【保健師監修】産後のお世話★新生児期に使える!泣きやませテク8選
産後のお世話で困ったことランキングで、必ずと言っていいほど上位に入ってくるのが「泣きやませ」。お産入院中はまわりに助産師さんがいて、不安なことはすぐに聞けますが、退院してからは育児でわからないことがあっても、すぐに聞ける人がいなくなります。そんなときに、赤ちゃんがなかなか泣きやまなくてパニックになったという先輩ママも多いようです。そこで、今回は産後すぐの時期に使える、とっておきの泣きやませテクを保健師の中村真奈美先生に伺いました。
赤ちゃんはどうして泣くの?
「赤ちゃんは、少しでも不調があると泣いてしまいます。産後3ヶ月ごろまでは複雑な感情は育っていませんが、“快・不快”をはっきりと感じています。しかし、それを言葉で伝えることができない赤ちゃんは、唯一のコミュニケーション手段である“泣くこと”で、ママに不快を伝えようとしているんです。
授乳をしても、おむつ替えをしても、なかなか泣きやまないときもあります。そんなときは、無理に泣きやませようと頑張りすぎないようにしましょう。なんで泣いているのかわからずパニックになってしまわないように、まずは深呼吸をしてリラックス」
新生児期の泣きやませテク8
赤ちゃんが泣き出して止まらなくなってしまったたら、様子を見ながら、次の方法を試してみてください。
1.縦抱きにする
産後1ヶ月ごろの首がすわる前でも、縦抱きを好んで泣きやむ子がいます。手首からひじの間で赤ちゃんのおしりを支え、もう片方の手で首から頭を支えてあげて。赤ちゃんの足はMの字になるようにするのがポイント。
2.おくるみにくるんで、ゆらゆら
おくるみや、バスタオルなどでぴったりと巻いて抱っこします。そうすると、ママの子宮の中にいたときの体勢に近くなって、赤ちゃんも落ち着くはず。また、新生児特有のビクッと手足が動く、モロー反射も出にくくなります。
3.まあるく抱っこ
体をぴたっと密着させて、赤ちゃんのおしりが丸くなるように抱っこしましょう。これも、赤ちゃんがママの子宮にいたときの体勢になるので、落ち着いて泣きやみやすくなります。
4.体を密着させる
縦抱きをして、ぴたっと体同士を密着させると、ママやパパのぬくもりを感じられるので、赤ちゃんは落ち着きます。立ってあやすのが大変なときは、座ってでもOK。このとき、赤ちゃんの顔を体に押し付けてしまうと、苦しくなってしまうので注意。
5.手をギュッとする
赤ちゃんの手を握ってあげると、ママやパパの体温を感じることができて、安心できる赤ちゃんも多いよう。赤ちゃんの手をギュッと握るときに、ママやパパは強く握りすぎないように気をつけましょう。
6.あんよをゆらゆら
両足首を下から支えるようにやさしく持って、背骨を揺らすようなイメージで、小刻みに左右に揺らしてあげて。赤ちゃんの体の力が抜けて、リラックスすることができます。
7.腸を“の”の字にマッサージ
おなかのあたりをくるくるとマッサージして、腸の動きをうながす手助けをしてあげましょう。ギュッと押さないように、やさしく“の”の字を描くようにするのがポイント。
8.足を“M”の字にして腸を圧迫
赤ちゃんの足首をやさしく持って、Mの字になるように曲げてあげます。腸を圧迫するようなイメージで、キュッキュと足を動かしてあげると、おなかにたまったガスが抜けて、赤ちゃんはすっきりするはず。
いかがでしたか? お世話や泣きやませをひと通り試したけど、それでも赤ちゃんが泣きやまず、パニックになってしまいそうだったら、両親や友人、サポートサービスなど、第三者に相談をして心を落ち着かせるようにしましょう。どんなときも自分を責めず、「赤ちゃんは泣くもの」と割りきることも一つの手です。(文・たまごクラブ編集部)
初回公開日 2018/5/9
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