【産婦人科医監修】妊娠中、これ飲んでも大丈夫?
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■記事監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。
妊娠中はアルコールやカフェインはダメって言われるけど、ほかに注意が必要な飲み物はある? 今回は、妊娠中の気になる飲み物について、産婦人科医の小川隆吉先生にアドバイスをいただきました。
1.日本茶
「玉露茶はカフェインが多く含まれているので、なるべく避けてください。ほかの緑茶は通常の量ならOK」(小川先生・以下同)
2.ウーロン茶
「カフェインが少量含まれていますが、飲み過ぎなければ問題ありません。飲むなら1日3杯程度までにしましょう」
3.麦茶・そば茶
「カフェインが含まれていないので、妊婦さんにはおすすめです。ただ、そばアレルギーの人は、そば茶はNG」
4.炭酸飲料(加糖)
「コーラ系飲料などにはカフェインが含まれているものもあります。また、大量に加糖されているものが多いので、できるだけ控えましょう」
5.炭酸飲料(無糖)
「カロリー、糖分が含まれていないのでおすすめ。飲むとすっきりするので、つわり中に飲んでもいいでしょう」
6.ココア
「カフェインのほか、カフェインに似たテオブロミンを含みます。糖分が多量に入っているものもあるので控えめに」
7.ハーブティー
「ノンカフェインのものが多いですが、妊娠に影響する可能性がある成分が含まれていることも。医師や専門店に相談してみてください」
8.100%果汁ジュース
「市販のジュースは大量の果糖が入っているので、できれば控えて。フルーツジュースは、ミキサーで手作りしてみてはどうでしょう」
9.野菜ジュース
「野菜の代わりになるわけではないので、栄養を補助する程度にとどめておきましょう」
10.スポーツドリンク
「つわり期で水分や食べ物がとれない場合は別ですが、糖分や塩分が多い飲み物なので、できれば控えたほうがいいでしょう」
11.青汁
「適量はOKですが、飲み過ぎに注意。野菜代わりに飲んで野菜を食べないのはNG。野菜をよくかんで食べるほうがいいでしょう」
12.乳酸菌飲料
「便秘解消などの効果がある場合もありますが、どれも糖分が高いもの。表示をしっかりチェックした上で飲み過ぎに注意して」
13.牛乳
「乳製品全体で1日200~500g程度、牛乳ならコップ1~3杯を目安にしましょう」
14.栄養ドリンク
「アルコールやカフェインが入っているものは控えましょう。栄養バランスのいい食事で疲労回復を」
15.カロリーオフ飲料
「人工甘味料が使われているので、飲み過ぎるとおなかが緩くなることも。コーラ系飲料などは、カフェインを含むものもあるので注意して」
16.ノンアルコールビール
「アルコール0%のものなら飲んでもOK。ただし、飲み過ぎはむくみの原因にもなるので注意しましょう」
17.甘酒
「アルコール入りは×。加熱してアルコールをとばしたものやアルコールを含まない甘酒はいいですが、糖分が多いので飲み過ぎないように」
妊娠中におすすめの飲み物は、麦茶や、無糖の炭酸水。カフェインは、コーヒーだけでなく日本茶やコーラなどにも含まれているので、注意が必要です。また、よかれと思って飲んでいる人も多い、100%果汁ジュースや乳酸菌飲料も糖分が多いので飲み過ぎに注意しましょう。(文・たまごクラブ編集部)
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)