夫婦の絆が深まった、念願の「夫立ち会い出産」!
ママライターの“たれまゆ”です。夫とは、19歳で知り合ってお互いに一目惚れ。24歳で結婚し、27歳で待望の子どもを出産しました。妊娠が判明した時、「立ち会い出産にしたい」というのが夫婦の希望。そのため、夫が立ち会い出産できるというのが、産院選びの必須条件でした。
破水でベッドがびしょびしょに。赤ちゃん大丈夫?
仕事を辞め、妊娠35週の時に実家の茨城に帰省。選んだ産院では独自の妊婦教室を実施していて、安産呼吸法(ラマーズ法)の実技や、立ち会い出産での心得を学ぶことができました。もちろん、夫も一緒に参加してくれていました。
出産予定日1週間前の朝、「おしるし」が…。すぐに産院に連絡し、大荷物を抱え、タクシーで産院へ。東京にいる夫に連絡すると「仕事を早退し、これから向かうよ」との返事。産院に着いて内診してもらうと、まだ子宮口は1cmしか開いていませんでした。
なかなか進まない陣痛、促進剤の投与と破水
陣痛室に入ったものの、陣痛は微弱なまま、なかなか進みません。6時間を経過しても、陣痛はまだ10分置き、子宮口はまだ3cm位しか開いていないと言われ、陣痛促進剤の点滴を打つことに。1時間後、陣痛は5分置きになりました。
陣痛の間隔が狭まってきたなと思っていた矢先、突然の破水。その後、急激な痛みに襲われました。陣痛の波が来るたびに、生あたたかい羊水がどんどん出てきて、ベッドがびしょびしょに…。
先生からは「もう少しかかりそうだね」と言われ、子宮口全開になるまで待つことに。「破水しても大丈夫だからね」と先生から言われても、陣痛のたびに羊水がどんどん流れ出てくるので、「赤ちゃんはホントに大丈夫?」と不安になりました。そのタイミングで夫が到着!
一緒にヒッヒッフー、夫の励ましで陣痛を乗り切って
夫はその後2時間くらいの間、手を握ってくれたり、腰や背中をさすったりしながら励ましてくれました。
妊婦教室で習ったラマーズ法の呼吸も最初のうちはきちんとできていたのですが、陣痛の間隔が2~3分置きくらいになった頃から乱れ気味に。
激痛と不安と疲労とで、「もういやぁ、早くなか(分娩室)に入れてよ。どうして入れてくれないの~!」と口走る私の手をぎゅっと握りながら、夫は一緒になって「ヒッヒッフー」と呼吸してくれたのです。
さらに1時間後、お尻のあたりまで赤ちゃんが来ているような痛み。「いきみたくなる、出てきそう、耐えられない、もう無理~!」と叫んだ時には、陣痛は1分間隔になっていました。そこでやっと、「子宮口全開、分娩室に入れますよ」と言われ、まずは1人で分娩室へ。
夫に見守られながら、一緒に迎えた分娩
分娩台にのぼり5分も立たないうちに出産OKと言われ、夫が入室。子宮口が見えないように私の頭側に立って、私の頭に手を置いて支えてくれました。夫の汗ばむ手のぬくもりが伝わってきて、私は冷静さを取り戻していました。
助産師さんが「ヒッヒッフーの呼吸、ほら、がんばって逃がして」と励ましてくれ、夫も一緒になってヒッヒッフー。ほどなく「赤ちゃんの頭、見えてきたよ、もう少しだ」と先生。陣痛室では辛く長い時間を過ごしていたのが嘘みたいに、いきんで3回目で、ぬるっとした感触とともに赤ちゃんが出てきました。
「おめでとうございます、男の子ですよ」の声。赤ちゃんが出てくる寸前に「会陰切開します」と言われたのですが、切られる痛みはまったく感じなかったです。
夫は私の手を握りながら、私の頬に自分の頬を寄せてきて、泣いているのがわかりました。一緒に陣痛を乗り切り、出産に立ち会ってくれた夫の存在がとても心強かったです。まさに夫婦の共同作業、ますます夫が大好きになりました。
生まれたばかりは真っ赤だった赤ちゃんが、きれいに洗われたのを見たら色白でかわいいお顔。赤ちゃんって、しわくしゃ顔かと思っていたのですが、夫に似て、なかなかの美男子でした。その夜、夫は実母と祝杯をあげながら「息子が大きくなったら一緒に飲みに連れていきたい。生まれた時のこと、話してあげたい」と言っていたそうです。そして、当然のごとくイクメンになった夫です。
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[たれまゆ * プロフィール]
27歳で初産のママ。夫とは19歳で知り合って、お互いに一目惚れ。24歳の時に結婚。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。