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不妊治療開始目前でやっと授かり高齢出産!丸一日苦しんだ陣痛と高齢母の現実

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小学2年生と幼稚園年長のふたりを育てるママライターのゆきまりです。今から約8年前。36歳の時に長男を授かりました。高齢のため早く産みたいと願うもなかなか授からず、夫婦で検査を受けても原因が分かりませんでした。

やっと授かった赤ちゃん!充実のマタニティライフ

タイミング法でもダメだったら、来月から不妊治療を受けようと、夫と話した矢先の妊娠でした。小さい心臓が動いているのを確認したとき、嬉しくて診察台で泣きました。初めての母子手帳、初めての腹帯、初めてのマタ旅。出産までの日々は全てが新鮮でした。赤ちゃんが生まれたら二度とやってこない、夫との時間と自分ひとりの時間を必死に堪能していました。お互いに独身生活が長かったので、自分のペースを乱されるのが怖かったのです。恥ずかしながら、妊娠しても親の自覚は芽生えていませんでした。

教訓!呼吸法はやっぱり大切 焦った日付変更前

親の自覚を実感できないまま、予定日を2日過ぎた夜中、ついに陣痛がやってきました。朝まで生理痛のような痛みと腰の痛みに耐え、翌日はちょうど健診日だったので入院準備をして行きました。これでお昼には産める!と安心した途端、陣痛がおさまってしまいました。ここからが苦しかった!夫と病院内を歩き回っても気配なし。しかし夜になると腰にまな板を挟まれたような痛みに襲われました。このままだと陣痛促進剤を打った方がいいと言われた日付変更前、焦りがおなかに伝わったのか一気に子宮口が開きました。やっと解放される!早く出したい!呼吸法を無視していきみ続けたので、裂傷が激しく痛かったです。でも何とか無事に長男を出産できました。

高齢の悲劇!? 初産なのに経産婦と勘違いされて

呼吸法を無視した悔いは残るものの、初産を乗り越えほっとしました。夜中の出産で寝不足のまま朝を迎えましたが、病室から眺めた朝日の美しさは忘れられません。母子同室のため、疲れた体で4人部屋へ移動し、長男も横付けにされました。さっそく授乳指導を受けましたが、経産婦と勘違いされたようで、授乳表の記入方法を教えてもらうだけで終了。飲ませるコツも分からず、ずっと眠り続ける長男をただ見つめて寝ていると、「体重が増えていない、起こして飲ませないとだめじゃない」と叱られました。高齢でも母としては新米なのに、「2人目?」「上のお子さんは何歳?」と聞かれ続けたのは少し悲しかったです。高齢出産の現実を初めて目の当たりにしたのでした。

帰宅してからが本番!本音で言い合える夫婦関係を

若いママとのギャップに不安を感じながらも、息子はミルクと母乳の混合で体重も増え、予定通り退院できました。遠方より母が来てくれて、1ヶ月健診が終わるまで泊まり込みで身の回りの世話をしてくれました。長い時間、一緒にいると親子でも気疲れしましたが、順調に体力を回復できたのは母のおかげだったと感謝しています。
母も帰り、いよいよ家族だけの生活がスタート。夫は仕事で帰りがいつも遅かったので、負担は私にのしかかりました。夫に趣味のサッカーに毎週行けないと愚痴を言われた時は、怒りで震え大泣きして、日々のうっぷんを吐き出しました。普段から負担を我慢せず、辛いことは素直に言い合える関係づくりをしておけばよかったと思ったことを、今でも思い出します。

この2年後には娘を出産。初産の時より呼吸法も落ち着いてできて、超安産でした。幼い息子を育てながら余裕がありませんでしたが、今年で45歳という年齢を考えるといいタイミングでした。小学2年生と幼稚園年長に成長した子どもたちを眺めて思うのは、母親業に休む暇なし、悩みも喜びも日々更新されていく、ということです。少なくとも成人式を見届けるまでは元気でいなきゃ!自分の時間はもう少し我慢して、健康第一で家族の時間を楽しみたいです。

その他のママライター体験談はこちら

■関連:高年出産(高齢出産)のリスクと、リスクを減らす方法

[ゆきまり * プロフィール]
ママ友のお母さまと同年代でも、めげずに育児ライフを楽しんでいます。文章を書くこと、食べること、ものを作ることが大好き。高齢出産・育児、お子さんの発達に思い悩むママたちの、支えになるようなコラムを書きたいと思っています。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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