SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 妊娠・出産
  3. 「這ってでも来い!」で退職を決意!指定席通勤、夫と行動…私の「マタハラ回避法」

「這ってでも来い!」で退職を決意!指定席通勤、夫と行動…私の「マタハラ回避法」

更新

妊娠中のヨーロッパ女性をいて彼女は列車移動をしながら列車の窓の近くに自分のおなかを保持方法、車内の手すりを保持
Travelsouls/gettyimages

3歳育児中。ライターの宮本真知です。出産、育児のなかで仕事と子育てのバランスに悩み、ライティングの道に足を踏み入れました。結婚後3年が経過し、ちょうど30歳になった節目の年に、子どもを持つことへの憧れが芽生えました。

社長に「這ってでも来い!」と言われて退職を決意

その年の冬はインフルエンザが大流行し、突然の大雪にも見舞われました。生理が止まり妊娠を期待していたその日も、恐ろしい量の雪が降りました。会社に休みの連絡を入れると、社長から「這ってでも来い」という返事が。妊娠しているかもしれないと思っていた私は、万が一のことを恐れて、社長の言葉を断り、お休みをもらいました。

その後「万が一、子どもができたらお休みをいただけますか?」など、少しずつ社内で根回しをして色よい返事をもらっていました。安心していた矢先、社長がインフルエンザに罹患した状態で出社してきたのです。体調を優先できない職場だと痛感し、大雪の時の言葉もあって退職を決意しました。

女性専用車両も優先席も味方しなかった“電車通勤”

その時期は、電車内のベビーカーのマナーや、「妊婦様」と名付けられたわがままな妊婦の態度が話題になっていました。ネットでは、「おなかを押された」「蹴られた」という妊婦の声と、「妊婦は邪魔だ」「席を譲る義務はない」という妊婦を悪く言う側の声の両方が氾濫していました。

私は、妊婦であることがバレると何かされるのではないか? という恐れから、マタニティーマークをバックのポケットに隠して通勤していました。つわりがひどいときやおなかが大きくなってきたときには、赤ちゃんのためにマークを出しておきました。

そうすると、目の前に座っている人全員が一斉に目をつぶるのです。まるで催眠術師になったような気分でした。それは女性専用車両でも、優先席でも変わりませんでした。7ケ月間出勤していて、席を譲ってもらったのは私の場合は3回でした。

マタニティーマークを見つけると、明らかに嫌そうな顔をする人や、優先席であっても素早く席を奪う人が多く、電車通勤はストレスのかたまりでした。夫と相談した結果、産休を取るまで毎日“指定席”を購入して通勤していました。

“体が大きいから”? 中年女性からぶつかられる

これはほんの数回ですが、スーパーや子ども服店で中年女性からぶつかられることもありました。故意かどうかは確認できませんでした。私の体が大きくなっていたため、他の方にぶつかってしまったというだけなのかもしれません。

こちらもつわりで上の空だったり、貧血でふらふらしていたりすることもありました。おなかが大きくなると動きがゆっくりになるので、遅くてイライラしたのかもしれません。

何度か人とぶつかったり、掴まれたりした後は、なるべく夫と外出すること、なるべく通路の広いお店を選ぶことを心がけるようにしました。あちらの表情が見えない分、意地悪でされたと決めつけないようにして、気持ちを落ち着けていました。

妊娠中は体調の変化とともに、気持ちも不安定になりやすかったように思います。私のマタハラ体験は、他の人に比べたらどうってことないかもしれません。でも「他の人はもっと大変だったから」といって我慢することも、我慢させられることもないと思っていました。私はこれくらいのことでも、つらいと感じましたし、忘れられないショックなことでした。小さなことでも家族に相談できたので、有料指定席を利用するなど、どうにかストレスを減らすことができました。夫の協力には今でも感謝しています。

■その他のママライター体験談はこちら

[宮本真知*プロフィール]
一児の母。妊娠による退職、妊娠糖尿病、20時間の出産、母乳ノイローゼ、保活に失敗と、つまずきだらけの育児を経験。今は子育てと仕事の両立に悩む日々です。悩んだからこそ、失敗したからこそ学べたことをお伝えできれば…と思っています。

■関連:マタニティマークは危険?! つけたくてもつけられない妊婦たちの苦悩...

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

妊娠・出産の人気記事ランキング
関連記事
妊娠・出産の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。