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【たまひよ名づけアンケート】「改正戸籍法」施行から約5カ月…キラキラネームで出生届を受理されなかった人はいた…? アンケートで実態調査!

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●写真はイメージです 写真提供/ピクスタ

戸籍に関する改正法が令和7年5月26日より施行され、名の「フリガナ」が戸籍に記載されるようになりました。施行前は、フリガナによっては出生届がすぐに受理されない可能性があるなど「キラキラネームが制限される!?」と話題になった改正戸籍法。施行から約5カ月が経過した現在、実際のところどうなっているのかを、アンケート調査の結果から見てみましょう。

「改正戸籍法」で、なにが変わった!?

「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律」の一部が令和7年5月26日に施行されて、戸籍法の一部が改正に。従来から出生届に名前のフリガナを書く欄はありましたが、提出しても戸籍に名前のフリガナは記載されていませんでした。それが今回の改正法により戸籍に記載事項として追加されたことから、戸籍の証明書(戸籍謄本や戸籍抄本など)にフリガナも明記されるようになったのです。

そして今回の改正戸籍法では、「氏名のフリガナは、氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているものでなければならない」という規律があるため、場合によっては出生届を提出しても、役所が受理してくれない可能性があるということも話題になりました。

どのようなフリガナが認められないのか、法務省のサイトによると以下のとおり。

(1)漢字の意味や読み方との関連性をおよそ又は全く認めることができない読み方(例:太郎をジョージ、マイケル)

(2)漢字に対応するものに加え、これと明らかに異なる別の単語を付加し、漢字との関連性をおよそ又は全く認めることができない読み方を含む読み方(例:健をケンイチロウ、ケンサマ)

(3)漢字の持つ意味とは反対の意味による読み方であったり(例:高をヒクシ)、漢字の持つ意味や読み方からすると、別人と誤解されたり読み違い(書き違い)と誤解されたりする読み方(例:太郎をジロウ)

など、社会を混乱させるものや、差別的・卑わい・反社会的な読み方など、社会通念上相当とはいえないものは認められないものと考えられます。
※「戸籍にフリガナが記載されます よくあるご質問」(法務省)より抜粋

こうして見ると、よほど極端なあて字を使わない限りは受理してもらえそう…と思えますが、実際はどうだったのでしょうか。

フリガナ記載の義務化などを定めた改正戸籍法。意識して名づけをした人は45.3%、窓口で名前の「読み方」について説明を求められた人は4.3%

たまひよで改正戸籍法の施行内容が決定した以降に赤ちゃんの名づけを考えたであろう、生後0カ月~8カ月(10月現在)のママ・パパにアンケート調査を実施してみました。みんなの意見を聞いてみると…

改正戸籍法を意識したという人が45%も!

【たまひよ】お子さまの名づけに関するアンケート2025 (2025/10/04~10/08実施 n=1641)

約45%と半数近くの人が意識したと回答。やはりせっかく申請したのに受理されないという事態はなるべく避けたいと思った人が多かったようです。

実際の届け出時に、窓口で説明等を求められたのは少数派

【たまひよ】お子さまの名づけに関するアンケート2025 (2025/10/04~10/08実施 n=1704)

出生届を提出した際、行政窓口で説明を求められる経験をしたという人の割合は、1ケタ代とごく少数。なお今回のアンケートでは、最終的に受理されず差し戻されたという人はいませんでした。

それでは、実際に説明を求められたという人の話を聞いてみると…

辞書に載っている読み方でも確認された

辞書に音読み・訓読み・名のり(名前だけで使えるとされる読み方)などで掲載されている読み方だったけれど、一般的に多用されてはいない読み方を使っていたり、旧字体の漢字を使っていると、確認されることがあるよう。
またフリガナ表記で「つ・っ」、「ず・づ」など間違えやすいものについて念のため確認されたという声も。
ただ、一般的に読みやすい名前をつけた場合でも確認されたという人もいたので、対応は自治体によって差があるようです。

みんなの体験談:辞書に載っている読み方でも確認された

●「読み方はこれで合っていますか」と言われた。確認するだろうなとは思った。
●その漢字は、その読み方ができるものなのか確認された。普段、その読み方をしない漢字なのでしかたないと思った。
●辞書でこの名前の読みはこの漢字で大丈夫ですか?と確認され、登録するのに間違わないように役所の人とダブルチェックをした。
●音読み訓読みで読めない字(名のり)なので、参考にした本やサイトはあるかと聞かれた。受け付けられなかったらどうしようかとヒヤヒヤした。
●これはどのように読みますか?と聞かれた。有名人にも同じ漢字の名前もいるし、読めると思ったけど、念のための確認かな。
●聞かれたが、問題ないことは確信していたので、「まあむこうも仕事だしな」としか思いませんでした。
●辞書を取り出して、その漢字の読みにあてはまるかをその場で照合された。「え、NGだったらどうしよう…」と思った。
●読み方をていねいに確認された。ひと目でわからない読み方にしてしまったかと心配になった。
●ひと目で読めないから参考にしたものの写真をコピーして来てと言われた。辞書に載っている読み方で、ほんとにキラキラネームじゃないのに、少し悲しかった。

●旧字を使っているので、本当にそう読めるのかどうか辞書で確認されました。わかってはいましたが、やっぱりスムーズに読める名前ではないのだなと再認識しました。でもこの漢字を選んだことに後悔はないです。
●旧字体なので使えるかの確認を辞書を用いて確認してもらった。とくに何も思わなかった。

みんなの体験談:フリガナについて確認された

●漢字の読み方に濁点が付くか付かないかの確認があった。読み方がいくつかあるので確認してよかった。
●真ん中に「つ」が入る名前で、読み方は「つ」なのか「っ」なのか尋ねられたと夫から聞きました。間違えやすいから、確認してもらってよかった。
●読み仮名を「す」に点々か、「つ」に点々かを確認された。たくさん悩んで考えた名前が、読み方を間違って受理されてしまうと大変なので、確認していただいて助かった。

みんなの体験談:一般的に読みやすい読み方でも確認された

●漢字辞典を用いて読み方の根拠を説明するように言われました。音訓でわかりやすい字を意識的につけていたので、とくに不便に思いませんでした。キラキラネームをつけられて悲しい思いをしている人もいるようなので、対策になっていいと思いました。
●夫が提出しましたが、その際に「本当にこれでいいんですね」みたいなことを言われたみたいです。

あて字を使った読み方で確認された

辞書にない読み方を漢字にあてた、あて字名前の場合はやはり確認されることがあるよう。確認後は、みなさん無事受理されたとのことでしたが、ちょっと水を差された気分になってしまった人や、「聞かれるだろうな」と予測して対応した人などさまざまでした。
またインターネットや名づけの本などを参考にした場合は「何を参考にしたか」を具体的に説明するよう求められることもあるようです。

みんなの体験談:確認されたときの気持ちいろいろ

●この読み方はしないと言われました。むちゃくちゃな読みや、言葉じゃない限り、親に任せてほしい。
●「どのような考案で決めたのか」と聞かれ、不快に感じました。
●通常使用されない読み方だったため、使用した読みの由来を聞かれた。若干の抵抗を感じた。
●説明では意味ではなく概念が必要で、概念が重要視された。そこまでのキラキラネームでなければ厳しくしなくてもいいのにって思った。
●この文字はこうは読まないと言われた。時間をかけて考えた名前を否定された気持ちになった。急にほかの名前や漢字を考えるには時間がなかった。
●漢字の読みの1音めだけを使った読み方の名前だったが、その読み方で使えるかどうかの確認があった。また漢字を考えないといけないかと不安になった。
●自分の携帯では変換で出てきていたのに、出てこないと言われ説明が必要だった。せっかく決めて行ったのに制限されてしまうのかとショックを受けました。
●どういう流れでその漢字を使用しその読み方になったのか聞かれ、その旨を出生届のその他の欄に書くよう言われた。あて字だからしかたないなと思ったが、理由を説明したら理解してくれ、その理由なら大丈夫ですと言ってもらえてうれしかった。
●「読み方として認められないことがあります」と言われた。ドキドキはしたが、知っていた上で考えたので大丈夫だろうと思った。
●その文字だけでは読まない名前(漢字)だったので、どのように読むのか紙に記入した。少しあせったが、「本来読まないので~」のひと言で、それならしょうがないかなーって思いました。
●間違いないかの確認をされた。おー、きたきた!と思いました。
●なぜこう読むのか(本来読まない字だから)、何を参考にしたか等聞かれた。絶対通してみせると思った。

みんなの体験談:何を参考にしたか説明を求められた

●理由と本当に読めるのかを確認されました。ネットで調べて出てきたと返答するとすんなりいけたので、改定された意味がよくわからないなと思った。
●「使用している漢字が通常このような読み方をしないので、この読み方をしている書物やインターネットのサイトなどの出典元を示してください」と言われました。また「名前の由来も書いてください」と言われました。通常の読み方でないことは知っていたので、やはり聞かれたかと思い驚きませんでした。
●名づけサービスで紹介された名前だったが、漢字辞典にない読み方という指摘を受け、出生届になぜその読みにしたのか理由を追記して受理された。法律が改正されて厳しくなったのかと思った。
●「役所の辞典にはこの漢字でこの読みは載っていませんが、たまひよのサイトには載っていたのでこちらで受理します」と言われました。法改正については前から知っており不安に思っていたので「やっぱりか」と思いました。受理されなかったとき用に漢字の候補をもうひとつ考えていました。
●役所の辞典には載っていない漢字の読み方だったので、後日、その読み方ができることが記された出典を持って来てと言われた。ドキッとして、受理されなかったらどうしようかと困惑したが、翌日法務局のウェブサイトにあった漢字の読み仮名の出典を持って行った。
●あて字だけれど名づけサイトで見た読み方の名前だったが、改正法で問題ないか確認されました。ネットで画数を調べて確認したのになぜと思いました。窓口というより、ネットのほうが改正法に反映されてないのかな?と思い、窓口であせりました。

みんなの体験談:あて字についてはこのような例も…

●「翔」を「と」という読みで使っていたが、「しょう、かける」が本来らしく、由来の説明をしてほしいと言われた。読まないのか!と思いました。
●読み方が辞書にないため説明を求められた。そんなに理不尽なつけ方じゃないし、いろんな名前辞典には載ってるのに受理されないのはおかしいと感じた。
●漢字がそのように読まないため確認された。検索エンジンで検索すると名前ランキング等で出てきたのにな、キラキラネームなのかと思った。

名づけで「翔」を「と」と読ませるのは、たまひよ人気名前ランキングでも常に上位に入ってくる、人気の読み方。しかしながら、実は「翔」に「と」という読み方はなく、あて字です。もはや一般的な読み方として認識されている…と思いきや、自治体によっては窓口で説明を求められることもあるようです。
名づけサイトや名づけの本ではあて字の名前例が紹介されていることもありますが、窓口で説明を求められた場合も出典を答えれば受理されたという人が多いようでした。

結論:改正戸籍法、よほど極端な読み方の名前でなければ受理されている

改正戸籍法は施行されましたが、実際には厳しく規制されるということはなく、辞書にない読み方をしている場合も、届け出人の説明を受けて漢字との関係性があると窓口で認められれば受理されるので、よほど極端な読み方の名づけをしない限り問題はなく、そこまで不安にならなくても大丈夫そうです。
そもそも窓口で受理されないような極端な読み方の名前は、当の本人である赤ちゃんが将来不便を感じることも多くなりそうなので、おすすめできません。

また、読みづらいかも?と思われるような名前を届け出る場合は、あらかじめ説明を求められることを想定して、その読み方(フリガナ)にした理由を書き出したり、参考にした資料をまとめておくと提出がスムーズに進みそうです。

文/たまひよONLINE編集部

施行前は名前を受理してもらえないことがある!?と不安視する声も聞かれた改正戸籍法ですが、基本的には「フリガナを幅広く認める」というスタンスであることがわかりました。生まれた赤ちゃんに贈る、最初のプレゼントとも言われる「名前」。赤ちゃんの人生が輝くような、すてきな名前をつけてあげたいものですね。

●掲載している情報は2025年10月現在のものです。
●「みんなの体験談」はお答えいただいたアンケート回答を編集部で一部修正して掲載しています。

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