岡田義徳「夜中の授乳も毎回つきあった」新生児期をへて「育児しないなんてもったいない」
1才になる息子さんの成長の様子や、家族の何気ない日常をインスタグラムで公開している俳優の岡田義徳さん。そんな岡田さんに、妻が妊娠中のころの思い出や、初めての育児で大変だったことなどを教えてもらいました。
妻のイライラ。僕は黙って受け入れる
——インスタグラムを見ていると、育児に積極的に参加されている様子がわかりますが、妊娠中はいかがでしたか?
岡田 「妻の妊娠中、妊婦健診は毎回一緒に行っていました。たぶん皆勤賞なんじゃないかな。毎回どんどん成長していく赤ちゃんの様子を、超音波検査で見て、感動しました。同時に、おなかの中でこんなふうに人間がどんどん成長していくんだから、女の人は本当に大変だろうなぁと思いました。
実は、妊娠してすぐのころは、ときどき、妻がイライラすることがあったんですね。そして僕も、彼女のイライラにいちいち反応してしまい、険悪な雰囲気になることもあったんです。でもあるとき、妻が『自分でもよくわからないの。わからなくて不安だから、イライラしてしまう』と言っていて。それを聞いて、『そうだよなぁ』と妙に納得したんです。
妊娠という未知の体験をしているんだから、戸惑って当たり前だなって。妻が気持ちを話してくれてからは、『僕は黙って受け入れるしかない!』と覚悟を決めました」
育児は大変。でも喜びや楽しさがある
——生まれてから、赤ちゃんのお世話は大変でしたか?
岡田 「夫婦二人の子だから、まずはなんでも二人で一緒にやろうと決めていて。
新生児のころは、夜中の授乳も毎回起こしてもらって、つき合うようにしていました。母親と違って、赤ちゃんが泣いてもパッと起きられないこともあるんですが、「絶対に起こして」と妻にお願いして。
翌日の仕事は眠くてつらかったですが、今振り返ると、新生児の時期はあっという間だったので、その貴重な時期に育児にかかわることができてよかったです」
——夜間のサポート! それはママもうれしいですね。
岡田 「仕事の関係で難しいお父さんもいるかと思いますが、産後3カ月くらいまでは、お母さんは産後で体もきついし、初めての育児でとくに大変な時期。だから、できる範囲でいいと思うので、お父さんも仕事を調整して、お母さんをサポートしてあげられるといいなと思います。
実際に経験してみないとわからないこともたくさんありますしね。僕も、今では、息子のお世話も、二人での留守番もお出かけも、なんでもできるようになりましたが、最初のころは赤ちゃんと二人だけでずっと家にいるのがしんどくて。ただ家にいるというだけで、こんなに大変だなんて思ってもみなかったので、経験してみてよかったなぁと。
夫婦でともに悩んだり、気持ちを共有したり、一緒に乗り越えたり。そういうことも、あとになれば、いい思い出になります。それに、なんといっても、子育ては大変なこと以上に、喜びや楽しさがある。夫婦で一緒にしないともったいないし、そのほうが絶対楽しいと思います」
(撮影/有坂政晴(STUH)、スタイリング/阪上秀平、ヘア&メイク/SHUTARO(vitamins)、取材・渡辺有紀子、たまごクラブ編集部)
「男性も育児をしないともったいない」「育児は夫婦一緒にしたほうが絶対楽しい」と、名言を残してくださった岡田義徳さん。取材後も「今日はこのあとお休みなので、家族で出かけるんですよ」とおっしゃっていました。いいパパぶり、そして息子さんにメロメロな様子がうかがえました。
岡田義徳
PROFILE
俳優。1977年生まれ。1993年の芸能界デビュー以来、映画、テレビドラマ、舞台など数々の作品に出演。奥さまは女優の田畑智子さん。
■参考:『たまごクラブ2019年10月号』「夫専用! たまごパパクラブ」