[妊娠中に夫婦で考えるお金の話]#1教育費…大学卒業までにかかるお金を総まとめ!
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妊娠・出産は、夫婦から家族へとステージが変わるとき。子どもの将来を想像し、親として何ができるのか、家計のことも真剣に考えなければなりません。でも、お金のことはちょっと苦手…という人も多いのではないでしょうか。ここでは、これからのお金について、気になるテーマをピックアップ! ファイナンシャルプランナーの岩城みずほ先生に解説していただきます。今回は「子どもの教育費」についてご紹介。ピンポイントで知りたいことがわかります。
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出産〜大学卒業まで、子育てにかかるお金を総まとめ!
赤ちゃんが生まれて、子育てが始まると様々なお金がかかります。その中でも、最も大きな割合を占めるのが、教育費。私立と公立ではどれくらい違うのか、いつから受験するのか、塾や習い事はどうする? 将来必要になる教育費を準備するためにも、子どもの年代ごとに”かかるお金”を把握しておきましょう。
★赤ちゃん時代(0~3才)
・教育費 0円
・子育て費 約380万円
教育費はかかりませんが、保育料や赤ちゃんのためのおむつ代、服代など、子育てにかかるお金は年に95万円前後に。比較的お金が貯めやすい時期といわれますが、それなりの出費はあるのです。
★幼児時代(4~6才)
幼稚園(3年間)
・公立 約70万円
・私立 約145万円
幼稚園は一般的に私立が中心のため、費用はかなりの金額に。これに習い事を2つ、3つと始めてしまうと家計に負担がかかります。周囲の習い事ブームにのまれて、むやみに数を増やすのはNG!
★小学校時代(7~12才)
小学校(6年間)
・公立 約193万円
・私立 約917万円
私立の小学校では、公立に比べ、授業料、入学金、塾代などが大幅にアップします。公立でも塾や習い事をさせる家庭は多く、どんなものを・いくつさせるかがポイントになるでしょう。
★中学校時代(13~15才)
中学校(3年間)
・公立 約144万円
・私立 約398万円
公立・私立問わず、この時期増えるのが塾代。受験をひかえているので、学年が上がるごとにアップする傾向です。中学から私立に通わせるなら、平均で毎月11万円程度の出費になる計算に!
★高等学校時代(16~18才)
高等学校(3年間)
・公立 約135万円
・私立 約312万円
高校から大学時代は貯蓄が難しい時期。塾代や受験費用も高額になります。高校は、公立を希望していても入れず、私立になる可能性が。教育資金に貯蓄をあてることが考えられるので、この時点までにいくら貯められているかがキモ!
★大学時代(19~22才)
大学(4年間)
・国公立 約485万円
・私立(文系) 約695万円
・私立(理系) 約880万円
貸与型の奨学金は、子どもが背負う借金。親が肩代わりしているケースもありますが、それでは老後の資金が減り、首を絞めることに。できれば親が計画的に貯めて学費を用意してあげたいものです。
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いかがでしたか? 幼稚園から大学までの学習費総額は、
・すべて国公立の場合1027万円
・すべて私立の場合(大学は理系)2652万円
となり、その差は2.5倍以上! 子どもを小学校や中学校から私立に行かせたいのかどうか、妊娠中から夫婦で話しあっておくのがおすすめです。(文・たまごクラブ編集部)
■監修/ファイナンシャルプランナー、CFP®認定者
岩城みずほ先生
■参考/※赤ちゃん時代は内閣府「平成21年度 インターネットによる子育て費用に関する調査」から算出。幼稚園から高校までは、文部科学省「平成28年度 子供の学習費調査 表1 学校種別学習総額の推移」から算出。大学は日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査(平成28年度) 1 教育費の支出状況 (1)入学費用、(2)在学費用」から算出。1万円未満を四捨五入したもの。
※この中には、学校教育費のほか、塾や習い事などにかかる費用も含まれています。