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「44年の産科医人生で大事にしてきたのは信頼関係」育良クリニック浦野晴美理事長インタビュー

中目黒にある人気産院「育良クリニック」で20年以上院長として活躍し、現在は理事長を務めている産婦人科医の浦野晴美先生。
育良クリニックを開院する前は、産婦人科医療では国内最高峰の日本赤十字社医療センター産婦人科で医局長も務め、44年もの間、多くの妊婦さんとかかわり続けています。
「ちゃんと数えたことはないけれど、トータルで4万件くらいのお産を担当したんじゃないかな」と言う浦野先生に、これまでの産科医人生で大切にしてきたこと、そして育良クリニックで大切にしていることを聞きました。

産科医としてもっとも大事にしていることは「信頼関係」

――これまでの44年間、浦野先生が産科医として大切にし続けていることを教えてください。

浦野先生(以下敬称略)私の座右の銘は、「義理と人情、正確な判断」。産科医としては日赤時代も、1996年に育良クリニックを開院してからも、「信頼関係」をずっと大事にしてきました。でも、信頼関係って難しいもので、みんながみんな、だれに対しても築けるものではないんですよね。
育良クリニックに来てくれる患者さんは、数ある産院の中から育良クリニックを選んで来ていただいて、ある程度信頼して来てくれていると思いたいのですが、中には初めから不信感を抱いていたり、ファイティングポーズのような感じで来る方もいるんです。

もちろん、疑問を持っていろいろ聞いてくれることは大切なんですが、最初から敵対心のある方とは信頼関係を築くのはとても時間がかかります。医療行為以外のところでスタッフを疲弊させたくないという思いと、育良クリニックのことを信頼してくださる方と一緒にお産をしたいという気持ちもあり、クリニックのHPには「信頼関係」についてこちらの考えを提示させてもらっています。傲慢と言われてもしかたないと思いながらやって来ましたが、おかげさまで「育良クリニックで産みたい」と言って来てくださる方は増え続けて、開院して13年目の2009年には、ベッド数を増やすために中目黒駅前のアトラスタワーに移転をしました。これまでも、そして、これからも、「信頼関係」ということには真摯(しんし)に向き合っていきたいと思っています。

育良クリニックでは、安心・安全・居心地のよさを提供

――育良クリニックでは、どんなお産を提供しているのでしょうか?

浦野 育良クリニックでは、患者さんに「安心・安全・居心地のよさ」を感じてもらうことも大事にしています。いろいろな条件の妊婦さんがいるので、どんな妊婦さんでも安心してもらえるような医療を提供できるように心がけています。
日赤をやめて、育良クリニックを開院するとき、日赤のような安全な環境のお産を提供しながらも、病院らしくないリラックスできる居心地のいい空間でお産をしてもらえたら…という思いで、「全室個室」にこだわりました。

日赤ではできなかった「家族入院」もできるようにしたく、家族も一緒に寝泊まりできる部屋も用意し、希望があれば家族の食事も用意できるようなシステムも考えました。開院当時からそれはずっと変わっていません。

信頼できる助産師をそろえることにこだわっています

――やはり、育良クリニックのスタッフに対しても信頼関係を大事にしているのでしょうか?

浦野 そうですね、大事にしています。私は、もともと、いい産科医療を提供するために大切なことは、いい助産師をそろえることに尽きると思っています。
育良クリニックでは、「助産師担当制」といって、担当になった助産師がお産後もずっとフォローするようにしているんです。妊婦さんは医者に対しては少し距離を感じるかもしれませんが、助産師さんは親身になってアドバイスをしてくれる身近な存在ですよね。お産まで一緒に戦い抜く、いわば「戦友」のような存在でもあると思います。

だから、私は、「助産師と妊婦さんが信頼関係を築いてもらえたら、それでよし!」と思うくらい、助産師たちに任せている部分もあるんです。そのためにも、私自身が信頼できて、妊婦さんからも信頼されるような、熱意のある助産師を集めることにはこだわっていますね。

お話/浦野晴美先生 取材・文/渡辺有紀子、ひよこクラブ編集部

育良クリニックの理事長で産科医の浦野晴美先生に44年間の産婦人科医としての経験と考えについて話を聞きました。妊婦さん、そして産後のママたちに安心してリラックスしながら出産・育児をしてほしいという浦野先生の思いが伝わってきました。

浦野先生の著書「育良クリニックの軌跡 医師、助産師、妊婦さん……絆でつむいだ25年」(幻冬舎刊)も好評発売中です。


浦野晴美先生(うらの はるよし)
Profile
育良クリニック理事長。産婦人科専門医・医学博士・母体保護法指定医。1976年、熊本大学卒業後、産婦人科医療の国内最高峰である日本赤十字社医療センター産婦人科に入局。医局長を務めたのち、1996年に東京都目黒区に育良クリニックを開院。「安全な環境のもとでの自然分娩」をモットーに、産む人自身が希望するお産をサポート。

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