【動画】知らなかった!母乳とミルク、赤ちゃんの成長に与える影響
インターネットやSNSで、さまざまな情報が飛びかう母乳とミルクの違い。赤ちゃんの成長に与える影響について、科学的に基づいた情報をお伝えします!
小澤千恵 先生にくわしく伺いました。
【疑問】ミルクでしかとれない栄養ってある?
ミルクは母乳の代わり。必要な栄養は同等に含まれます
ミルクは母乳の代わりになるものとして、各メーカーが母乳に近づくよう国の定める基準に沿って作っています。赤ちゃんの成長に必要な栄養は同等に含まれています。
【疑問】母乳に含まれる“免疫物質”、どんな効果があるの?
感染症のリスクを下げる効果があります
母乳を通じて、ママが持っている免疫物質は赤ちゃんに受け渡され、感染症のリスクを下げる働きをします。とくに初乳には多くの免疫物質が含まれているので、飲ませたいもの。
ただ、ママが免疫を持たないウイルスが原因の風邪やインフルエンザなどの病気には、母乳を飲んでいてもかかります。
【疑問】1歳ごろになると、母乳に栄養がなくなっちゃう?
母乳が出ている限り、栄養はなくなりません
母乳の成分は変化しますが、母乳が出ている限り栄養がなくなることはありません。
ただ、1歳ごろになると、栄養の大半を離乳食からとる必要があります。この時期からは“母乳の栄養だけではたりない”という意味で、こういわれているのかも。
【疑問】ミルクのほうが腹もちがいいの?
ミルクのほうが消化がゆっくりと言われます
母乳は消化されやすいタンパク質を多く含み、脂肪吸収を促す酵素も含まれることなどから、消化吸収がいいのが特徴。
一方、ミルクは母乳よりも胃での停滞時間が長いという研究データがあります。
【疑問】母乳と粉ミルク、栄養価が高いのはどっち?
同等に含まれる栄養もあり。いちがいに比較できません
多少の違いはありますが、母乳にも粉ミルクにも赤ちゃんの成長に必要な乳糖や脂質、オリゴ糖、タンパク質などの栄養が同等に含まれるため、どちらを与えても大丈夫。
違う点は、母乳には免疫物質が含まれていることと、母乳は赤ちゃんの成長に伴い成分の割合が微妙に変わること。
一方、ミルクには母乳に少ないビタミンK、ビタミンDが多く含まれます。
■監修/小澤千恵 先生
●イラスト/本田佳世
●文・動画制作/たまひよ編集部