【専門家監修】NISAってどんなもの? 子育て家庭が始める意義とは?

近年話題のNISAとiDeCo。これから子育てにお金がかかる家庭では、興味のある方も多いのではないでしょうか。気になるNISAについて、お金のプロ・ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生に聞きました。
【記事監修】
ファイナンシャル・プランナー

Profile
マネーライターを経て、1992年にファイナンシャル・プランナーに。1男2女の母。実体験に基づくアドバイスに定評があり、新聞や雑誌など多数のメディアでの執筆や、セミナー講師など幅広く活躍。
NISAもiDeCoも利益に税金がかからないお得な制度
近年話題のNISAとiDeCo。これから子育てにお金がかかる家庭では、興味のある方も多いのではないでしょうか。これらはどちらも、株や投資信託を利用するときにお得になる制度です。
通常、株や投資信託などで配当金を受け取ったり売却して利益が出ると、税金がかかります。
しかし、NISAやiDeCoを利用していると、株や投資信託での利益に税金がかかりません。これがNISAとiDeCoの最大の特徴です。
2つの制度の違いとしては、NISAは株や投資信託などの幅広い投資商品から選べますが、iDeCoはリスクが抑えられた投資信託に限られます。
また、NISAでは投資の目的は限定されていませんが、iDeCoは老後資金を準備するための制度なので、60才になるまでは原則として引き出せません。
リスクを抑えた「つみたてNISA」 なら教育資金準備にもおすすめ
ここではNISAの制度を詳しく紹介しましょう。
NISAは正式名称を「少額投資非課税制度」といい、投資できる額は年間で120万円です。
また、通常のNISAは株や投資信託を数万円から数十万円で購入して運用しますが、積み立て方式で運用する「つみたてNISA」もあります(積み立ては年間40万円まで)。
つみたてNISAでは、リスクが抑えられたタイプの投資信託を利用してコツコツと積み立てていくため、教育資金の準備にも利用できます。
ただし、NISAとつみたてNISAの併用はできません。
また、NISAは20才以上が対象ですが、19才までが対象の「ジュニアNISA」の制度も。
ジュニアNISAでは、年間80万円まで投資が可能です。つまり、お子さん自身が貯めたお年玉などを、ジュニアNISAを使って運用できるのです。
一つ注意点を。投資上限が年120万円のNISAの場合、―度120万円まで投資をしたら、年の途中で売却して残高が120万円未満になったとしても、その残額の枠を使った再投資はできません。
たとえば、120万円分の株式を購入して、途中で50万円分を売却したとします。この場合、NISA口座の枠は50万円分あいたように思いますが、その年に新たな投資はできないのです。翌年になれば、再び120万円分の投資ができるので、新たな投資は年が明けてからになります。
NISAのポイントをまとめると以下の3つ
1 NISA もiDeCo も売却益や配当に税金がかからない
2 積み立て方式の「つみたてNISA 」や19 才以下でもできる「ジュニアNISA」もある
3 手をかけずにお金を増やしたい方や、教育資金準備にはジュニアNISA がおすすめ
(文・たまごクラブ編集部)
■掲載の情報は2019年11月時点のものです。以後変更になる場合がありますのでご注意ください。
初回公開日 2020/01/20
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