SHOP

会員登録

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 赤ちゃんのお世話
  4. 授乳
  5. 離乳食で意識して取り入れたい「鉄・カルシウム・亜鉛」。その理由は?おすすめ食材も紹介【専門家】

離乳食で意識して取り入れたい「鉄・カルシウム・亜鉛」。その理由は?おすすめ食材も紹介【専門家】

離乳食の回数が増えてくると、離乳食からとる栄養の割合がだんだん増えてきます。そのころには、栄養バランスを考えた献立にしていきましょう。離乳食の栄養でとくに気をつけたいのが、「鉄・カルシウム・亜鉛」。それはなぜなのでしょうか。またどのように取り入れたらいいのかについても、管理栄養士の太田百合子先生に聞きました。

離乳食が進んできたら、献立の栄養バランスを考えて

離乳食を始めたばかりのころは、母乳やミルクからの栄養がメインなので、離乳食の栄養のことはあまり気にする必要はありません。でも1日2回、3回と離乳食を食べるようになってきたら、離乳食で母乳やミルクだけではたりない栄養素を補い、全体の栄養がバランスよくなるように考える必要が出てくると、管理栄養士の太田先生は言います。

「栄養バランスのいい離乳食とはどんなものかというと、主食となる炭水化物、主菜となるタンパク質、副菜となるビタミン・ミネラルを中心に過不足なく取り入れることです。大人の場合は脂質も重要ですが、赤ちゃんは消化・吸収機能が未発達なので、脂質は離乳中期ごろから始め、慣らす程度にとどめるのがいいでしょう」(太田先生)

主食や主菜の炭水化物やタンパク質は、比較的離乳食に取り入れやすく、食べさせやすいですが、気をつけたいのがビタミン・ミネラルだそう。

「ビタミン・ミネラルは体の発育や健康維持に欠かせない栄養素ですが、さまざまな種類があり、意識してとらないと不足してしまうものもあります。その代表的な栄養素と言えるのが、鉄・カルシウム・亜鉛です」(太田先生)

離乳食期に不足しやすい「鉄」って?大切さって?

血液の赤血球の中にある酸素を運ぶ物質『ヘモグロビン』は、ミネラルの1つである鉄によってつくられます。鉄が不足するとヘモグロビンがたりなくなり、体のさまざま組織に悪影響を及ぼす心配が出てきます。

「そこで、大事な栄養素である鉄は、肝臓などに貯蔵され、簡単には不足しないように体が備えているんです。
赤ちゃんもママの胎内にいるときに、ママが貯蔵していた鉄をもらい受け、自分で鉄を貯蔵するとともに、母乳に含まれている鉄を毎日補給しています。けれども、6カ月ごろになると、体に貯めていた鉄が少なくなり、母乳に含まれる鉄はもともと少ないので、離乳食で鉄を補給しないと、鉄が不足する心配が出てくるのです」(太田先生)

「カルシウム」骨・歯をつくるために欠かせない栄養素

カルシウムは、骨や歯を形成するのに欠かせない大事なミネラル。ほかにも神経や筋肉を調整する働きなども持っています。
「赤ちゃんは体の発育が著しいため、多くのカルシウムが必要になります。同時に、カルシウムを体に吸収する際に重要なビタミンDも母乳には少なく、近年、離乳期に不足しやすくなっていると言われています」(太田先生)

「亜鉛」成長・発達に重要な働きをするミネラル

亜鉛も、赤ちゃんの成長・発達に重要な働きをするミネラルです。細胞の代謝を促し、味覚の形成や成長ホルモンの分泌、免疫機能の働きにも大きく影響をしています。

「亜鉛は、吸収率が低いこともあり、大人も不足しがちです。赤ちゃんは亜鉛を多く必要とするため、離乳食では意識して補給することが大切です。とくに低出生体重児では、潜在的に亜鉛が不足しやすいことから、特別に亜鉛を補給する必要があります」(太田先生)

「鉄・カルシウム・亜鉛」をしっかりとる方法

鉄には、肉や魚などに含まれる吸収のいいヘム鉄と、主に野菜や大豆などに含まれる吸収率が低い非ヘム鉄の2種類があります。ただし、非ヘム鉄も、ビタミンCや動物性タンパク質と一緒にとると、吸収率が上がります。

カルシウムは、牛乳・乳製品や小魚、野菜に多く含まれていますが、吸収率のよさは、乳製品>小魚>野菜の順になります。ビタミンD(きのこや魚など)やビタミンK(納豆や緑黄色野菜)を一緒にとると吸収率が上がります。

亜鉛は、タンパク質を含む魚介類や肉、大豆製品に多く含まれています。水溶性なので、ゆで汁も一緒にとる料理法がおすすめです。ビタミンAやCと一緒にとると吸収率が上がります。

「食べる食品が偏ると、ミネラルが不足しやすくなります。離乳食はもちろん、授乳期のママ、そしてパパも一緒に鉄・カルシウム・亜鉛を毎日の食事で意識してとることをおすすめしたいです」(太田先生)

離乳食時期別「鉄・カルシウム・亜鉛」のおすすめ食材

鉄・カルシウム・亜鉛を多く含む食材にはさまざまなものがありますが、離乳時期別にみてみると、以下のような食材がおすすめです。

離乳時期別に食べさせられる、鉄・カルシウムを多く含む食材

※ひよこクラブ2019年9月号から転載 ※*がついた食材は、その時期に食べられるほかの食材や離乳食に慣れてから、またその時期の後半から食べさせましょう。

「亜鉛は、鉄もカルシウムも多く含んでいる食材に多く含まれているので、上記の表のその部分に掲載されている食材を参考にしてください。

カルシウム補給におすすめなのは、いつもの野菜のメニューにヨーグルトやしらすをちょっとたす方法。
鉄の補給では、おかゆのトッピングとしてほうれん草や刻んだ枝豆をプラス。
亜鉛の補給では、卵黄やツナ(水煮缶)、納豆などをメニューにトッピングするのが手軽で続けやすいですよ」(太田先生)


監修/太田百合子先生 撮影/武井メグミ 取材・文/笹川千絵、ひよこクラブ編集部

ビタミン・ミネラルはいろいろな食材にさまざまな種類のものが微量に含まれています。離乳食のステップに合わせてできるだけ多彩な食材に挑戦して、赤ちゃんにいろいろな種類のビタミン・ミネラルを効率よく与えるようにしましょう。

太田百合子先生(おおたゆりこ)

Profile
管理栄養士。「こどもの城」小児保健クリニックを経て、東洋大学などでの非常勤講師、テレビ番組、『ひよこクラブ』などで栄養に関する幅広いアドバイスを行っている。日本小児保健協会栄養委員・学校保健委員、日本食育学会代議員、東京都小児保健協会理事。

■おすすめ記事
0~5カ月、新米ママ&ベビーの「うまくいかない」授乳の悩みはこう解決

赤ちゃん・育児

更新

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング

関連記事

赤ちゃん・育児の人気テーマ

新着記事

ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。