【医師監修】妊婦は温泉に入っていい?温泉を楽しむポイントは?


「湯治」といって、日本では昔から、温泉に入って体の調子を整える文化があります。そのせいか、ストレスや体の疲れがたまったときは、温泉に行きたいという気持ちが強まりますよね。妊娠中も、これまでとは違う生活になり、ストレスや疲れがたまりがち。温泉を楽しみたくなる人が多いようです。妊娠中の温泉の入り方や注意点などをチェックしておきましょう。
目次
温泉に入ってもいい?
温泉の泉質が影響するのではと心配する人もいますが、温泉地に住んでいる妊婦さんはどうでしょうか? 先祖代々たくさんの人たちが、日常的にその泉質の湯につかり、実際に子どもを産み育てて現在に至っているわけです。よほど特殊な泉質でない限り、一般的な温泉に入る自体は問題ないでしょう。
温泉で気をつけることは?
妊娠中は、どんなに元気でも、いつもとは違う状態です。そのことを頭において温泉に入りましょう。
長湯をしない
温泉に入ると、ほっとしますし、気持ちがいいですよね。そのぶん、長湯をしてのぼせてしまいがち。疲れをとるために来た温泉なのに、長く湯につかっていると、逆に疲れてしまうこともありますから気をつけましょう。
転倒に注意!
温泉場は、泉質のミネラル成分などにより、床がぬるぬるして滑りやすくなっている場所が多いです。手すりなどがあるなら、つたい歩きをして体を安定させたり、あわてずにゆっくりと歩くなどして、転倒しないように気をつけましょう。
食後すぐはNG!
食後すぐに温泉に入ると、胃腸の働きがにぶくなり、気分が悪くなりがちです。食後は、1時間くらいはのんびりしてから入浴しましょう。
温度差に注意!
露天風呂など、温泉につかっているときの温度と、出たときの温度に差がある場所は要注意。体への負担が大きく、ふらついたりすることがあります。
1人で入浴しない
妊娠中は自分が思う以上に疲れやすくなっています。1人のときに転倒したり、脳貧血などで倒れる可能性が絶対にないとはいえません。とくに早朝や深夜は、入浴場で1人になってしまうこともあるので気をつけて。
温泉での感染症がうつる心配はあるの?
一般的な日本の温泉なら、衛生面でも正しく管理されているはずです。お湯につかること自体で感染症がうつるとは考えにくいと思います。おふろから上がるときは、必ず上がり湯をする、念のため、洗い場での椅子はよく洗い流してから座るなどしましょう。また、当然のことですが、管理されていない不衛生な温泉は行ってはいけません。
温泉旅行はいつから行っていい?温泉はいつから入っていい?
温泉のあるなしにかかわらず、妊娠中の旅行は、妊娠が安定する安定期に入る妊娠16週以降に。また、おなかが大きくなって負担が増すことや、出産時期が近くなった場合も、やめておくべきですから、妊娠28週くらいまでにしておきましょう。旅行に行く前は、必ず、主治医に相談を。温泉に入ること自体は、いつからでも大丈夫です。
妊娠中におすすめの温泉スポットや宿泊施設は?
秘湯など、そこにたどりつくまでに時間を要するものや、大自然の中で足元が悪い場所は危険です。体に負担のかからないような、しっかりと管理された場所がおすすめです。また、妊婦さんたちが行ってよかったというランキングなどがあれば、チェックしてみてはいかがでしょうか。ただし、ほかの妊婦さんがいいといっても、自分がリラックスできるとは限りません。近場で、以前行ったことがあるお気に入りの温泉旅館やホテルなども候補にしてみては。
妊娠中に温泉旅行をしたママたちのエピソード
「泊まりたい宿に、事前に電話で妊婦も温泉に入れるかと確認しました。衛生面と、おふろで滑ったら困るからと禁止にされているところもあるかもしれませんので、事前に確認されたらいいと思いますよ。安定期とはいえ、普段の体とは違うので、道中無理なさらず、楽しい旅行になるといいですね(^^)
お医者さんに許可もらいましたよ!」
「車で1時間ちょっとのところに温泉街があるので1泊2日で6ヶ月ぐらいのときに行きました。妊婦お断りの温泉宿もあるみたいなので事前に調べてから行ったほうがいいです。自己責任になりますが、気持ち良かったし私は行ってよかったです! あまり気になされるようでしたら行かないほうがよいですよ」
「出産したらしばらくは旅行なんて無理だろうな~と思い、義理の両親と一緒に1泊2日で温泉つきのホテルに泊まりました。8ヶ月のときだったので、おなかはかなり出ていました。母子健康手帳や健康保険証を持っていきました。あと、念のために近くの産婦人科病院を調べてから行きました。温泉に入るときは、滑って転ばないことや、のぼせないようにはもちろん、湯冷めしないように気をつけました。義理の母が温泉に一緒に入ってくれたので、万が一、何かあっても助けてくれるかなと心強く、安心して温泉に入ることができました」
「気をつけて! 私は32wで夫婦で温泉旅行に行きました。客室露天つきの旅館と、小さめの浴槽だけど温泉がある料理自慢の民宿に泊まりました。ところがいつもと違う環境で体に負担がかかったのか、夜、寝ていたら破水して、旅行先の病院を慌てて受診、緊急出産になってしまいました! よくあることではないと思いますが、そういう可能性もあるんだということは、頭の片隅に入れておいたほうがいいと思います」
コロナ禍での妊婦さんの体験談も集めてみました。
「今は旅行先の病院を調べたとしても、出血等なら診察してくれても、出産となれば受け入れてもらえるかわかりません。受け入れ先が○時間みつからずに…とか残念なニュースもありますよね。
この時期に他県での出産になれば大変だと思うので、旅行に行くとしたら何かあってもかかりつけの産婦人科に行ける範囲が良いなと考えています。
コロナの影響もあるし、普段なら近すぎて泊まらないようなところを利用しても楽しいかも?
近くにテレビでも見かける旅館等の宿泊施設が何ヶ所かあるんですが、今までは絶対泊まることはないと思っていました。だけど、この時期ならご飯とか気にせずゆっくりできて良いかも?と思ったりしています。
2人目妊娠中でまだ7週ですが、1人目が何も問題がなかったのに39週0日で生まれてしまっているので、その時のことを思うと後期の移動は慎重にしないといけないかな…と思っています。
「今はコロナの状況もあり、温泉や旅行に行くのは正直無謀かなと思います。
万が一にも何かあった際に受け入れてくれる医療機関がない可能性もありますし、子どもが生まれてからもたくさん旅行にはいけますし!
でも最終的には自己責任です。
行く際には母子手帳持参はもちろん、旅行先の医療機関の下調べや万が一のことが起きて受診する際に他県や県内でも新患の場合は受け入れ可能かの確認も今の時期は特に必要かと思いますので、細心の注意を払って、行く際にはお気をつけていってらっしゃいませ!」
「自分のマタニティライフの理想がコロナのせいでうまくいかないことだらけです。
ただでさえも初めての妊娠で分からないこと不安なことばかりなのに、コロナもあって、思い描いていたような妊婦生活とはかけ離れていて…。
マタ旅への憧れもあったし、おいしいものを食べに行ったり、ベビー用品など用もなく楽しい買い物に出たり、温泉旅行に行ったり…。
でも現実はそんなことまったくできず、家にずっと一人。孤独ですよね。
温泉旅行に行くのなら少し予算が上がっても、しっかり感染対策をしている所に行こうと思うけど、でも、たまの気晴らしにって思って出かけた場所で万が一感染したら、と考えると怖くてできないし、そんなことになったら何より自分が後悔してしまうだろうし。永遠に堂々巡りなんですよね…」
マタ旅でもとくに人気の高い温泉旅行。行けることになったら、ゆったりと流れるぜいたくな時間を満喫するためにも、長風呂はしない、何度も入りすぎないなど、体にやさしい負担のかからない入り方をして楽しんでください。
(文/たまごクラブ編集部)
初回公開日 2018/5/20
更新日 2022/1/28
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』の投稿からの抜粋です。
妊娠中におススメのアプリ
アプリ「まいにちのたまひよ」

妊娠日数・生後日数に合わせて専門家のアドバイスを毎日お届け。同じ出産月のママ同士で情報交換したり、励ましあったりできる「ルーム」や、写真だけでは伝わらない”できごと”を簡単に記録できる「成長きろく」も大人気!
ダウンロード(無料)妊娠中におススメの本
最新! 妊娠・出産新百科 (ベネッセ・ムック たまひよブックス たまひよ新百科シリーズ)
つわりで胃のムカムカに悩まされたり、体重管理に苦労したり、妊娠生活は初めての体験の連続ですね。この本は、そんなあなたの10ヶ月間を応援するために、各妊娠月数ごとに「今すること」と「注意すること」を徹底解説!陣痛の乗りきり方や、産後1ヶ月の赤ちゃんのお世話も写真&イラストでわかりやすく紹介します。