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離乳食「食べすぎ」「食べない」は、どのくらいなら大丈夫!? 改善のしかた・栄養バランスは?【管理栄養士】

母は0歳の赤ちゃんに離乳食を与えます
※写真はイメージです
kuppa_rock/gettyimages

離乳食を食べる量は、赤ちゃんによってさまざまです。たくさん食べる子もいれば、少ししか食べない子も。よその子と比べるようなシーンが少ないので、「これで大丈夫なのかな?」と悩むことも多いでしょう。OKなのか、NGなのかを判断し、改善していくにはどうしたらいいのか、管理栄養士の太田百合子先生に聞きました。

離乳食の量には個人差が。心配しすぎず調整してみましょう

離乳食を食べる量は赤ちゃんによってかなり個人差があるもの。また状況や環境などにも左右されやすいので、1日の様子ではなく、1週間トータルの量で考えていいのだそう。1週間で確認した上で多少なら多めでも少なくても、あまり気にしなくて大丈夫、と太田先生は言います。

「そもそも、どのくらいが多すぎで、どのくらいが少なすぎなのかも、わかりにくいかもしれませんね。以下に、離乳食時期別に1回の目安量を紹介しますので、だいたいの量のイメージをとらえてみてください」(太田先生)

離乳初期(5~6カ月ごろ)の1回分の目安量

※この目安量は、離乳食を始めて1カ月ぐらいたってからのものです。

離乳食を始めて1カ月くらいたったころには、炭水化物は10倍がゆなら25~30g、タンパク質は白身魚では5~10g、ビタミン・ミネラルはにんじんで15~20gが目安になります。

「10倍がゆ25~30gというと、だいたい小さじ5~6杯分くらい。魚5~10g分というと、白身魚の刺し身1/2~1切れくらい、野菜15~20g分というと、にんじんで1.5~2cm厚さの輪切り程度、ほうれん草なら葉先6~8枚分。1回ににんじんとほうれん草を使うなら、にんじん輪切り1/2個+ほうれん草葉先3~4枚と考えます」(太田先生)

離乳中期(7~8カ月ごろ)の1回分の目安量

離乳中期になると、炭水化物は7倍がゆで50~80g、タンパク質は鶏ささ身肉で10~15g、ビタミン・ミネラルはにんじんで20~30gが目安になります。

「7倍がゆ50~80gというと、だいたい大さじ3と1/3~5と1/3杯分くらい。鶏ささ身肉10~15g分というと、1/5~1/4本くらい、卵(全卵)なら1/3個。野菜20~30gというと、にんじんで2~3cm厚さの輪切り程度、ほうれん草なら葉先8~12枚分です」(太田先生)

離乳後期(9~11カ月ごろ)の1回分の目安量

離乳後期では、炭水化物は5倍がゆで90g、タンパク質が生鮭で15g、ビタミン・ミネラルはにんじんで30~40gが目安になります。

「5倍がゆで大さじ6杯ぐらい。ゆでうどんなら1/3玉ぐらいが目安。タンパク質食材では、全卵なら1/2個ほど。豚ひき肉では大さじ1と1/4杯ほどが目安に。ビタミン・ミネラル食材では、ほうれん草で葉先12~16枚です」(太田先生)

離乳完了期(1才~1才半ごろ)の1回分の目安量

離乳完了期では、炭水化物が軟飯で80g、タンパク質がまぐろで15~20g、ビタミン・ミネラルはにんじんで40~50gが目安になります。

「軟飯80gというと、だいたい子ども用茶碗1杯くらい、食パンなら8枚切の耳をとったものが1枚ほどです。まぐろ15~20g分というと、刺し身1と1/2~2切れ、卵(全卵)なら1/2~2/3個。野菜40~50gというと、にんじんで4~5cm厚さの輪切り程度、ほうれん草なら葉先16~20枚分です」(太田先生)

目安はあくまでも目安なので、やや多く食べさせても大丈夫だそう。ただし、タンパク質食材は消化しにくいので、食べさせ過ぎると赤ちゃんの体に負担がかかる心配があり、多くならないよう気をつけたほうがいいそうです。

食べる量の「多すぎ」「少なすぎ」が心配なときはまず体重増加を確認

離乳食の適量は、体格や運動量などによっても異なるので、ほかの子より多いから・少ないから心配というわけではないですし、いちがいに『目安量より○g多い・少ないと問題』とも言えません。

「量が気になる場合に、まず確認してほしいのは、赤ちゃんの体調と体重増加です。体重の増加を母子健康手帳の『乳幼児身体発育曲線』で確認しましょう。体重グラフのラインに沿っていて、体調もよく、おおむね機嫌よく過ごせているようなら心配いりません。

逆に体重が減ったり増えていなかったり、曲線の帯から出てしまう場合は、かかりつけの小児科で相談しましょう。その際、離乳食や授乳についてもアドバイスをもらうといいでしょう」(太田先生)

<離乳時期別>食べる量の調整のしかた

体重増加には問題がないけれど、多め・少なめが気になるときは、食べさせる離乳食のかたさ、言葉がけのしかたなどの工夫で調整してみましょう。

また、時期ごとの離乳食の量と授乳量とのバランスも意識するといいでしょう。バランスは時期ごとに異なるため、離乳食の量についても考え方が違ってきます。

離乳初期(5~6カ月ごろ)の授乳と離乳食のバランス

離乳食の量は、全体の栄養補給量の10%。この時期はまだ母乳やミルクからほとんどの栄養をとっている時期です。

「食べる量が少なくても上手に飲み込めれば問題ありません。この時期はどちらかというと、離乳食の量というよりお試しの時期と考えます。目安量より多く食べたがっても、『おしまいね』と声かけして終わりにし、消化機能に負担をかけないようにしましょう」(太田先生)

離乳中期(7~8カ月ごろ)の授乳と離乳食のバランス

離乳食の量は、全体の栄養補給量の10~30%。まだ大半の栄養を授乳からまかなう時期です。

「食べる量が少なくても、食べたい意欲があるようなら心配はいりません。小食が気になる場合は、椅子の座らせ方、スプーンの口への運び方など食事をする環境を見直してみましょう。また授乳時間を見直したり、体を使った遊びを増やしておなかがすくよう生活リズムに整えて。逆に多く食べる場合、よく動く子なら目安量よりやや多めに食べさせてもOK。気になる場合は、食材をそれまでよりも大きめに切り、少しかために調理してモグモグする回数を増やしてみましょう」(太田先生)

離乳後期(9~11カ月ごろ)の授乳と離乳食のバランス

離乳食が3回になり、離乳食からの栄養が40~70%と全体の半分量をしめるようになります。この時期、体調に問題がなく食事の量が少ない子は、授乳回数が多いケースがよくみられると太田先生は言います。

「食べる量が少ない場合は、授乳の頻度を見直してみましょう。また食事に集中できる環境を整えることも大切です。多く食べたがる子の場合は、適量を食べ終わったら、空になったお皿を見せて、『たくさん食べたね』などと声かけして、食べ終わったことを見た目と言葉で伝えましょう。食後に麦茶を飲ませて、ひと区切りつけるのもいいでしょう」(太田先生)

離乳完了期(1才~1才6カ月)の授乳と離乳食のバランス

この時期になると、離乳食からの栄養が80~100%。ほぼ離乳食から栄養をとるようになるので、しっかり食べさせたい時期です。

「食事量には個人差があるので、小食でも体重が増えていて、元気ならさほど心配はありません。気になるなら、おなかがすく生活リズムになっているか見直し、授乳回数が多くないか確認しましょう。外遊びを増やすのもいいでしょう。この時期、発達的にまだ満腹感を得にくいこともあり、与えるだけ食べてしまう子もいます。食べる量が多い場合は、かみごたえのある大きさ・かたさに調理し、見た目と言葉がけで食べ終わったことを伝えましょう」(太田先生)

おやつの量にも気をつけて

おやつ(補食)は、離乳食ではたりない栄養を補うためのもの。離乳後期ごろから必要な場合もありますが、一般的には離乳完了期から。1才をすぎて日中の授乳量が減ることで、補う必要が出てきます。

「離乳食を食べる量が少ない場合、おやつの量が影響していることもあります。おやつはあくまでも補助。食事の量が減ってしまうほどには与えないよう注意しましょう」(太田先生)

おやつの量の目安について

日中の授乳量が減ってくる1才すぎから2才の子のおやつの1日(2回分)の目安量です。

・1日に100~150kcl
・1回の食事の約1/3~1/2程度
・おやつ1回につき、バナナなら1/4本と小ヨーグルト1/2個程度

離乳食を食べる量が減る場合は、おやつの量を減らしましょう。

「小食の子では、果汁や乳酸菌飲料など甘い飲み物でおなかがいっぱいになってしまうこともあります。おやつの飲み物は、牛乳か麦茶などできるだけ甘みのないものにすることも大切です」(太田先生)


取材・文/笹川千絵、ひよこクラブ編集部

監修/太田百合子先生

離乳食の量は、たくさん食べる子より小食なほうが心配になりやすいもの。たくさん食べさせたくてつい無理強いしたくなりますが、無理強いは禁物。「大人が心配しすぎると赤ちゃんの食欲に影響することが。おおらかに対応しましょう」(太田先生)とのこと。あまり気にしすぎず、家族で楽しく食事ができるように心がけましょう。

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