羊水が全部出ちゃった!?と焦るほどの破水から始まった!最後は吸引分娩で出産
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ライターの“よもぎ 咲良”です。26歳で結婚した私ですが、同じ26歳の時のある朝、突然、気分が悪くなりました。胃腸の不良かと思って休んでみても、なおる気配がありません。
「神の手」によってまぬがれた逆子
念のため、産婦人科で診察をうけたところ、ドンピシャリ。初期の初期ではありましたが、「胎嚢(たいのう)」が見えました。それから妊娠生活も順調に過ぎ、妊娠26週目ごろの検診のときこと。そろそろ正常位置に落ちつくはずなのに、赤ちゃんはグルグル動いて逆さまを向いています。
それから毎晩、逆子体操にはげみましたが、赤ちゃんは一向にそのままです。先生は「体操だけじゃだめだな。正常の位置においてあげよう」と両手を開き、おなかの上に手をおくと、優しく話しかけながら手を動かします。
すると、「グルっ」、「ぐにゅ」と、大きく動く赤ちゃん。見事に正常位置におさまりました。助産師さんいわく、「これは、先生だけにしかできない『技』なのよ」と。まさに、「神の手」でした。
予定日の1週間後に突然の破水。急いで病院へ
出産予定日を1週間過ぎた日のことです。朝方に「モワーッ」と温かい感じがして目が覚めました。「おしるし?」と思いトイレに行くと、「温かい無色のもの」が下着をぬらしていました。夫に声をかけに戻ろうと少し動くだけで、さらに温かい何かが出てきます。そう「破水」です。
病院へ連絡すると、「すぐに来るように」という指示。準備をしている間にも、服や床など何もかもがぬれてしまうほど。「羊水がからっぽになって、赤ちゃんが出られなくなるのでは」と、不安になるくらい流れ出てしまいました。
苦しい陣痛のすえ、吸引分娩で無事出産!
病院へ到着し、陣痛促進剤を使うことになりました。徐々に押しよせる陣痛は、きついものでした。波が来るたびに、まるでかたい金づちで骨盤を「ガン、ガン」とたたかれるような感じがします。漫画などでよく目にする、ガラスが「パリ、パリ、パリパリ」っと、ひび割れていくような感覚の痛みにも思えます。
あまりの苦しさに、点滴の針がささっている手で思わず腰をさすり、助産師さんに怒られてしまいました。必死に陣痛に耐え、いよいよお産のときを迎えました。
先生から「赤ちゃん、頭が引っかかっていて出られないみたいだから、ちょっと引っ張るよ!」と声をかけられ、吸引分娩。その後、数回いきむと、ついに無事に産まれてきてくれました。
産まれてみれば、3200グラムをこえる元気な男の子。夫が見たとき、息子の頭は、アニメ「ちびまる子ちゃん」のおじいちゃんの友蔵さんのように、妙に長く伸びていて心配になったそうです。でも、授乳のたびに、丸く赤ちゃんの頭をなでていたら、見事にまぁるい頭になりました。
かたくなった乳首を嫌がる息子。試行錯誤の日々
入院中、助産師さんに毎日おっぱいをマッサージしてもらっていたのですが、おっぱいが張ることのないまま退院しました。すると、退院した夜、突然おっぱいがパンパンに張りだし、シャワーを当てるだけで痛みを感じます。
赤ちゃんに早く飲ませてあげようとして、乳首に赤ちゃんの口をあてがうのですが、プイっと口を離してしまう始末。おなかがすいて、ギャンギャン泣いているのにと不思議でした。
ほどなく、胸が張って乳首がかたくなっていて嫌だったのだと理解しました。ひとまずミルクを与え、落ち着いてから、搾乳器で搾乳してみました。すると、パンパンのおっぱいも乳首も柔らかくなったのです。次の授乳からは、ちゃんと母乳を嫌がらず飲むようになり、安心しました。
わからないことだらけ、かつ、未経験だからこそ心配や不安があります。当時、私が頼りにしたのは、本と身近な人の話くらい。だから、余計なことを考えず、目の前に起こる出来事を受け入れ、落ち着いてやりすごせたのかもしれません。今はインターネットなど、正解もでたらめもたくさんの情報があって、不安材料が多すぎる気がします。自分が納得できる情報を参考にするのがいいと思いました。
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[よもぎ 咲良 * プロフィール]
26歳のはじめで結婚。26歳の終わりに出産。それから20年以上勤務した会社を辞め、今は日々、おひさまと向き合いながら、家事にいそしみ、風と戯れるがごとく、ウォーキングを楽しんでいる、元気ハツラツ母ちゃんです。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。
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