【東京都】すべての妊婦さんに"今"を楽しんでもらうために。医療、社会の両面からしっかり支える産院
連載「あなたの街の産院レポート!」第5回は東京都にある東京医科大学病院。久慈直昭先生、吉田梨恵先生、大島久美師長、管理栄養士の丸山佳純さんに話を聞きました。
初めての妊娠はわからないことばかり。「産院」という言葉を初めて聞いた人も多いかもしれません。産院ってどんなところ?産婦人科医や助産師さんはどんなことを考えているの?産後も行ってもいいの?と疑問に思う妊婦さんに代わり、編集部が突撃取材!
ハイリスクの妊婦さんも受け入れ、他科と連携して高度な医療を提供
2019年7月に、“Neat(上品・端正・洗練)& Clean(清潔・純粋・高潔)”がコンセプトの新病院棟に移転し、新しくなった東京医科大学病院。
産科では、ハイリスクの妊婦さんも積極的に受け入れています。大学病院でもあるため、他科との連携もでき、妊産婦さんや新生児に基礎疾患や合併症が生じた場合のバックアップが充実しています。2019年10月より無痛分娩(計画分娩)にも対応。
久慈先生は「大学病院の使命を果たすのはもちろん、ハイリスク・ローリスクにかかわらず、すべての妊婦さんに妊娠から産後までのかけがえのない時間を楽しんでいただきたい。出産はもちろん、妊娠中も一度しかない大切な経験です」と言います。
妊娠中の時間を大切に
医療だけではなく、地域と連携したサポートも
「バースプランを立てる過程で、妊娠初期、中期、後期の3回、助産師やソーシャルワーカーが、不安に思うことや困っていることをうかがって、医療的、社会的サポートをしています。必要に応じて、地域サポートをご紹介することもあります」と大島師長。また、退院後も24時間対応の電話相談や、母乳外来での相談ができます。「産後にトラブルが発生した場合なども、地域の保健師とも連携し、安心して育児ができるよう支援しています。心配なことがあれば、遠慮なくご相談ください」
東京医科大学病院では、産科外来と病棟のスタッフが一つのチームを組んでいます。不妊治療や妊婦健診、助産師外来、保健指導を担当したスタッフが入院時にもかかわるので、安心して入院生活が送れます。
安全な出産のための情報共有会
安全な出産のための情報共有会
産婦さんたちに大人気!見た目も美しく、おいしい食事
入院中、産婦さんたちが楽しみにしているのは毎日の食事。そこで、一人一人にアレルギーや嗜好、食事量などについて伺い、それに応じた献立を提供しています。食器や盛りつけで楽しい雰囲気づくりをしたり、退院後の食事作りの参考になるよう、栄養について書いたメモをその都度添えるなど、管理栄養士を中心に、こまやかな心配りをしています。
「パパの立ち会い出産も可能です。また、赤ちゃんのお世話の練習目的であれば、ご家族1人までが入院室に泊まることもできます。最近は、パパが泊まるケースが増えていますよ」と大島師長。
妊娠や出産、産後の育児は人生の一大イベント。だからこそ「妊産婦さんには、なんでもスタッフに相談してほしいですね」と久慈先生は言います。
(※新型感染症感染予防の観点から、立ち会い出産や家族宿泊を希望する場合は、産科病棟スタッフに事前に確認してください。)
産婦さんを労う、目にも舌にも美味しい料理
全室個室でくつろげる
編集部チェック1
編集部チェック2
久慈直昭先生
Profile 東京医科大学病院 産科・婦人科 教授/東京都
吉田梨恵先生
Profile 東京医科大学病院 産科・婦人科 助教/東京都
大島久美師長
Profile 東京医科大学病院 産科病棟 師長/東京都
丸山佳純さん
東京医科大学病院 管理栄養士/東京都
お話/久慈直昭先生 吉田梨恵先生 大島久美師長 丸山佳純さん 文/たまごクラブ編集部
「あなたの街の産院レポート!」今回の産院
東京医科大学病院(東京都)
東京医科大学病院