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「離乳食がなかなか進まない…」と悩むママ・パパへ 【3児のママ小児科医がアドバイス】

3児を子育て中のママ小児科医・藤井明子先生が、診療の中でママやパパたちから寄せられたお悩みについてのアドバイスや、日々の子育てに頑張っているママやパパに伝えたいさまざまな情報を発信している連載です。第10 回目は、先生が乳幼児健診でたくさんの相談を受けている「離乳食」をテーマにお届けします。

日本の赤ちゃん女の子ベビーフード食事
ziggy_mars/gettyimages

3児を子育て中のママ小児科医・藤井明子先生が、診療の中でママやパパたちから寄せられたお悩みについてのアドバイスや、日々の子育てに頑張っているママやパパに伝えたいさまざまな情報を発信している連載です。第10 回目は、先生が乳幼児健診でたくさんの相談を受けている「離乳食」をテーマにお届けします。

「食べない」悩みを抱えている親が多い

乳幼児健診では、離乳食の相談をよく受けます。「食べすぎて困る」という相談はほとんど聞きません。「食べてくれなくて困っている」「体重が増えない」「離乳食の量がたりないのではないか」のような相談が多いです。
中には、「タンパク質は何グラム必要ですか?」「ごはんの量は大さじどれくらいにステップアップしたらいいでしょうか?」といった相談をされることもあります。

離乳食は、母乳やミルクから幼児期の食事へ移行するための準備期間。ペースト状→みじん切り→粗みじん切り…と段階を踏んで、口の動かし方の発達を促します。また、味覚・触感・嗅覚(きゅうかく)を刺激します。
新しい味や食感に慣れていくことで、食事のバリエーションを増やしていく過程の食事と言えます。でも、せっかく作った離乳食を食べてくれないと、ママやパパは、作った頑張りを認めてもらえないような気持ちになると思います。

わが家の3人の子どもたちの離乳食事情

わが家の3人の子どもたちは、私と主人の手作りと、市販の離乳食(ベビーフード)、保育園の離乳食を食べていました。

1人目の長女のときは、初めての育児ということもあり、離乳食の本のとおりに、そして保健所で受けた離乳食指導のとおりに作り、離乳食を進めていきました。
10倍がゆをさらになめらかになるようにすりつぶしたり、野菜をすったりしたのを覚えています。でも、それだけ手間をかけたにもかかわらず、いざ離乳食をスプーンにのせて食べさせようとすると嫌がったり、手で遊んでしまったりして、食べてくれないこともありました。
よく食べてくれた1品を見つけると、しばらくそれを続けて食べさせたりして、試行錯誤しながら離乳食を進めていました。

2人目の長男のときは、長女のときよりもレシピ通りではなくなり、大人+長女用の食事から取り分けてやわらかくしたり、こまかく刻んだりして食べさせていました。
長男はよく食べてくれたといった思い出はあまりないのですが、根気強く「おいしいよー」と声かけしながら食事をあげていました。

3人目の二男のときには、3人の子育てに追われるような状況になったこともあり、これまで以上に市販の離乳食を取り入れるようになりました。すると、グッと離乳食の負担が軽くなったことを覚えています。

離乳食本は「あくまで目安」ととらえて

3人とも「いっぱい食べてくれたな」と思うことは少なかったのですが、試行錯誤しならも離乳食を食べさせ続けて、3人とも成長曲線内に大きくなり、すくすくと元気に育ちました。

離乳食本に書かれている量はあくまで目安です。「〇カ月でタンパク質が〇g必要」と書かれていたら、そのとおりに食べさせないといけないのだ、とあせる必要はありません。
もし、子どもの食べむらが気になる場合は、1週間トータルでみて栄養に偏りがなければOKとするくらい、基準をゆるめていいでしょう。

大人だって、たくさん食べたいときもあれば、なんとなく食べたくないときもありますよね。だから、離乳食本どおりに進んでいかなくても、あせらなくて大丈夫です。

離乳食だけでなく、食事においても大事にしたいのが、量や食材のバランスもそうですが、「食事を食べるとおいしい」「一緒に食べると楽しいね」という情緒的な交流です。

「たくさん食べさせなければ…」「しっかり成長してもらわなくては…」と、ママやパパが必死な顔つきでスプーンを持ち食べさせようとしたら、赤ちゃんも緊張してしまいます。
楽しく、おいしく、数口ずつでもいいので、一緒に楽しい食事の時間を過ごせるといいと思います。

それでも、なかなか離乳食が進まなくて心配な場合には、かかりつけ医で体重チェックを定期的にしてもらいながら、相談にのってもらいましょう。

文・監修/藤井明子先生

構成/ひよこクラブ編集部

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