単なる腹痛だと思ったら陣痛だった!想像以上の早さで進んだ初めての出産体験
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2人の男の子を育てつつ、ベビーサイン講師としても活動するママライターの“ハイジ”です。現在3人目をおなかに授かっているのですが、また妊娠生活を過ごしていると、長男を産んだ日のことが懐かしく思い出されます。
「おしるし」が来た!下腹部の重さを感じた出産前日
あの日の前日は、朝起きたときから少し異変を感じていました。何となく下腹部が重く、ドスンドスンと何かの鈍器で不規則におなかをノックされているような感じがありました。
その日は、産院でマタニティヨガの予約をしていたので、出発前にトイレに入りました。すると、まさかの出血。頭のなかで、母親学級で習った知識を総動員しました。「おしるし」のことばが頭をよぎります。
ヨガに行きたいという気持ちと、ひょっとしたら産まれるかもしれないという気持ちが入りまじり、迷った挙句にギリギリの時間になってキャンセルすることに。
このときのおなかの痛みは、はっきりしたものではなく、「ちょっと痛いような気もするけど、気のせいかな」と思う程度でした。夜は普段どおり、12時ごろ布団に入りました。
食べすぎで腹痛…?気づくまで時間がかかった陣痛
数時間後、夜中に突然目が覚めて、おなかが痛いことに気づきます。このときは、なぜだか食べすぎによる腹痛だと思いました。すぐにトイレへ直行。この大事な時期に、「何か変なもの食べたかな」などとのんきに考えて、トイレとベッドを往復していました。
30分ほどすると、「痛みがまるで波のように押し寄せたり、引いたりしているな」と、気づきました。あわてて時間をはかると、この痛みは7分間隔に起きていることがわかったのです。
「食べすぎじゃなかった、これは陣痛だ!」そう理解して、痛みが引いている合間にトイレから脱出し、夫を起こしました。病院へ連絡すると、すぐ来るようにとこのこと。準備していた荷物とお守りを持って車に移動し、明け方には病院へと出発しました。
子宮口8センチで病院へ。あっという間の3時間出産
かかりつけの産院に到着すると、子宮口の開きをチェックしてくれた助産師さんにおどろかれました。この時点で、すでに子宮口は8センチに…。LDR1に入って間もなくすると、陣痛が激しいものになってきました。
陣痛が来ると、1分間ほど床をはいつくばるような感じで過ごしました。その間ずっと、夫は励ましてくれたり、体をさすってくれたり。特に、テニスボールでお尻のあたりを主人に押してもらうと楽になりました。
そしていよいよ子宮口が全開になり、お医者さまが登場します。見守ってくれる助産師さんたちと、どんどん外に出ようとする赤ちゃん。痛いというより、不思議な感じでした。
出産は産む人が頑張るものだと思っていたけれど、「そうじゃない。赤ちゃんが頑張ってくれているのだ」と実感しました。病院に到着してからわずか3時間。赤ちゃんとともに、新米パパと新米ママも誕生しました。
産後の幸福感に包まれた直後、襲った痛みに悶絶…
夫と私で元気に産まれてきてくれた赤ちゃんを抱っこし、そのあたたかさと重みに感動しながら幸福感に包まれていました。
しかしそのあと、産後の傷を縫う痛みに悶絶することとなったのです。会陰切開のときの痛みはほとんど感じなかったのですが、傷口を縫うとなると痛いこと痛いこと。おそらく麻酔がきいていなかったのでしょうか。縫合をしてくれた先生にも「こんなに痛がるのはめずらしい」と言われてしまいました。
まさか産後にこのような山場があるとは、想像もしていませんでした。でもそれも今となっては良い思い出です。
こうして出産の日のことをふりかえると、妊娠初期に、さまざまなトラブルで入退院を繰り返していたことも思いだされます。数々の困難を乗りこえ、またさまざまな人たちの力を借りて、出産をむかえられたことに改めて感謝したいと思います。
私や夫の両親が私たちを元気に産んでくれたこと、子どもたちが元気に産まれてきてくれたこと、こうやって命がつながっていくこと。その奇跡を感じながら、これかも育児を楽しんでいきたいと思います。
これから妊娠・出産をむかえる方々が、かわいい赤ちゃんと無事に出会えますように。
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[ハイジ * プロフィール]
ハイジです♪
現在2人の男の子を育てるかたわら、ベビーサイン講師として忙しくも楽しい毎日を送っています。そしておなかには第3子となる女の子も…!
またかわいい赤ちゃんに会える日を家族で心待ちにしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。