2人目の出産、つわりも陣痛も子どもによって違うものと実感!
定年まで続けようと思っていた仕事を数年前に退職し、今は在宅で仕事をしているライターの【夏野向日葵】です。共働きをしながら、26歳で初産、30歳で2人目を出産しました。
つわりに気づくきっかけは、同じじゃない!
2人目の妊娠に気づいたきっかけは、いつも好きだった缶コーヒーの匂いでした。職場の上司がデスクで缶コーヒーを「プシュッ」と開けたとき、「ムカムカ」っと、こみあげてくるものがあったのです。1人目を妊娠したときには、朝、味噌汁を作り始めて、わっと上る出汁の匂いがきっかけでした。
2人目の妊娠は、1人目のときのようにゆっくりと横になることができません。「だるい」、「寝たい」、「気分が悪い」という症状があっても、これまでどおり長男の世話に追われる毎日でした。長男はお母さんっ子だったため、夫に任せることもできず、活発に動く長男と向き合う日々が続きました。
つわりのときの過ごし方も、1人目と2人目ではまるで違うと実感しました。
双子を妊娠中の人よりも、大きくなった私のおなか
おなかの赤ちゃんは順調に成長し、産休に入る直前の妊娠32週の健診では一段と大きくなっていました。あまり気にしていませんでしたが、あるとき先生に「あなたのおなか、双子が入っているくらい大きいねぇ」と言われてしまったのです。
「隣の診台の人はね、双子なんだけど、あなたの方がより大きいねぇ」とのこと。自分でも確かに大きいかなと感じ、1人目のときと比べて動きづらいと感じてはいたのですが、さすがに驚きました。
おそらく羊水がちょっと多いのではないかとのことでした。羊水過多という診断がつくほどではありませんでしたが、ちょっと羊水が多いこと、赤ちゃんがよくグルグルと動いていることが関係していたようです。
いよいよ出産。木馬のような謎の器具に救われる!
出産のときは、予定日より2日遅れてやってきました。破水したのです。病院へ送ってもらい、すぐに赤ちゃんの状態の確認をすると、へその緒が体にふわっと巻きついていました。
すぐに促進剤が投与され、陣痛を待ちます。長男のときのように、腰が砕けるような、きつい痛みが襲ってくることを覚悟していたのですが、おなかがキューっと収縮する感じしかしません。つわりの症状だけでなく、陣痛の痛みも子どもによって異なるのだと学びました。
陣痛の痛みが激しくなり、そろそろ限界だと思ったとき、分娩台の脇に木馬のようなものが運び込まれ、それにまたがるよう指示されました。両脇を取手のような所に乗せ、体を預けるようにしたときのこと。おなかのなかで赤ちゃんが大きく動いたのです。
それから数回いきむと、無事に赤ちゃんが出てきてくれました。へその緒は、2重に首に巻きついましたが、元気に泣いていました。助産師さんが「たまのような子ってこういう子のことをいうのね」と、言ってくださったのが忘れられません。なじみのない木馬のような器具には驚いたけれど、その威力は偉大でした。
こうして妊娠週数40週と2日、身長49.5㎝、体重3,008gの女の子が生まれてきてくれました。おなかのなかで、いろいろあったけれど元気に生まれて来てくれたことに感謝です。同じ兄妹であっても、つわりにきづくきっかけも、陣痛の痛みも、まったく違ったものでした。おなかにいるときから、それぞれに個性のようなものがあるのかもしれません。元気に生まれてからも、子どもたちそれぞれの個性を大切に楽しみながら子育てできたらよいのではと思います。
[夏野 向日葵*プロフィール]
主婦兼ライターです。やっと子どもたちに手がかからなくなってきて、余暇を楽しめるようになってきました。いま憧れているのは、「旅」です。軽キャンピングカーをおねだりして、あちこち気ままにのんびり旅をしたいと思っています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。