予定帝王切開は、予想外のメリットがある!?
10歳の男の子と3歳の女の子を育てる2児の母で、フリーランスのWebライターをしている小吉です。1人目の出産が緊急帝王切開となったため、その関係で2人目は予定帝王切開になりました。今回は、2人目の出産日までに感じた予定帝王切開の疑問や、私の気持ちの変化などについてお伝えします。
やっぱり予定帝王切開! 少しのガッカリと安心と余裕
本当は1人目を助産院で産みたかった私にとって、2人目は何とか自然分娩できないのかという思いが心の片隅にありました。自分なりにネットで色々と調べ、ダメ元で医師に確認すると、やはり子宮破裂などのリスクがあるため難しいとのこと。
拭い切れない残念さの一方で、予定帝王切開で出産するということに、どこか安心している自分もいました。予定帝王切開は、「出産方法が決まっている」、「手術日が前もって分かる」、「出産に向けてあらかじめ色々な準備ができる」などのメリットがあると思い始めたのです。
もちろん、妊娠が順調に進むという前提ではありますが、計画ができるので心に余裕が生まれたのを覚えています。
手術日が決まるのが待ち遠しかった妊娠後期
予定帝王切開が決まってからは、当時43歳という自分の年齢を考慮し、いつか定まる手術日に備えてとにかく無事に1日1日を過ごすことに集中しました。しかし、妊娠が順調に進んでいくと、手術日はいつ決まるのかが気になり始めました。
気が早い私は、7ヶ月になる頃から手術日がいつ決まるのかが知りたくて、さりげなく医師や看護師に尋ねるようにしましたが、答えはいつもはぐらかされてしまいました。高齢出産だったので、妊娠が順調に経過するとは限らないことから、回答できなったのではないかと思います。
手術日が待ち遠しい一方で、1人目では経験しなかっためまいや貧血もあり、おなかの赤ちゃんのために日々を過ごすことに、再び集中するようにしました。
いよいよ決まった手術日! そのタイミングと理由
心待ちにしていた手術日がついに決まったのは、妊娠36週目の健診のときでした。38週目に出産することになり、残された妊婦期間は2週間。
その病院では、予定帝王切開の手術をする曜日が決まっています。私の手術日には既にほかの手術が組まれていたので、私の順番はその日の2番目になりました。予定通りにいけば、お昼ごろには赤ちゃんに対面できるということでした。
どのようにして手術日が決まるのか疑問に思ったので、少し勇気を出して医師に聞いてみることにしました。医師の説明によると、赤ちゃんの成長の具合や母体の体調の変化などを見て総合的に判断しているため、人によって異なり、一律に38週で出産ということではないという回答でした。
最後の2週間! 指折り数えて待つ当日と息子との日々
出産までの2週間は、当時6歳だった息子との時間を楽しむことにしました。一緒にごはんを食べたり、絵本を読んだり、学校での話を聞いたり、添い寝をしたりと、できるだけたくさんの時間を共に過ごしました。
赤ちゃんがお家にやってきたらママは忙しくなるからと、その2週間は息子が甘えることを最大限に許しました。「お兄ちゃんになるんだよ」と繰り返し伝えてはいましたが、息子は息子で、はち切れんばかりにふくらんだおなかを触ったり、耳を当てたりして、自分なりに準備をしていたのだと思います。
いよいよ迎えた出産当日は、急きょ追加の手術が入ってしまい、私の順番が一つ下がるというハプニングがありました。2時間ほど待ったでしょうか。それでも慌てることはなく、もともと予定されている手術だったので、落ち着いて出産を迎えることができました。
妊娠38週目の予定帝王切開で、体重2810g、身長47.0cmの、とても元気な女の子が無事に生まれてきてくれました。当時、また赤ちゃんに会えた喜びを噛みしめつつ、すぐに始まる24時間体制のお世話に向けて気合を入れ、慌ただしい日々に身を投じたことを覚えています。出産時には、2時間遅れるという予想外のハプニングもありましたが、落ち着いて順番を待つことができたのも、予定帝王切開ならではの余裕だと思いました。
[小吉*プロフィール]
一男一女の母で、フリーランスWebライター。上の子(10歳男児)の傍若無人さや、こらえ症のなさに振り回されるも、それを下の子(3歳女児)の愛らしさや無邪気さで埋め合わせ、なんだかんだ言いつつ育児を楽しむ日々を送っている。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。