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「うちの子、言葉が出ない」…子どもの言葉を増やす工夫とは?【3児のママ小児科医の体験】

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タンポポの花束を持つ小さな女の子
Qiteng/gettyimages

3児を子育て中のママ小児科医・藤井明子先生が、診療の中でママやパパたちから寄せられたお悩みについてのアドバイスや、日々の子育てに頑張っているママやパパに伝えたいさまざまな情報を発信している連載です。第11 回目は、1才代から気になり始めるママ・パパが多い「言葉を増やすかかわり方」をテーマにお届けします。

「言葉」の遅れが気にかかる保護者からの質問

「子どもの言葉を増やすために、親ができることはありますか?」
1才6カ月児健診で言葉の遅れが疑われた場合に、保護者から質問されることがよくあります。

診察室では、医師は子どもと保護者のやりとりを観察しています。子どもの様子を見ながら声かけする親、子どものにこっとした表情に合わせてほほえみ返す親、シャワーのように言葉をたくさんかける親など、さまざまなやりとりがあります。

お母さんと子どものやりとりの時間はとてもいいなと思いながら見ています。お母さんだからこそ見せる、リラックスしている子どもの笑顔はとてもほほえましいものです。“言葉を増やすかかわり方”と言いましたが、親も子どもも楽しくコミュニケーションがとれていたら、それだけで十分だと思います。

ただ、それだけだとどう工夫したらいいかがわかりにくいと思うので、今回は具体的なかかわり方を挙げてみます。

子どもが見ているものに目を向けてみて

まずは、子どもの見ているものを見てみましょう。赤ちゃんや子どもの身のまわりのお世話は忙しいときもありますよね。一日を振り返ってみても、子どもと一緒の空間にいたにもかかわらず、一緒にかかわる時間が十分にとれなかったな、と私自身思うこともよくありました。

日々のお世話で時間が過ぎてしまいますが、意識的に子どもの見ているもの、楽しそうに取り組んでいるものに目を向けてみることから始めてみましょう。そして、子どもが見ているものがわかったら、それについて話をしてみましょう。

たとえば絵本を見ていたら、その絵本の中にいる動物の名前を言葉にしてもいいですし、色や形、様子など話をふくらませてお話ししてみましょう。絵本をじっと見ていなくても、その一部分でも見ていたらいいのです。そこから言葉をかけていってみてください。一緒に指さししながら、楽しめたらいいですね。


また、言葉を用いないコミュニケーションをとることも大切です。見つめ合うこと、ほほえみ合うこと、子どもが指さしたものを一緒に見てみること、そういった言葉を用いないコミュニケーションも行ってみましょう。子どもの「伝えたいことが伝わった」という経験が、子ども自身を伝えたい気持ちにさせていくでしょう。

中には、指さしをあんまりしなかったり、人への興味・関心が薄い子もいます。その場合は、かかわり方にひと工夫が必要です。子どもがあるおもちゃを欲しがったときに、子どものアイコンタクトやジェスチャーを少し待ってみてください。

子どもからのアイコンタクトなどがみられたら、おもちゃを渡してみることから始めてみましょう。少しずつ、物だけでなく、人への興味を引き出して、“ジェスチャーやアイコンタクトで伝わった”という経験を重ねていけたらいいと思います。

文・監修/藤井明子先生

構成/ひよこクラブ編集部

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