのタイプみたいです。卵子は育ちにくいけれど、まったく育たないというわけではないんです。
この病気は、生理が来ることは来るので、自分では判断しづらいそうです。でも先生がいうには、生理の経血の量がすごく少なかったり、逆にすごく多かったりすると、その可能性があるとか。私の場合は、経血が10日間以上、ダラダラと止まらない症状がありました。さらに、間隔も2カ月ぐらいあいているという状況でしたね。
あとは、一般的な症状で、男性ホルモンの濃度が高くなってしまうことで、にきびが増えたり、声が低くなったり、毛が濃くなるということもあるみたいです。私の場合は、こういう症状はあまりなかったかなと思います。
病気がわかってからは、卵子が育つための薬を使い、さらに注射をして排卵させるという治療をしていました。半年ぐらい継続して、先生からそろそろ違う治療方法にステップアップをしようかというお話があったんですが、ちょうどそのタイミングで、幸いにも第3子を授かることができたんです。
3人目は男の子と判明!驚きつつも、初めての男の子育児を楽しみに
――性別が男の子だったことも発表されました。家族の反応はどうでしたか?
丸高 女の子しか育てたことがないので、なんとなく、次も女の子かな〜なんて思っていたんです。そうしたら男の子だったので、とにかくびっくり!私自身は男の子を育ててみたい気持ちもあったのでうれしかったです。
ただ、夫はずっと三姉妹がいいと言っていたんですよね(笑)。というのも、男の子で自分と同じスポーツを始めちゃうと、子どもにプレッシャーを与えてしまうんじゃないかと思っているみたいで。私は「考えすぎだよ」なんて思いますけどね。でも今では、何かスポーツをさせたいな〜なんて話しています。
長女は、ずっと男の子がいいといっていたので、すごく喜んでいますね。それをまねして、二女も喜んでいます。長女に「なんで男の子がいいの?」と聞くと、「女の子は二女でいっぱいいっぱいだから」だそうです(笑)
育児において夫はかなりの戦力。1人目より2人目と、パパとして成長中!
――つわりなど、妊娠中の体調はどうでしたか?
丸高 年齢のこともあるし、娘たちのお世話があるというのもあるかもしれませんが、つわりはこれまででいちばんつらかったですね。水分は、水やお茶など無糖のものが飲めなくなってしまって、ジュースやスポーツドリンクなどカロリーが高いものしか飲めなくなってしまったんです。それで、体重を増やさないようにするのが大変でした。
あとは、これは初めての経験だったのですが、つわりの時期に自分のにおいが臭いなと感じたんです。おふろ入る前に服を脱ぐと、ふわっと自分のにおいを感じるじゃないですか。それがいつもの自分のにおいと違っていてなんだか臭くて・・・。頭皮も臭い気がして夫にかいでもらったら、やっぱり臭かったみたいです(笑)それも、1〜2週間でおさまったんですけど、なんだか不思議でしたね。
また、終始食べづわりだったのですが、それ以外に、「よだれつわり」というのがありました。ひたすらよだれが口の中からわき出てくるんですよ。とくに、寝る前がひどくて、トイレや洗面所にしょっちゅう吐き出しに行っていました。けっこうしんどかったですね。
――娘さんたちを育てながらだと、つわりの時期は大変だったのではないですか?
丸高 つわりがいちばんひどい時期に、夫のキャンプシーズンと当たってしまって、3週間ぐらいワンオペになってしまったんです。うちの両親と夫の両親が、それぞれ東京と大阪に住んでいるのですが、お互いの母親に交代交代で来てもらったりして、なんとか乗りきりました。
うちはいわゆる転勤族なので、普段は夫婦で力を合わせながらやっていくしかないんですよね。1人目より2人目、そして3人目がわかってからは、夫の動きがよりテキパキするようになりました。
といっても、夫も1人目のときは、育児に関してわからないことだらけだったし、父親の自覚が芽生えるのにも時間がかかっていましたね。まだ娘が小さいときにも、「友だちとごはん行ってくるわ」と出かけていくことがしょっちゅうあったんです。でも今ではそれもだいぶ減って、家にいてくれる時間が長くなりましたね。育児をする上で、夫はかなりの戦力になるので、やっぱり家にいないと困るという感じです。
今回の妊娠は、実は夫のほうが先に勘づいたんですよ。夫が長期でキャンプに行く少し前から、私がなんだか具合が悪い時期があって。風邪とは少し違って、なんだか息苦しく感じたので、精神的なものかな?なんて思っていました。夫が「妊娠しているんじゃない?」というのですが、私は「それはないよ〜」という感じで返したりして。病院に行こうかとも思っていましたが、たまたま家に妊娠検査薬があったので、それを試してみたんです。
たまたまその日が夫の誕生日ということもあり、私よりも先にどうしても検査結果を見たいというので、トイレから検査薬をすぐ手渡しして、夫が1人で違う部屋に閉じこもって結果を見ていました(笑)あとから、私が呼ばれて結果を夫から教えてもらうという、なんだか不思議な感じでしたね。
初めての出産は想像以上に壮絶!2度目は夫とオンラインをしながら冷静に
――これから出産に向けて、不安などはありますか?また、娘さん2人の出産についても教えてください。
丸高 8月末に出産予定なんですが、やっぱりドキドキしますね。もっと近づいてきたら、恐怖心も出てくると思います。
ただ、今回は夫が立ち会えそうなので、それは心強いですね。立ち会い出産は2度目になりそうです。実は、二女のときは夫が海外にいたので、スマホでテレビ電話をしながら出産しました。最初からわかっていたことだったので、寂しいといった感情はあまりありませんでした。コロナ禍ということで、まわりも妊婦さんも付き添いはできなかったというのもあります。
長女のときは、安産ではあったんですが、壮絶すぎて、「もう一生産まない!」って思ったぐらい。私自身が、ちょっと出産をなめていたところがあったんですよね。怖い気持ちはあるけど、「みんな経験していることだから大丈夫でしょ!」と。でも、実際に陣痛が始まってみると、こんなにもしんどいんだと思い知らされました。初めての出産を経験して、世の中のお母さんってすごいって思いましたし、私を産んでくれた母にもすごく感謝しました。
二女の出産は、長女のときとは全然違いました。無痛分娩を選択したことで、落ち着いて出産に臨むことができたのも大きかったと思います。痛みがまったくないわけではないんですが、比較的冷静でいられる分、赤ちゃんの動きや頑張って生まれてこようとしてくれているのを感じることができたんです。これはこれで、すごくいい経験でしたね。
陣痛中も夫にLINEで、「あと1時間ぐらいはかかるかな〜」なんて報告。夫のほうも練習中ということもあって、「何時ぐらいなら電話に出られそうだよ」と、こまめにやり取りをしていて、運よくオンラインでつないだ状態で出産を迎えることができました。
長女は大阪で出産、二女は名古屋に住んでいたころでしたが、里帰りをして東京で出産しました。今回も里帰りを考えたんですが、娘たちがこども園に通っているし、9月に運動会もあるので、里帰りせずに徳島で産むことに決めています。長女と二女の2度の出産だけでも全然違ったし、今回もどんな出産になるのかわからないですね。
初めての3人目育児は、うまく力を抜いてやっていきたい
――産後はどのようにサポートを受ける予定ですか?
丸高 産後ケアホテルも探したのですが、私が住んでいる徳島にはそのような施設がまだなくて、四国地方にもないみたいなんです。ここからいちばん近いところだと、岡山県にあるだけのようで。というわけで出産後は、母に3週間〜1カ月ほど、サポートに来てもらう予定です。
2人の娘たちの世話もして、赤ちゃんのお世話も加わると、きっと大変なんだろうなと想像しています。でも、先輩ママさんたちみんながやっていることなので、私も「きっと、なんとかなるだろうな」と思ったりしているところです。私の性格上、1つのことだけに集中せずにいろんなことをやっていたい性格だから、育児だけに必死になりすぎないでいられると思うんです。上手に力を抜いてやっていきたいですね。
お話・写真提供/丸高愛実さん 取材・文/内田あり(都恋堂)、たまひよONLINE編集部
5歳と3歳の娘さんたちの2度の出産は、出産場所や状況、そして自身の心持ちもまったく違っていたそう。さらに今回は、昨年から暮らしている徳島での3度目の出産を迎える丸高さん。まわりのサポートを受けながら、夏の終わりの出産を家族みんなで楽しみにしているようです。
次回は、徳島での暮らしや夫・柿谷さんとの子育てについて聞きます。
丸高愛実さん(まるたかまなみ)
PROFILE
1990年、東京都出身。2009年、グラビアアイドル発掘オーディション『TOP OF GRAVURE』でグランプリを受賞し、芸能界入り。バラエティ番組で活躍するほか、CM・映画などにも出演。2016年12月、プロサッカー選手の柿谷曜一朗さんと結婚。2018年に長女を、2021年に二女を出産し、2024年春に第3子妊娠を発表。
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2024年8月の情報で、現在と異なる場合があります。