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【最新・新型コロナ情報】米国在住の小児科医が語る、子どもの感染リスクや予防接種、アレルギーは大丈夫?

浴室の流しで手を洗いながら男の子を助ける母親の手
※写真はイメージです
strike0/gettyimages

たまひよONLINEの連載も好評な米国・ニューヨーク在住の乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんが、ママ・パパが気になる新型コロナウイルスとワクチンについてのインスタライブを行いました。愛波さんに寄せられたママたちからの新型コロナに関する数々の疑問に、米国で小児感染症科医として勤務する池田早希先生が回答するというものです。2021年4月25日に行われたインスタライブの内容に最新の情報を加えてお届けします。

子どもが新型コロナウイルスに感染したら…

池田早希先生は、日米両方の小児科専門医。2018年よりテキサス小児病院に勤務しています。小児感染症専門医として、アメリカの子どものコロナ患者をたくさん診療しています。

――子どもの初期症状はどのような症状が多いですか?(愛波さん 以下敬称略)

池田先生(以下敬称略)子どもは感染しても無症状や軽症のことが多いです。よくある症状は乾いたせきと熱。鼻水が出ることもあります。現在アメリカでは検査が気軽にできることもあり、地域の流行具合や感染者に接触しているかどうかによって、軽いせき症状でもPCR検査をすすめられることが多いです。

――子どもの新型コロナの感染率は低いのでしょうか?(愛波)

池田 子どもへの感染者の割合は、大人に比べると低く、米国では全体の約14%、日本で約10%です。重症化の割合も低いとはいえ、アメリカのように爆発的に感染者が増えた場合は、子どもの感染者数の増加とともに、重症化の患者数も増えます。悲しいことに、米国では300名以上のお子さんが亡くなっています(※)。私の担当した患者さんでも亡くなられた方がいます。また、重症化しなくとも、入院するくらいの中等症の子は、息苦しさを訴えたり酸素が必要な場合もあり、つらい思いをしています。日本でも変異株の感染が広まっていますから、感染率が低いとはいえ、無視できない問題でしょう。

乳幼児の感染リスクと感染予防について

――生後1カ月の赤ちゃんのお散歩での感染リスクは高いのでしょうか?(愛波)

池田 まず、子どもという時点で、大人と比べると感染するリスクは低いといえます。何歳であっても、人が密集しているところは感染のリスクはありますが、三密を避けたところならお散歩はOKです。赤ちゃんと保護者の精神衛生面から考えても、むしろお散歩はしてほしいと思います。

――すぐおもちゃをなめてしまう赤ちゃんは、手洗いは必要ですか?(愛波)

池田 3〜4カ月くらいの赤ちゃんは、感染源となるようなものは触ったりしないと思うので、あまり気にしなくても大丈夫です。7カ月以降くらいなら、お散歩から帰ってきた時など一緒に手洗いをしてあげてもいいですね。

コロナウイルスは、油の膜で包まれているため、石けんとアルコール消毒は効果がありますが、ぬらしたタオルでふくのは感染予防の効果はありません。ただ、赤ちゃんの場合はそんなに神経質にならなくてもいいと思います。

――マスクができない年齢の子どもの予防はどうすればいいでしょうか?(愛波)

池田 WHOでは、窒息リスクがあることと、正しく着用できないため、2歳以下の子どものマスク着用を推奨していません。子ども同士より大人からの感染が多いので、周囲の大人がきちんと感染予防をし、順番が来たらコロナワクチンを接種して、打てない年齢のお子さんを守ってあげることが大切です。

――うがいができない子はどうすればいいですか?(愛波)

池田 うがいが感染を防ぐかどうかというのははっきりしていません。うがいをすることよりも、マスクや手洗いのほうが大事だと考えます。新型コロナウイルスは主に、ウイルスを含む飛まつ(つばや、くしゃみ、せきからの粒)をほかの人が口や鼻から吸い込んで、感染します。ですので、マスクをし三密を避ける、換気をしっかりすることがとても大切です。そのほかに、頻度は下がりますが、ウイルスのついた手で目や鼻などの粘膜をこすってしまうことで感染する接触感染もあります。人間は1時間に20回以上は顔を触ってしまうという研究もあるので、手洗いと手の消毒は大事です。

――保育園・幼稚園でできる予防法を教えてください(愛波)

池田 新型コロナウイルスは、変異株であっても、基本的に感染対策は変わりません。現時点では、手洗い、マスク、換気、密を避けることが、いちばん効果的な感染予防対策です。

子どももワクチン接種が開始されたら、打ったほうがいい?

――子どもが新型コロナに感染した際の後遺症とワクチンの副反応のリスク、どっちのほうが怖いのでしょうか?(愛波)

池田 まず、ワクチンの副反応のリスクは過度に心配しなくていいでしょう。アメリカでは2021年5月から、16歳以上だけではなく12歳以上でファイザー社のワクチンの接種ができるようになりました。6カ月〜11歳の子どものワクチンの臨床試験も3月に始まっています。日本でも、最近接種対象が12歳以上に引き下げられました。

12歳以上の子どもに現在見られる副反応は、大人と同じような、腕の痛みや筋肉痛、けん怠感、少し熱が出るなどです。それらは免疫を作る時にでき、2〜3日で治るので心配はいりません。症状がつらければ、解熱鎮痛剤を使用しても構いません。

それと比較して、新型コロナウイルスに感染し重症化すると、持病がない子どもでも死にいたる場合もあります。

――ワクチン接種後でもコロナに感染する可能性はありますか?(愛波)

池田 日本で使用されているワクチンは効果が素晴らしく高いですが、100%は予防できないので、可能性はわずかにあります。ただ、かかったとしても、重症化や死亡の可能性はとても低くなります。これはどのワクチンでも同じこと。水ぼうそうのワクチンを打ったとしても、軽症の水ぼうそうになる子はいます。

――重症者数が低い日本で、ワクチン接種する必要性を教えてください(愛波)

池田 日本は、感染者数が比較的少なく済んでいるので、重症者の数も欧米と比べて低く済んだということがあります。日本でどうして重症者の数が比較的少なかったかというと、いちばんは日本のみなさんが感染対策をしっかりして、たくさん我慢して生活しているからです。でも、子どもたちにも我慢を強いるこの生活を、あと何年も続けられるでしょうか?

安全かつ感染予防に有効なワクチンを接種して、お互いにうつさないこと、感染者数を減らしてパンデミックを終わらせることは、私たちが日常生活を取り戻すためにとても重要です。そのために、ワクチン接種を推奨しますし、どんどんスピードアップしてほしいと思います。

新型コロナワクチンについて不安なことがあったら、厚生労働省やWHOなどの公的機関の情報や、新型コロナウイルス情報サイト『こびナビ』の情報もぜひ参考にしてください。

新型コロナウイルス情報サイト『こびナビ』

新型コロナウイルス情報サイト『こびナビ』〈インスタグラム〉

アレルギーがある子どものワクチン接種はどうしたらいい?

さらにインスタライブ後、池田先生に「アレルギーがある子どもはワクチン接種が可能か?」の質問に答えてもらいました。

「ほかのワクチンや食べ物に対してアレルギーがある方も、新型コロナワクチンの接種が可能です。アレルギー性鼻炎やぜんそくがある方も、通常通り接種可能です。

米国CDC(疾病予防管理センター)は、コロナワクチンの成分に対するアレルギー(アナフィラキシーに限定しない)の既往がある方への接種は禁忌(接種禁止)としています。ワクチンに含まれるポリエチレングリコール(PEG)という物質に対してアレルギー反応を起こしたことがある人も接種できませんが、PEGアレルギーは非常にまれで、診たことがある医師に出会ったことがありません。

コロナワクチン以外のもの、たとえば食べ物に対しての重度のアレルギー反応(アナフィラキシー)がある方と、ほかのワクチンや注射で何らかの即時型アレルギー反応(投与後、すぐ起こるアレルギー反応のこと)を起こしたことがある人は、念のため、接種会場では15分ではなく30分間、アレルギー反応が起きないか経過がみられます。アナフィラキシーではなく、軽い食べ物アレルギーの既往がある方は、通常通り15分経過がみられます」(池田先生)

お話・監修/愛波文さん 構成・文/早川奈緒子、ひよこクラブ編集部

お話・監修/池田早希先生

新型コロナウイルスの感染拡大がおさまらない中、子どもの症状やワクチンについて心配しているママやパパは多いでしょう。子どもたちを守るために、正しい情報を知っておくことが大切です。

(※)CDC COVID19 Death Data and Resources 

愛波文さんインスタLIVE

このほか、愛波さんのインスタライブでは、妊婦さんへのワクチン接種などの情報も話しています。

〈前編〉【こびナビ 小児感染症科医 池田早希医師・ハーバード大学小児精神科医 内田舞医師 とインスタLIVE】

〈後編〉【こびナビ 小児感染症科医 池田早希医師・ハーバード大学小児精神科医 内田舞医師 とインスタLIVE】

愛波 文さん(あいばあや)

Profile
日本人初 乳幼児睡眠コンサルタント。
IPHI日本代表。Sleeping Smart Japan株式会社代表取締役。慶應義塾大学教育学専攻卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IPHI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、企業やイベント講演を行うほか、子どもの睡眠に悩むママ・パパ向けのSleeping Smart子育てサロン、睡眠・子育て・教育について配信する愛波LIVEを運営。IPHIと提携し、オンラインで妊婦と乳幼児の睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。著書に「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社)「マンガでよむ ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方」(主婦の友社)、監修書に「ママにいいこと大全」(主婦の友社)がある。

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